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東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=154.68円(前営業日NY終値比△0.13円)
ユーロ円:1ユーロ=179.44円(▲0.17円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1600ドル(▲0.0021ドル)
日経平均株価:50323.91円(前営業日比▲52.62円)
東証株価指数(TOPIX):3347.53(▲12.28)
債券先物12月物:135.72円(▲0.14円)
新発10年物国債利回り:1.730%(△0.030%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7-9月期実質国内総生産(GDP)速報値
前期比年率 ▲1.8% 2.3%・改
前期比 ▲0.4% 0.6%・改
9月鉱工業生産・確報値
前月比 2.6% 2.2%
前年同月比 3.8% 3.4%
9月設備稼働率
前月比 2.5% ▲2.3%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は小高い。週明けの早朝取引から154.60円を挟んだ狭いレンジ内でのもみ合いとなったが、15時過ぎに154.81円までやや買いが入った。もっとも、本邦10年債利回りが2008年以来の水準まで上昇するなか、積極的に上値を試す動きにはなっていない。
・ユーロドルは小安い。手掛かり材料は乏しかったものの、朝方からやや上値の重い動きとなり、前週末安値の1.1606ドルを下抜けて1.1595ドルまで値を下げた。
・ユーロ円も小安い。ユーロドルや日本株の下げにつれて179.26円まで下押す場面があったが、売りの勢いも長続きしなかった。
・日経平均株価は3営業日ぶりに小幅続落。週末に中国との関係悪化懸念を高めるニュースが伝わり、インバウンド関連株が軒並み大きく売られた。指数は一時530円超下落し、5万円の大台も割り込んだ。もっとも、5万円割れ水準では押し目買いが入りやすく、その後は下げ幅を縮小。プラス圏を回復する場面も見られた。
・債券先物相場は反落。前週末の米国債券相場が下落した流れを引き継いだほか、日銀の年内利上げ観測も相場を押し下げた。なお、新発10年物国債利回りは1.730%と2008年6月以来の水準まで上昇した。
欧州マーケットダイジェスト
(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.16円(17日15時時点比△0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=179.88円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1594ドル(▲0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:9675.43(前営業日比▲22.94)
ドイツ株式指数(DAX):23590.52(▲286.03)
10年物英国債利回り:4.535%(▲0.039%)
10年物独国債利回り:2.712%(▲0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7-9月期スイス鉱工業生産
(前年同期比) 2.4% 2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。高市政権の拡張的な財政政策が意識されて全般円売りが優勢となった。NY市場では、米利下げ観測の後退や11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が18.7と予想の7.6を上回ったことなどを手掛かりにドル買いも活発化。12日高値155.04円を上抜けると目先のストップロスを誘発し、一時155.30円と2月4日以来の高値を付けた。
なお、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長は「政策金利が中立金利に近づくにつれ、慎重に進める必要がある」「12月10日の会合までにどの程度のデータが揃うかは依然不明」「現行政策は依然としてやや引き締め的」「関税効果は一時的と見られ、インフレの上方リスクはやや低下した可能性」などと述べたと伝わった。
・ユーロドルは下げ渋り。米利下げ観測の後退や米経済指標の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1582ドルと日通し安値を更新した。ただ、13日の安値1.1579ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも相場を下支えし、1時30分過ぎには1.1602ドル付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はしっかり。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、しばらくは大きな方向感が出なかった。ただ、日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売りが優勢になると、節目の180.00円を上抜けて一時180.02円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続落。米利下げ観測の後退や英財政不安を受けてリスク回避の売りが優勢となった。ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が売られたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続落。米利下げ観測の後退や英政治・財政への懸念から欧州株全般に売りが出た。個別ではシーメンス・ヘルシニアーズ(4.76%安)やザランド(3.36%安)、ドイツ銀行(3.31%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
NYマーケットダイジェスト
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.26円(前営業日比△0.71円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=179.98円(△0.37円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1592ドル(▲0.0029ドル)
ダウ工業株30種平均:46590.24ドル(▲557.24ドル)
ナスダック総合株価指数:22708.07(▲192.52)
10年物米国債利回り:4.14%(▲0.01%)
WTI原油先物12月限:1バレル=59.91ドル(▲0.18ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4074.5ドル(▲19.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
18.7 10.7
8月米建設支出
