相場に関係しそうなことをまとめて週刊で日経に限らず記事をまとめていこうと思う。継続の勉強と長期的な相場感を養うことを目的に実施していきます。毎週日曜日のよるにまとめようと思っています。
コロナ関係の記事
記事の写真は上記。日経新聞の引用です。米ジョンズ・ホプキンス大によると、28日、午後7時点で、世界の感染者数が、1000万人を超えた。ブラジルなどの新興国で感染が拡大。米国で再拡大し始めている。約6週間で倍増するなど、ペースは拡大している。地域別でみると、米国が250人超で1位。他、ブラジル、ロシア、インド、上位4か国で世界全体の半数を占めるそうだ。
行動制限を緩めて、経済活動を再開しているが、感染ペースは速まっている。直近1週間の感染者数は、13万人から19万人台で推移し、増加傾向が続いている。米国では26日、新規感染者が4万4千人を超え、1日の最多記録を更新。経済再開と、黒人差別への抗議デモ等で、人との接触が増えたことが原因としている。世界の死者数も、50万人を超す勢い。最多は米国の12万5千人超。
リスクオフの流れが続くとともに、オリンピック。収束しないことには開催は難しい。南半球はこれから冬。南半球にある新興国で、感染が増えるのは厳しいなあ。
新興国ドル不足?
コロナに関係している記事。新型コロナの感染が続く新興国で、輸出や観光客の激減で外貨を稼ぐ力が弱っているとのこと。自国の通貨安も重なり、対外債務の負担も増しているとのこと。国際的なドルの安全網も盤石といえず、長引く経済停滞により警戒感が強まっているとのこと。
上記のグラフ。IMFの資料。経常収支がGDP費でマイナス2%。最大の輸出相手の中国が痛んでいること、資源安、観光産業、各国、さまざな理由で痛んでいる。直結する要因はコロナ。
国の信用力の指標とも言える外貨準備は6割強をドルが占め、新興国の各国で減少している。中国を除く新興国32カ国の外貨準備(金除く)は、今年は4月末までに500億ドル(約5.4兆円)減り2.8兆ドルとなった。外貨準備は新興国の成長とともに年10%程度のペースで伸びてきたが、今年は年率換算で1500億ドル減と、減少度合いは過去20年間で最大だ。
上記のグラフで抑えておこないといけないのが、大型財政、金融政策で、市場は落ち着いている。新興国を出入りするマネーは、過去に比べて膨張し、投資家がリスク回避に動けば、新興国通貨の下落は早い。南アフリカ、ブラジル、トルコの通貨は、対ドルで、2~3割下げり、ドル建て債務の負担が膨らんだ。
安全網は心もとない。米連邦準備理事会(FRB)は各国中銀との通貨スワップでドルを供給したが、対象の新興国はブラジル、メキシコのみ。米国と関係の悪いトルコ中銀とFRBの交渉は不調に終わった。エジプトはIMFの支援に頼っている。
最後の貸し手となるIMFは4月に「短期流動性枠」を新設したが、対象は健全国に限られ、利用はない。約70カ国に供給した緊急融資は1カ国当たりわずか約3億ドルと少額の仕組みだ。約1兆ドルの資金力の半分は利用に加盟国の承認が必要となり、全体を増額しようとすると各国の政治問題になる。「自ら市場で資金を調達すべきだ」(G20=20カ国・地域=の有識者会議)などと、かねて迅速に融資して危機を予防する力や、規模の不足を指摘されてきた。
新興国は21年末までに償還・返済が必要なドル建て債務が7200億ドル(中国を除く主要29カ国)ある。
リスクオフの流れ、ドル急騰を示唆している。