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SNS発端の預金流出 米財務長官「対応が困難」

日経新聞より引用

【ワシントン=高見浩輔】イエレン米財務長官は16日、米連邦議会上院の財政委員会で証言に臨んだ。米銀シリコンバレーバンク(SVB)の破綻について、ツイッターなどSNS(交流サイト)を発端とした預金流出を従来の規制で防ぐことの難しさを強調。適切な規制の在り方について検証する考えを示した。(1面参照

イエレン氏は冒頭発言で「銀行システムは健全だ」と述べ、預金の全額保護に乗り出した措置の効果に自信を示した。一方で質疑では大口預金者が地方銀行から大銀行に資金を移す動きを止める具体策を聞かれ、答えに窮する場面もあった。

規制・監督の不徹底を指摘されると「いくら自己資本や流動性の確保について監督がしっかりしていても、ソーシャルメディアなどをきっかけとして預金が一気に流出すれば銀行は破綻の危機にさらされる可能性がある」と発言。SVBは特に預金保険の対象外となる大口顧客が多かった点も指摘し、対応の難しさを吐露した。

経済危機などを想定して銀行の財務基盤が十分に健全かどうかを調べるストレステスト(健全性審査)についても実効性を問う質問が出た。イエレン氏は「ストレステストは今回問題になった流動性の確保に焦点を当てていない」と限界を認めた。

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