投資情報ななめ読み

ローソク足 窓あけ

2025年9月8日(月)

種類

  1. 上窓(うわまど)
    • 翌日の始値が前日の高値よりも上で始まる。
    • 強い買いエネルギー、上昇トレンドの加速を示唆することが多い。
  2. 下窓(したまど)
    • 翌日の始値が前日の安値よりも下で始まる。
    • 強い売りエネルギー、下降トレンドの加速を示唆することが多い。

窓あけの意味・使われ方

  • 相場心理の表れ
    → 需給バランスが大きく崩れ、買い(または売り)が殺到している状態を示す。
  • テクニカル的な目安
    • 「窓は埋められる」という相場格言があり、時間が経つと価格がその空白を埋めに戻ることが多い。
    • ただし、強いトレンドが出ている場合は窓を埋めずにそのまま進むこともある。

  • 会社の好決算発表で翌日の株価が大きく上窓を開けて始まる。
  • 悪材料で下窓を開け、売りが一気に広がる。

窓(ギャップ)の種類と特徴(より細かく)

まずは分類とそのときの意味・強さを把握しましょう。

1. 普通の窓(Common gap / 普通ギャップ)

  • 発生状況:レンジやボックス相場の中でたまにできる小さな窓。
  • 出来高:特に増えないことが多い。
  • 値動きの示唆:トレンド継続のサインにはならず、短期で埋まる(窓埋め)頻度が高い
  • 使い方:窓埋めを狙った逆張りが有効になりやすい。

2. 突破の窓(Breakaway gap / ブレイクアウェイ)

  • 発生状況:長い保ち合いや重要ラインのブレイク時に発生。
  • 出来高:通常、大幅な出来高増加を伴う。
  • 値動きの示唆強いトレンドの始まりを示す可能性が高い(窓が埋まらないことも多い)。
  • 使い方:順張り(押し目で追加)で取りやすい。短期の窓埋め狙いは危険。

3. 継続(途中)の窓(Runaway / Continuation gap)

  • 発生状況:既に成立しているトレンドの中盤で発生。
  • 出来高:増加するが突破窓ほどではないこともある。
  • 値動きの示唆:トレンドの勢い継続を示唆。窓埋めは起きにくい。
  • 使い方:トレンドフォローで利益を伸ばす戦略向け。

4. 疲弊・失速の窓(Exhaustion gap / 逃げ窓)

  • 発生状況:長いトレンドの終盤に出来ることがある。
  • 出来高:一時的に非常に大きな出来高が出ることがある(投げが発生)。
  • 値動きの示唆トレンドの終焉や反転サインとなることがある(現れると窓埋め→反転することが多い)。
  • 使い方:窓埋め(逆張り)で入るか、トレンドの終了を確認してポジションを整理する。

「窓埋め(ギャップフィル)」が起きる理由と見極めポイント

  • 心理面:急な需給変化(過剰反応)が時間とともに落ち着き、前のレンジへ戻る(需給回復)。
  • 出来高が鍵
    • 出来高が小さい窓 → 埋まる可能性が高い。
    • 出来高が大きい窓(特に突破窓) → 埋まらず続く可能性が高い。
  • 窓の位置:サポート/レジスタンス付近での窓は重要。高値圏の窓は失速窓のサインになりやすい。
  • 時間軸の違い:日足の窓は影響が大きく長引くことがある。超短期(分足)は同日中に埋まることが多い。
  • ファンダ要因:決算・要人発言・経済指標などが原因だと“構造的に”価格が変わる場合があり、窓を埋めないことがある。

実戦:窓を使った代表的なトレード手法(ルール例)

以下は「ルール化」して検証しやすい形で示します。実際に使うときは必ずバックテストして調整してください。

A. Gap-and-Go(窓開け順張り)

  • 条件:始値で上窓(または下窓)ができ、出来高が前日比で明確に増加。市場ニュースがギャップの方向を支持。
  • エントリー:オープン後の最初の数本(例:5分足)の高値ブレイクで買い(上窓の場合)。
  • ストップ:窓の下限(上窓なら窓の底)または直近の足の安値の少し下。
  • ターゲット:固定RR(例1:2)または次の明確なレジスタンス。利益を伸ばすならトレーリング。
  • 注意:出来高が伴わないとダマシになる。

B. Gap Fade(窓埋め狙い/フェード)

  • 条件:小さな窓、出来高増加が乏しい、または相場全体の流れと逆の窓。
  • エントリー:窓の方向と逆に短期足で反転シグナル(ピンバー、陰陽反転)を確認してエントリー。
  • ストップ:窓の端より少し外側。
  • ターゲット:窓の中央→窓の反対端(段階的利確)。短期決済が基本。
  • 注意:ファンダメンタルでの“構造変化”時は失敗する。

C. Breakaway(突破)での追随

  • 条件:保ち合いブレイク+窓+出来高増→トレンドの始まり。
  • エントリー:ブレイク直後に押しが入ったところ(押し目)で順張り。あるいはブレイク即入(リスク高)。
  • ストップ:保ち合いの上/下端を基準。
  • ターゲット:トレンド方向に沿って段階的に伸ばす(トレーリング)。
  • 注意:一度逆行すると大きな含み損になりやすい。

D. Exhaustion(失速)窓のフェード

  • 条件:トレンド末期に出た大きな窓+急激な出来高増+逆行の陰線/陽線。
  • エントリー:窓埋め方向への戻りで逆張り。
  • ストップ:窓の外側(トレンドが再開したら撤退)。
  • ターゲット:窓を完全に埋めるか、直近の重要価格帯まで。

チャートでの簡単な“図解”(ASCIIでイメージ)

上窓(Gap up)例(左が前日、右が当日):

前日:  ┌─┐
       │ │
       └─┘  ← 終値

当日:         ┌─┐  ← 始値(前日終値より↑、窓が空く)
              │ │
              └─┘

下窓(Gap down)例:

前日:    ┌─┐
         │ │
         └─┘ ← 終値

当日: ┌─┐   ← 始値(前日終値より↓、窓)
      │ │
      └─┘

窓の下限/上限をサポート/レジスタンスとして扱います。


実用チェックリスト(トレード前)

  1. 窓ができた**原因(ニュース)**を確認。構造的要因か短期要因か。
  2. 出来高の比較(前日比、平均と比較)を確認。
  3. 窓の位置(重要ライン上か高値圏か)を確認。
  4. タイムフレームを合わせる(日足で窓なら日足戦略、分足なら同様)。
  5. エントリー/ストップ/ターゲットを事前に決める(定義化)。
  6. スプレッドや流動性(特に前場・寄り付き)を把握。
  7. 資金管理:1トレードのリスクは口座資金の何%かを決める(例1-2%など)。

よくある誤解・注意点

  • 「窓は必ず埋まる」は格言だが常に正しいわけではない。特に突破窓や継続窓は埋まらないことが多い。
  • 窓だけで取引判断を完結させない(出来高、チャート位置、ファンダをセットで見る)。
  • ボラティリティの高い時間帯(寄付・要人発言)での取引はスリッページに注意。

バックテストで確認すべき指標(検証パラメータ例)

  • 窓条件(始値と前日終値の差がATR×何倍、または%で閾値)
  • 出来高閾値(当日出来高が過去N日の平均の何倍)
  • 埋めるまでの日数(何日以内に埋まるか)
  • 勝率、平均損益、最大ドローダウン、期待値(期待値>0か)

短期トレード向きの「DMM FX」

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