(前月比) 0.2% 0.2%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇。高市政権の拡張的な財政政策が意識される中、全般円売りが先行。米利下げ観測の後退や11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が18.7と予想の7.6を上回ったこともドル買いを促し、12日高値155.04円を上抜けると目先のストップロスを誘発した。1時前には一時155.30円と2月4日以来の高値を付けた。
ただ、2月4日の高値155.52円や同月3日の高値155.89円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、そのあとは155円台前半でのもみ合いに終始した。
なお、ジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)副議長はこの日の講演で「政策金利が中立金利に近づくにつれ、慎重に進める必要がある」などと述べた一方、ウォラーFRB理事は「12月の利下げをリスク管理の観点から支持する」などと話した。
・ユーロドルは続落。米利下げ観測の後退や米経済指標の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが進行。24時過ぎに一時1.1582ドルと日通し安値を更新した。
13日の安値1.1579ドルが目先サポートとして働くと1.1602ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。5時過ぎには1.1583ドル付近まで再び押し戻された。
・ユーロ円は反発。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売りが優勢になると、節目の180.00円を上抜けて一時180.02円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。ただ、180円台では利食い売りや戻り売りなどが出たため、滞空時間は短かった。
・オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時710ドル超下落するなど、米株式相場が大幅に下落するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは0.6482米ドル、NZドル米ドルは0.5649米ドルまで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。FRB高官から12月の利下げに慎重なコメントが相次ぐ中、米利下げ観測が後退。株売りが優勢となった。市場では「19日にエヌビディアの決算を控え、ハイテク株に売りが出た」との声が聞かれ、指数は一時710ドル超下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。米国株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが入ったものの、米利下げ観測の後退が相場の重しとなり上値は限られた。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。先週ウクライナ軍に攻撃されたロシアのノボロシースク港で、石油の積み込み作業が再開されたとの報道もあり売りが先行した。11月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を上回ったこともあり上昇する場面もあったが、対円を中心にドルが小高い動きを見せたこともあり、ドルで取引される原油先物にとっては割高感となったことで小幅に反落して引けた。
・金先物相場は3日続落。先週のFRB高官の発言以来、年内の米国の利下げ観測が後退していることで3日続落となった。円をはじめドル高になったことで、対ドルで取引される金先物に割高感が生じていることも上値を抑えた。
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東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=155.08円(前営業日NY終値比▲0.18円)
ユーロ円:1ユーロ=179.86円(▲0.12円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1598ドル(△0.0006ドル)
日経平均株価:48702.98円(前営業日比▲1620.93円)
東証株価指数(TOPIX):3251.10(▲96.43)
債券先物12月物:135.71円(▲0.01円)
新発10年物国債利回り:1.745%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。朝方には155.38円と2月以来の高値を更新したものの、片山財務相から「為替動向は一方的で急激、憂慮している」などの発言が伝わる中で次第に上値が重くなった。東京午後に入ると日経平均株価の大幅下落を背景にしたリスクオフの動きに押されて、一時154.82円まで下押し。ただ、高市政権が拡張的な財政政策をとるとの思惑から円の先安観も根強く、売り一巡後は155.10円台まで切り返した。
・ユーロ円も下値が堅い。東京時間の午後になってドル円と同じく179.61円まで下値を探る動きとなったが、その後は179.90円台まで買い戻しが入った。
・ユーロドルは小高い。手掛かり材料は乏しかったが、昨日安値の1.1582ドル手前で下値を確認すると1.1604ドルまでやや買いが入った。
・日経平均株価は大幅に3日続落。前日の米国株式相場が下落した流れを引き継いだ。日中関係の悪化を受けてインバウンド関連株が連日売られたほか、半導体関連株の下げも目立った。後場に入ると指数は一時1660円超安まで下げ幅を拡大。その後の戻りも限られた。
・債券先物相場は小幅続落。高市政権の財政拡張政策による国債増発への警戒感から売りが強まる場面があった一方、日本株の大幅安を背景に安全資産としての債券需要が下値を支えた。
欧州マーケットダイジェスト
(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=155.69円(18日15時時点比△0.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=180.22円(△0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1576ドル(▲0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:9552.30(前営業日比▲123.13)
ドイツ株式指数(DAX):23180.53(▲409.99)
10年物英国債利回り:4.554%(△0.019%)
10年物独国債利回り:2.706%(▲0.006%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売り・ドル買いが優勢となった。欧州株相場や時間外のダウ先物の下落が相場の重しとなり、一時155.05円付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的。米長期金利が低下幅を縮めたことなどを手掛かりにドル買いが強まると、3時過ぎに一時155.71円と2月3日以来の高値を更新し、2月3日の高値155.89円に近付いた。
