1)2022年3月から始まったFRBの利上げサイクルが終盤。
2)2/1のFOMCは利上げ幅が、0.25%確実視。
3)米短期市場では、3月利上げ打ち止め織り込みも進んでいる。
4)FOMC後の会見で、市場の見通しを後押しする内容になれば、
円買いドル売りが優勢になりそうだ。
今回0.25%利上げの確率99%
1)米金利先物の値動きから米金融政策を予想する「Fedウオッチ」では
・今回のFOMC後の政策金利が4.5〜4.75%となる確率が99%まで高まった。
・市場参加者のほとんどが、0.25%の予想。
・次回3月会合については85%の確率で4.75〜5.0%
・5月のFOMC後は53%の確率で4.75〜5.0%
・3月には今回に続きFRBが0.25%の利上げに動くとの予想
・3月は過半の市場参加者が3月から据え置き
・つまり3月で打ち止めを見込んでいる
・今年12月には利下げに踏み切るとの予想も広がりつつある
2)今年1月に発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前月比で下落。
3)インフレは鈍化してきている
4)今回のFOMCでの0.25%利上げを市場がほぼ織り込み済み
5)焦点は利上げ打ち止めや利下げへの転換時期を巡ってFRBがどのような
情報発信で市場とコミュニケーションを図っていくか。
米景気の悪化が気がかり
1)FRBはこれまでの利上げの累積効果が景気に与える影響を懸念している。
2)3月の利上げ打ち止めを示唆すれば、円高・ドル安圧力が増す可能性がある」
(ある国内銀行の為替担当者)経済データ次第
3)パウエル議長の発言などが想定より金融引き締めに積極的な
「タカ派」と受け止められれば、短期的には
円売り・ドル買いが増えるだろう。
4)持続力は欠くとの見方が多い。「先行きの米景気の鈍化は避けられない」
5)レンジ相場のなかでドルの売りを回転させていく相場になりそう」
(JFXの小林芳彦社長)
6)今年末にもあるかもしれない利下げ転換を巡っては、
前のめりで織り込もうとする市場をFRBがけん制する構図となっている。
7)利上げ打ち止めとの認識が広がった後、今度は利下げ時期の
予想が一段と激しくなっていきそうだ。
8)日銀の政策正常化への温度差次第では外為市場で再び投機筋
が勢いづく可能性もある。
9)「どのような人選であれ、円金利が継続して上がる状況は考えづらい」
として投機的な売り買いは短期的と読む。
10)少し長い目でみれば昨年11月以降の円高・ドル安傾向が緩やかに続いている。
11)徐々に金利から離れ、米利上げ打ち止めに伴う米株高や、
日本の貿易赤字の継続などが重荷になってくる」
(東海東京の柴田氏)
12)緩やかな円安への反転を見込んでいた。
(東海東京の柴田氏)