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20年債入札、応札倍率6カ月ぶり低さ 乱高下リスクで

日経新聞より引用

財務省が16日実施した20年物国債の入札で、応札額を落札額で割った応札倍率が2.8倍と6カ月ぶりの低水準になった。米欧で金融システムの不安が顕在化し、債券相場の動きが激しくなっている。今後の日銀の政策修正をにらめば利回りは低下(価格は上昇)しすぎだとの見方もあり、弱い入札結果につながった。

応札倍率は前回2月(3倍)から低下した。小さいほど好調な入札とされる、平均落札価格と最低落札価格の差(テール)は67銭と6カ月ぶりの大きさとなった。

米銀シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻をきっかけに、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを再加速するとの予想は後退している。世界的に金利は低下傾向にあり、14日の流通市場で日本の20年物国債の利回りも5カ月ぶりに1%を下回る場面があった。

ただ金利が急低下した分、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を修正した際の価格下落リスクも大きくなる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介氏は「相場がボラタイルな(変動が大きい)ため、高値で応札する投資家が限られた」と話す。

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