なお、植田日銀総裁はこの日、高市首相と首相官邸で初めて会談。会談後、記者団に対し「追加利上げに関して今後のデータ・情報次第で適切に判断していく」との見解を示した。
・ユーロドルは方向感に乏しい展開だった。欧州勢参入直後に一時1.1606ドルまで値を上げたものの、19時30分過ぎには1.1580ドルまで下押し。ただ、NY市場に入ると再び買いが優勢となり、0時30分過ぎに一時1.1608ドルと日通し高値を付けた。
もっとも、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測されると失速し、2時30分前には1.1572ドルと日通し安値を更新した。
米政府機関の一部閉鎖終了を受け、見送られてきた米経済指標の発表が今週から再開。指標結果を確認したいとの雰囲気が広がり、方向感が出にくい地合いとなった。
・ユーロ円は3時過ぎに一時180.26円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。高市政権の積極財政への懸念が根強く、全般円売りが出やすい中、じり高の展開となった。
・ロンドン株式相場は4日続落。前日の米国株や本日のアジア株の下落を受けて、投資家心理が悪化すると英株にも売りが広がった。リオ・ティントやグレンコアなど素材株が売られたほか、HSBCホールディングスやバークレイズなど金融株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は4日続落。前日の米国株相場や本日のアジア株相場の下落を受けて投資家心理が悪化すると、欧州株全般に売りが波及した。なお、フランスの株価指数は1.86%安、イタリアは2.12%安、スペインは2.14%安となった。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
NYマーケットダイジェスト
(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=155.51円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=180.09円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1581ドル(▲0.0011ドル)
ダウ工業株30種平均:46091.74ドル(▲498.50ドル)
ナスダック総合株価指数:22432.85(▲275.22)
10年物米国債利回り:4.11%(▲0.03%)
WTI原油先物12月限:1バレル=60.74ドル(△0.83ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4066.5ドル(▲8.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月米製造業新規受注
(前月比) 1.4% ▲1.3%
11月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
38 37
9月対米証券投資動向
短期債を含む 1901億ドル 1871億ドル
短期債を除く 1798億ドル 1342億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から円売り・ドル買いが優勢となった。米国株相場の下落が相場の重しとなり、一時155.05円付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的。米長期金利が低下幅を縮めたことなどを手掛かりに再び買いが強まると、3時過ぎに一時155.73円と2月3日以来の高値を更新した。
ただ、2月3日の高値155.89円が目先レジスタンスとして働くと上昇は一服し、155円台半ばでのもみ合いに転じた。
・ユーロドルは小幅ながら3日続落。NY勢参入後にユーロ買い・ドル売りが優勢になると、0時30分過ぎに1.1608ドルと日通し高値を付けたものの、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが観測されると失速した。2時30分前には一時1.1572ドルと日通し安値を更新した。もっとも、12日の安値1.1563ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。
米政府機関の一部閉鎖終了を受け、見送られてきた米経済指標の発表が今週から再開。明日19日には8月米貿易収支、20日には9月米雇用統計が発表される。市場では指標結果を確認したいとの雰囲気が広がり、方向感が出にくい地合いとなった。
・ユーロ円は小幅続伸。3時過ぎに一時180.29円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。高市政権の積極財政への懸念が根強く、全般円売りが出やすい中、じり高の展開となった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ観測が後退する中、この日も売りが続いた。人工知能(AI)への過剰投資やハイテク株の割高感に対する懸念も相場の重し。市場では「19日にエヌビディアの決算発表を控えて、ハイテク株に売りが集まった」との声が聞かれ、指数は一時670ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米国株相場の下落を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。ただ、米利下げ観測の後退が相場の重しとなり、上値は限定的となった。
・原油先物相場は反発。米金融機関が、2026年は増産によりロシア以外の石油は供給過剰になるとの見通しを発表したことで、原油先物は売りが優勢となる場面があった。ただ、米国のロシアに対する制裁を前に、ロシア産原油の販売がすでに減少しているとの報道もあり、徐々に買い戻しが入り、小幅に反発して引けた。
・金先物相場は4日続落。米長期金利の指標とされる10年債利回りが4.13%台まで上昇したこともあり、金利のつかない金先物は売りが優勢になり4日続落して引けた。
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東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=155.37円(前営業日NY終値比▲0.14円)
ユーロ円:1ユーロ=180.06円(▲0.03円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1589ドル(△0.0008ドル)
日経平均株価:48537.70円(前営業日比▲165.28円)
東証株価指数(TOPIX):3245.58(▲5.52)
債券先物12月物:135.61円(▲0.10円)
新発10年物国債利回り:1.765%(△0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月機械受注(船舶・電力除く民需)
前月比 4.2% ▲0.9%
