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投機筋、円売り越しが3カ月ぶり高水準 日米金利差で

日経新聞より引用

投機筋による円売りが膨らんでいる。米商品先物取引委員会(CFTC)の20日時点のデータによると、ヘッジファンドなど投機筋の売買動向を示す「非商業部門」の米ドルに対する円の売り越し幅は12万778枚(約1兆5000億円)と23年11月中旬以来の高水準だった。日米の金利差が開いた状態が続くとの見方から円売り・ドル買いが進んでいる。

円の売り越し幅は6週連続で拡大している。前週は11万1536枚(約1兆3900億円)の売り越しだった。円売りの建玉は17万4640枚(2兆1800億円)と17年11月以来6年3カ月ぶりの高水準となった。

2月中旬発表の1月の米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)はともに市場予想を上回った。高インフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退している。一方で、日銀はマイナス金利を解除したとしても大幅な利上げには踏み切れないとの見方が多い。

円相場の変動率が低下していることも円売り・ドル買い圧力となっている。通貨オプション市場で、円相場の予想変動率は1カ月物が7%前後と23年11月以来の低水準圏にある。みずほ銀行金融市場部の長谷川久悟氏は「(高金利通貨のドルを買い低金利通貨の円を売る)キャリートレードは収まりにくく、円売り基調は当面続く」とみている。

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