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日銀、一部国債の貸出料を引き上げ 空売り防止との見方

日経新聞より引用

日銀は27日、一部銘柄で市場参加者に国債を貸し出す際の貸出料を引き上げた。海外勢などの投機筋が国債を借りて売る「空売り」のコストを高くすることで空売りを難しくする狙いがあるとみられる。もっともコストの増加で証券会社などが市場取引を手がけることが難しくなり、市場機能が一段と悪化する恐れもある。

日銀が貸出料を引き上げたのは「国債補完供給」と呼ぶ市場参加者に国債を貸し出す制度。10年債のうち2022年7〜9月に発行された367回債と同10〜12月発行の368回債で、最低品貸料が通常の4倍となる1%となった。日銀は27日からこの措置を実施すると16日に発表していた。

27日は2銘柄で計2兆5400億円分の国債が貸し出された。2銘柄の貸出規模は前週末24日の2兆4096億円を上回った。日銀は2銘柄の貸出枠を減らしたが、応募額が上限に達しなかったため貸し出しに応募した金融機関は希望通りの国債を借りられた。

残存8〜9年の国債利回りは0.5%台後半と新発10年債の0.5%を上回る。国債売りを難しくして金利を抑え込む狙いがあるとみられる。

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