前年同月比 11.6% 1.6%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は小安い。朝方に155.59円まで上昇する場面があったが、昨日高値の155.73円が目先のレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。植田日銀総裁と片山財務相、城内経済財政相が18時10分から3者会談を行うとの報道が伝わると、円安けん制への警戒感から155.21円まで下押し。一方で、高市政権が近く策定する20兆円規模の経済政策に対する期待が相場の支えとなり、積極的に下値を探る展開にもならなかった。
・ユーロ円は下値が堅い。朝方に180.18円の高値をつけた後にいったんは179.78円まで下押す場面も見られたが、売り一巡後はドル円の下げ渋りやユーロドルの上昇につれて180.10円台まで切り返した。
・ユーロドルは小高い。1.15ドル台後半の狭い値幅内での推移となったが、昨日安値の1.1572ドル手前で下値の堅さを確認すると1.1592ドルまでやや買いが入った。
・日経平均株価は4日続落。前日に約1カ月ぶりの安値をつけた後とあって海外勢などから自律反発狙いの買いが観測された一方、米エヌビディアの決算発表を前に半導体関連株には売りが持ち込まれて指数を押し下げた。後場に入ると様子見ムードが強まり、前日終値を挟んだ水準でのもみ合いとなった。
・債券先物相場は3日続落。高市政権の拡張的な財政政策による国債増発への警戒感が根強く、債券相場は売りに押された。なお、この日実施された20年物国債入札は「弱めの結果だった」と受け止められ、新発10年物国債利回りは一時1.775%まで上昇した。
欧州マーケットダイジェスト
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.75円(19日15時時点比△1.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=180.78円(△0.72円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1533ドル(▲0.0056ドル)
FTSE100種総合株価指数:9507.41(前営業日比▲44.89)
ドイツ株式指数(DAX):23162.92(▲17.61)
10年物英国債利回り:4.602%(△0.048%)
10年物独国債利回り:2.711%(△0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) 0.4% 0.0%
(前年比) 3.6% 3.8%
CPIコア指数
(前年比) 3.4% 3.5%
10月英小売物価指数(RPI)
(前月比) 0.3% ▲0.4%
(前年比) 4.3% 4.5%
9月ユーロ圏経常収支(季調済)
231億ユーロの黒字 222億ユーロの黒字・改
10月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.1% 2.1%
10月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.4% 2.4%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値を試す展開。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から全般円売りが先行。植田日銀総裁と片山財務相、城内経済財政相の三者会談では「為替について具体的な話は出なかった」と伝わると、円売りに弾みが付いた。市場では「今年度補正予算の規模が膨らむことへの警戒と、日銀の利上げが遅れるとの見方から円が売られている」との声が聞かれた。
NY市場に入ると、米労働省労働統計局(BLS)が「10月米雇用統計は発表しない」「11月米雇用統計は12月16日に公表し、10月分の非農業部門雇用者数も同時に公表する」と明らかに。12月9-10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までに米雇用データを入手できないことから、市場では米連邦準備理事会(FRB)による12月の米利下げ観測が後退。全般ドル買いの様相が強まり、3時前に一時156.87円と1月15日以来約10カ月ぶりの高値を更新した。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、12月FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は前日の50.1%から36.2%に低下した一方、据え置きを予想する確率は44.9%から63.8%に上昇した。
・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.1597ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1608ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。NYの取引時間帯に入ると米利下げ観測の後退を背景に全般ドル買いが活発化し、2時30分過ぎに一時1.1526ドルと日通し安値を更新した。
なお、豪ドル米ドルは一時0.6451米ドル、NZドル米ドルは0.5590米ドルまで下落したほか、米ドルカナダドルは1.4065カナダドルまで上昇した。
・ユーロ円は底堅い動き。高市政権の積極財政への懸念や、政府・日銀による為替介入への警戒感が後退したことを受けて全般円売りが進行。24時過ぎに一時181.00円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
・ロンドン株式相場は5日続落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、引けにかけて売りが強まった。ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が売られたほか、ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は小幅ながら5日続落。米利下げ観測の後退やエヌビディアの決算発表を警戒した売りが一服し、じり高の展開が続いていたが、終盤失速した。個別ではラインメタル(6.99%安)やRWE(2.01%安)、フレゼニウス(1.79%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落した。
NYマーケットダイジェスト
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.16円(前営業日比△1.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.32円(△1.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1538ドル(▲0.0043ドル)
ダウ工業株30種平均:46138.77ドル(△47.03ドル)
ナスダック総合株価指数:22564.23(△131.38)
10年物米国債利回り:4.13%(△0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=59.44ドル(▲1.30ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4082.8ドル(△16.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) ▲5.2% 0.6%
