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長期金利、一時0.505% 日銀「上限」超え

日経新聞より引用

3日の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)した。一時0.505%と日銀が現在の金融政策で上限とする0.5%を上回った。海外金利の上昇圧力が波及したほか、国内でも物価上昇が続くなかで日銀の政策修正観測が高まっている。

日銀の上限超えは2月22日以来、約1週間ぶり。2日の海外債券市場では米10年債利回りが一時4.09%と4カ月ぶりの高水準まで上昇した。景気の強さを示す経済指標が相次ぐ中でインフレと金融引き締めが長引くとの思惑が広がり、国内金利にも上昇圧力がかかった。

総務省が3日発表した東京都区部の2月の消費者物価指数は生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.3%上昇と市場予想(3.2%)を上回った。物価上昇を抑制するため日銀が緩和修正に踏み切るとの思惑は根強く、金利上昇への警戒が続いている。

長期金利の0.5%超えは日銀総裁候補の植田和男氏が所信聴取で発言してから初めてだ。SBI証券の道家映二氏は「日銀の国債保有率が高くなるなど政策の『ゆがみ』が広がっており、日銀の政策修正観測が高まっていることも金利上昇要因となっている」と指摘する。

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