8月米貿易収支
596億ドルの赤字 782億ドルの赤字・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。日銀の早期利上げ観測の後退や日本の財政悪化懸念から全般円売りが進行。NY市場に入ると、米利下げ観測の後退を背景に全般ドル買いが活発化し、取引終了間際に一時157.18円と1月15日以来約10カ月ぶりの高値を更新した。また、株取引終了後に発表された米半導体大手エヌビディアの決算が予想より良好だったことが伝わると、株式指数先物の上昇とともに円売り・ドル買いを促した。
米労働省労働統計局(BLS)はこの日、「10月米雇用統計は発表しない」「11月米雇用統計は12月16日に公表し、10月分の非農業部門雇用者数も同時に公表する」と発表。12月9-10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までに米雇用データを入手できないことから、市場では米連邦準備理事会(FRB)による12月の利下げ観測が後退した。
また、10月28-29日分のFOMC議事要旨では「多くの参加者は自身の経済見通しに基づけば、年内は目標レンジを据え置くことが適切になる公算が大きいとの立場を示唆した」ことが明らかに。米利下げ観測がさらに後退し、ドル買いを誘った。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、12月FOMCで0.25%の利下げを予想する確率は前日の50.1%から33.6%に低下した一方、据え置きを予想する確率は44.9%から66.4%に上昇した。
・ユーロドルは4日続落。10月米雇用統計の発表中止や10月28-29日分のFOMC議事要旨を受けて、米利下げ観測が後退すると全般ドル買いが優勢となった。4時過ぎに一時1.1518ドルと日通し安値を更新した。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.24と5日以来の高値を付けた。
・ユーロ円は3日続伸。高市政権の積極財政への懸念や、政府・日銀による為替介入への警戒感が後退したことを受けて全般円売りが優勢となった。米国株相場の反発も相場の支援材料となり、取引終了間際に一時181.36円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに小反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが先行したものの、米利下げ観測の後退が相場の重しとなり、指数はマイナス圏に沈む場面があった。もっとも、引け後のエヌビディアの決算を見極めたい投資家が多く、持ち高を大きく傾ける動きは限られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。10月米雇用統計の発表中止や10月28-29日分のFOMC議事要旨を受けて、FRBが12月の利下げを見送るとの見方が強まると債券売りが出た。
・原油先物相場は反落。トランプ政権がロシアとウクライナ間の戦争終結に向けた新たな計画を策定するため、ロシアと秘密裏に協議していたとの報道をきっかけに原油先物価格は一時58ドル台後半まで反落した。また、ロシアの大手石油会社が米国の制裁は輸出に影響していないと述べたことも売り要因になった。ただ、米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫で、原油在庫が予想を上回る取り崩しとなったことで買い戻しが入る場面もあった。
・金先物相場は5日ぶりに反発。米株式市場引け後に予定されているエヌビディアの決算発表を前にリスク回避の動きが進み、金先物は5日ぶりに反発した。12月のFOMCでの利下げ予測が後退したことでドルが買われると、ドルで取引される金先物は割高感から一時マイナス圏に沈む場面もあったが、引けにかけては再び買いが優勢となった。
11/20
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=157.56円(前営業日NY終値比△0.40円)
ユーロ円:1ユーロ=181.45円(△0.13円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1515ドル(▲0.0023ドル)
日経平均株価:49823.94円(前営業日比△1286.24円)
東証株価指数(TOPIX):3299.57△53.99)
債券先物12月物:134.96円(▲0.65円)
新発10年物国債利回り:1.815%(△0.050%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
対外対内証券売買契約等の状況(前週)
対外中長期債
3484億円の取得超 5665億円の取得超・改
対内株式
1兆209億円の取得超 3466億円の処分超・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。政府・日銀による為替介入への警戒感が後退し、米国では早期の利下げ観測が後退するなか、この日も円売り・ドル買いの流れが継続した。5・10日(ゴトー日)の仲値に向けた買いも観測されたほか、日経平均株価の急伸も相場の支えとなり、一時157.63円と1月以来の高値を更新した。
なお、片山財務相は「日銀総裁と昨日対話し、市場の動向をより高い緊張感を持って注視することが重要との認識を再確認」と述べたほか、木原官房長官からは「為替市場では一方向で急激な動きがみられ憂慮している」「為替、金利を含む市場動向は注視している」などの見解が伝わったが、いずれも相場への影響は限られた。
・ユーロ円も強含み。日本株高やドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが進み、181.61円までユーロ導入来の高値を更新した。
・ユーロドルは小安い。対円などでドル買いが進んだ影響を受け、昨日安値の1.1518ドルを下抜けて1.1510ドルまで値を下げた。
・日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反発。米半導体大手エヌビディアの決算が予想を上回る結果となったことを受け、人工知能(AI)関連銘柄に買いが集まった。外国為替市場で円安・ドル高が進行していることも輸出関連株の支えとなり、指数は一時2000円超上昇。もっとも、5万円台では利益確定売りに押される場面が目立ったほか、今夜発表の9月米雇用統計を控えた持ち高調整売りも上値を抑制した。
・債券先物相場は4日続落。高市政権の財政拡張政策による国債増発への警戒感が一段と高まり、債券売りが活発化した。日銀がこの日実施した国債買い入れオペが弱めの結果だったことも売りを促し、新発10年物国債利回りは一時1.835%と2008年6月以来の水準まで上昇する場面も見られた。
欧州マーケットダイジェスト
(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.51円(20日15時時点比▲0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.60円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1528ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:9527.65(前営業日比△20.24)
ドイツ株式指数(DAX):23278.85(△115.93)
10年物英国債利回り:4.586%(▲0.016%)
10年物独国債利回り:2.716%(△0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月独生産者物価指数(PPI)
(前月比) 0.1% ▲0.1%
9月ユーロ圏建設支出
(前月比) ▲0.5% ▲0.2%・改
(前年比) ▲0.3% 1.0%・改
11月ユーロ圏消費者信頼感指数
(速報値) ▲14.2 ▲14.2
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は高値圏でもみ合い。日本時間夕刻に一時157.78円まで値を上げたものの、欧州勢の参入後はポジション調整目的の売りに押され一時157.11円付近まで下押しした。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり157円台後半まで持ち直した。
NYの取引時間帯に入っても一進一退の動きが続いた。米労働省が発表した9月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比11.9万人増と予想の5.0万人増を上回ると全般ドル買いで反応し一時157.86円まで上昇したものの、同時に発表された失業率が4.4%と予想の4.3%より弱い結果となったこともあり、すぐに失速。157.24円付近まで押し戻された。
その後、ダウ平均が一時710ドル超上昇するなど、米国株の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが強まると一時157.89円と1月15日以来の高値を付けたが、ダウ平均が下げに転じると157円台前半まで下押しした。
・ユーロドルはやや強含み。しばらくは1.15ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、米雇用統計発表直後に一時1.1504ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、23時30分過ぎには1.1550ドルと日通し高値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.15%台から4.08%台まで低下したことなどが相場を下支えした。
・ユーロ円は強含み。日本時間夕刻に一時181.02円付近まで値を下げたものの、東京午前に付けた日通し安値180.97円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。高市政権の積極財政への懸念から全般円売りが出やすい中、23時30分過ぎに一時182.01円と1999年のユーロ導入以来の高値を更新した。
ただ、米株高を先導していたエヌビディア株が下げに転じると、大幅に続伸していたダウ平均やナスダック総合指数がともにマイナス圏に沈んだ。米株安に連れてユーロ円も伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は6日ぶりに反発。米半導体大手エヌビディアの好決算を受けて投資家心理が改善すると、時間外の米株価指数先物が上昇。英株にも買いが波及した。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は6日ぶりに反発。米半導体大手エヌビディアが19日公表した四半期決算が好調だったことが分かると、投資家心理が改善。独株にも買いが入った。市場では「人工知能(AI)関連投資の急拡大が崩壊に向かっているという懸念を和らげた」との声が聞かれた。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
NYマーケットダイジェスト
(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.47円(前営業日比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=181.56円(△0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1528ドル(▲0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:45752.26ドル(▲386.51ドル)
ナスダック総合株価指数:22078.05(▲486.18)
10年物米国債利回り:4.08%(▲0.05%)
WTI原油先物12月限:1バレル=59.14ドル(▲0.30ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4060.0ドル(▲22.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月米雇用統計
失業率 4.4% 4.3%
非農業部門雇用者数変化
11.9万人 ▲0.4万人・改
平均時給
(前月比) 0.2% 0.4%・改
(前年比) 3.8% 3.8%・改
11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲1.7 ▲12.8
前週分の米新規失業保険申請件数
22.0万件 22.8万件
10月米中古住宅販売件数
(前月比) 1.2% 1.3%・改
(年率換算件数)410万件 405万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。「積極財政」を掲げる高市政権の下で日本の財政悪化への懸念が高まっており、この日も円売りが出やすい地合いとなった。0時30分過ぎには一時157.89円と1月15日以来の高値を付けた。
なお、米労働省が発表した9月米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比11.9万人増と予想の5.0万人増を上回った一方、失業率が4.4%と予想の4.3%より弱い結果となった。強弱入り混じる内容だったことから、157円台半ばを中心に上下に振れたものの、値動きは限定的だった。
・ユーロドルは小幅ながら5日続落。米雇用統計発表直後に一時1.1504ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、23時30分過ぎに1.1550ドルと日通し高値を更新した。ただ、対オセアニア通貨中心にドル高が進んだことから、戻りは鈍かった。
・オセアニア通貨は頭が重かった。米株高を先導していたエヌビディア株が下げに転じると、大幅に続伸していたダウ平均やナスダック総合がマイナス圏に沈んだ。米株安を受け、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。豪ドル米ドルは一時0.6436米ドル、NZドル米ドルは0.5583米ドルと日通し安値を付けたほか、豪ドル円は101.31円、NZドル円は87.90円まで値を下げた。
・ユーロ円は4日続伸。日本の財政悪化懸念を背景に全般円売りが進むと、23時30分過ぎに182.01円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ただ、米国株が失速するとユーロ円も伸び悩んだ。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅安。対ドルでは一時8万5989ドル前後と4月21日以来の安値を付けたほか、対円では1357万円台と5月7日以来の安値まで売られた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。米半導体大手エヌビディアが19日公表した四半期決算が好調だったことを受けて投資家心理が改善すると、大幅に続伸して始まり一時710ドル超上昇した。ただ、エヌビディアが下げに転じると相場全体に売りが広がり、指数はマイナス圏に沈んだ。市場では「ビットコインが急落し、投資家心理を冷やした」との声も聞かれ、一時400ドル超下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。9月米雇用統計発表直後は売買が交錯したものの、そのあとは徐々に買いが優勢となった。米国株相場の失速を受けて相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。
・原油先物相場は続落。昨日引け後に発表されたエヌビディアの好決算を受けて米株が大幅続伸して始まると、リスク選好の動きとなり原油先物も反発した。しかし、米株が一転マイナス圏に沈むと原油先物も売りに転じ、一時59ドルを割り込んだ。
・金先物相場は反落。9月の米雇用統計の結果もまちまちだったことで、前日終値前後で方向感のない動きが続いた。ただ、12月の米連邦公開市場委員(FOMC)での利下げ予測が後退していることで、金利のつかない金先物は売りが優勢になり反落した。引けにかけては米株安を嫌気し、安全資産とされる金先物が買われ下げ幅をやや取り戻している。
11/21
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=157.22円(前営業日NY終値比▲0.25円)
ユーロ円:1ユーロ=181.37円(▲0.19円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1535ドル(△0.0007ドル)
日経平均株価:48625.88円(前営業日比▲1198.06円)
東証株価指数(TOPIX):3297.73(▲1.84)
債券先物12月物:135.24円(△0.28円)
新発10年物国債利回り:1.780%(▲0.035%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)
前年同月比 3.0% 2.9%
10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)
前年同月比 3.1% 3.0%
10月貿易統計(通関ベース)
季節調整前 2318億円の赤字 2374億円の赤字・改
季節調整済 42億円の赤字 3024億円の赤字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。日経平均株価の下落で投資家のリスク志向低下を手掛かりにした売りが出たほか、政府・日銀による為替介入への警戒感も意識されるなか、本邦3連休を前に持ち高調整目的の売りも進んだ。157円台半ばで頭の重さを確認すると、15時過ぎには157.05円まで下押しした。
なお、片山財務相は「足元の動きは一方的、急激で憂慮している」「過度な変動や無秩序な動きには、必要に応じて適切に対応」「為替介入も当然考えられる」などの見解を示した。
・ユーロドルは小高い。ドル円の下落を受けて下値を切り上げる展開となり、15時30分前に1.1547ドルまでやや値を上げた。
・ユーロ円は弱含み。ユーロドルの上昇に下支えされた面はあったものの、日本株安やドル円の下げが重しとなり、181.27円まで売りに押された。
・日経平均株価は大幅反落。前日の米ハイテク株安を受けて、この日の東京市場でも人工知能(AI)関連株や半導体関連株が売りに押された。他のアジア株式相場が軒並み安となったことも投資家心理を冷やし、指数は一時1300円超える下げとなった。
・債券先物相場は5営業日ぶりに反発。昨日の米国債券相場が上昇した流れを引き継いだほか、日経平均株価が軟調に推移した影響で安全資産としての債券需要も意識された。もっとも、この日実施された流動性供給入札が弱めな結果となったことから、後場に入ると伸び悩む場面も見られた。
欧州マーケットダイジェスト
(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=156.54円(21日15時時点比▲0.68円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=180.14円(▲1.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1507ドル(▲0.0028ドル)
FTSE100種総合株価指数:9539.71(前営業日比△12.06)
ドイツ株式指数(DAX):23091.87(▲186.98)
10年物英国債利回り:4.546%(▲0.040%)
10年物独国債利回り:2.703%(▲0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月英小売売上高(自動車燃料含む)
(前月比) ▲1.1% 0.7%・改
(前年比) 0.2% 1.0%
11月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
47.8 48.8
11月仏サービス部門PMI速報値
50.8 48.0
11月独製造業PMI速報値
48.4 49.6
11月独サービス部門PMI速報値
52.7 54.6
11月ユーロ圏製造業PMI速報値
49.7 50.0
11月ユーロ圏サービス部門PMI速報値
53.1 53.0
11月英製造業PMI速報値
50.2 49.7
11月英サービス部門PMI速報値
50.5 52.3
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。東京市場で進んだ円高・ドル安の流れを引き継いで、欧州勢参入後も円買い・ドル売りが先行。前日の安値156.88円を下抜けると目先のストップロスを巻き込んで、一時156.56円まで値を下げた。
その後しばらくはもみ合いの展開が続いたが、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「米連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標にリスクを与えることなく、短期的に利下げが可能」との見解を示すと、米利下げ観測が高まりドル売りが入った。日本時間24時には「増一行日銀審議委員は利上げ判断が近づいているとの考えを示した」との報道が伝わり、全般円買いが活発化。24時過ぎに一時156.20円と日通し安値を更新した。
ただ、押し目を拾いたい向きは多く、売り一巡後は下げ渋る展開となった。米労働省労働統計局(BLS)は「10月米消費者物価指数(CPI)の発表を取りやめ、11月分の発表は12月18日に延期する」と明らかに。雇用統計に続きCPIも12月9-10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に発表されないことになり、市場では「12月の利下げが難しくなった」との受け止めから、ドルを買い戻す動きが見られた。
・ユーロドルは上値が重かった。日本時間夕刻に一時1.1552ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出た。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言が伝わると1.1520ドル台まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的。10月米CPIの発表中止や11月米CPIの公表延期が伝わると、一時1.1491ドルと6日の安値に面合わせした。
なお、コリンズ米ボストン連銀総裁は「現在の金利水準は現時点では適切」「失業率は比較的低い、インフレは依然として高い」と述べたほか、ローガン米ダラス連銀総裁は「12月の利下げを支持するのは難しい」「しばらくは金利を据え置くべき」と述べ、12月の利下げに慎重な姿勢を示した。
・ユーロ円は軟調。東京市場で進んだ円高の流れを引き継いで、欧州勢参入後も円買いが進んだ。NY市場に入り、日銀の利上げ観測や為替介入への警戒感が高まると全般円買いが活発化し、一時179.77円と日通し安値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。前日の米株安や本日のアジア株安を受けて投資家心理が悪化すると売りが先行したものの、一巡後はじりじりと買い戻しが入り上げに転じた。ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反落。前日の米国株相場や本日のアジア株相場の下落を受けて投資家心理が悪化すると、欧州株全般に売りが波及した。個別ではシーメンス・エナジー(10.08%安)やラインメタル(7.18%安)、インフィニオンテクノロジーズ(3.69%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
NYマーケットダイジェスト
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.41円(前営業日比▲1.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=180.12円(▲1.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1513ドル(▲0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:46245.41ドル(△493.15ドル)
ナスダック総合株価指数:22273.09(△195.04)
10年物米国債利回り:4.06%(▲0.02%)
WTI原油先物1月限:1バレル=58.06ドル(▲0.94ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=4079.5ドル(△19.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米製造業PMI速報値
51.9 52.5
11月米サービス部門PMI速報値
55.0 54.8
11月米総合PMI速報値
54.8 54.6
8月米卸売売上高
(前月比) 0.1% 1.3%・改
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
51.0 50.3
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5営業日ぶりに反落。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「米連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標にリスクを与えることなく、短期的に利下げが可能」との見解を示すと、米利下げ観測が高まり全般ドル売りが先行。「増一行日銀審議委員は利上げ判断が近づいているとの考えを示した」との報道が伝わると、日銀の利上げ観測が高まり円買いも活発化した。24時過ぎには一時156.20円と日通し安値を更新した。その後の戻りも156.76円付近にとどまった。
なお、米労働省労働統計局(BLS)はこの日、「10月米消費者物価指数(CPI)の発表を取りやめ、11月分は12月18日に延期する」と明らかにした。雇用統計に続きCPIも12月9-10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前に発表されないことになり、市場では「12月の利下げが難しくなった」と受け止められ、ドルを買い戻す動きもあった。
・ユーロドルは小幅ながら6日続落。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の発言が伝わると1.1527ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的。10月米CPIの発表中止や11月米CPIの公表延期が伝わると、一時1.1491ドルと6日の安値に面合わせした。
なお、コリンズ米ボストン連銀総裁は「現在の金利水準は現時点では適切」「失業率は比較的低い、インフレは依然として高い」と述べたほか、ローガン米ダラス連銀総裁は「12月の利下げを支持するのは難しい」「しばらくは金利を据え置くべき」と話し、12月の利下げに慎重な姿勢を示した。12月の利下げを巡りFRB内で見解の乖離が根強いことが浮き彫りとなった。
・ユーロ円は5日ぶりに反落。東京市場で進んだ円高の流れが欧米市場でも続いた。日銀の利上げ観測や為替介入への警戒感が高まると全般円買いが優勢となり、一時179.77円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「FRBはインフレ目標にリスクを与えることなく、短期的に利下げが可能」との見解を示すと、米利下げ観測が高まり株買いが広がった。指数は一時820ドル超上昇したものの、引けにかけては伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が12月利下げの可能性を示唆すると買いが先行したものの、コリンズ米ボストン連銀総裁とローガン米ダラス連銀総裁が12月の利下げに慎重な姿勢を示すと伸び悩んだ。
・原油先物相場は3日続落。ウクライナのゼレンスキー大統領が、米露が作成したとされる和平案の提示を受け、近日中にトランプ大統領と協議する予定だと述べるなど、ウクライナとロシアの和平期待がこの日も原油価格の上値を抑え3日続落して引けた。ただ、ウクライナが東部ドンバス地方の領土を放棄し、軍事力を半減させるなどの条件が含まれていると報じられていることで、ウクライナが合意をすることが難しいとの声もある。
・金先物相場は反発。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が12月の利下げの可能性を示唆すると、米金利の低下とともに金利のつかない金先物には買いが集まった。ただ、米CPIの発表が次回のFOMC後にずれ込むと発表されると、再び金利据え置き期待も出てきたことで上げ幅を縮めて引けている。