
東京マーケットダイジェスト
【指標】1月全国CPI(生鮮食料品除く総合)(前年比) +3.2%、予想 +3.1%ほか
1月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く)(前年比) +2.5%、予想 +2.5%
加藤財務相 「円高進行局面でも為替に関する認識は従前の通り」 「長期金利上昇で利払い費増、国債の安定的な消化に努めたい」
武藤経済産業相 「なるべく早い時期に渡米し、カウンターパートと意見交換したい」 「来週早いタイミングで鉄鋼・アルミ・自動車業界と意見交換」
植田日銀総裁 「YCC含む大規模緩和は物価目標の実現で必要だった」 「引き続き緩和的な環境を維持して、経済活動をサポートする」
植田日銀総裁 「長期金利が急激に上昇すれば、機動的に国債買い入れを増額する」
植田日銀総裁
「一般論として、財政への信認大きく失われれば金利上昇あり得る」
「金利上昇、景気の緩やかな回復や基調的な物価上昇率が高まっていることを反映」
植田日銀総裁 「物価見通しがさらに改善していけば、金利をさらに引き上げることも視野」
ドル円は下値が堅い。1月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)が市場予想を上回る結果となったことを受けて一時149.29円まで下落したが、約2カ月半ぶりに149円台で東京時間を迎えたとあって、本邦勢の本格参入後は買い戻しが優勢に。植田日銀総裁が「引き続き緩和的な環境を維持して経済活動をサポートする」との見解を示したことも買い戻しを誘い、150.74円まで下値を切り上げた。
欧州マーケットダイジェスト
【指標】2月米製造業PMI速報値 51.6、予想 51.5ほか
2月米サービス部門PMI速報値 49.7、予想 53.0 2月米総合PMI速報値 50.4、予想 53.2
ドル円はさえない。欧州勢参入後もしばらくは150円台前半でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると一転下落した。2月米購買担当者景気指数(PMI)速報値は製造業が51.6と予想の51.5を若干上回った一方、サービス部門が49.7と予想の53.0を大幅に下回り、好不況の分岐点とされる50を割り込んだ。また、2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値は64.7と予想の67.8を下回り、1月米中古住宅販売件数は年率換算で408万件と予想の413万件より弱い結果となった。米指標の悪化を受けて米長期金利が低下すると全般ドル売りが進んだ。 また、米株式市場でダウ平均が一時640ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円安の3万8270円まで下げるとリスク・オフの円買いも活発化。3時過ぎに一時148.98円と昨年12月3日以来約2カ月半ぶりの安値を更新した。
NYマーケットダイジェスト
【要人発言】米大統領「デジタル税への関税は本日中に署名する可能性」
トランプ米大統領 「デジタル税への関税(米ハイテク大手を対象にデジタルサービス税を課している諸国に対し、新たな関税)は本日中に署名する可能性」
ドル円は3日続落。2月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.6と予想の51.5を若干上回ったものの、サービス部門PMI速報値が49.7と予想の53.0を大幅に下回り、好不況の分岐点とされる50を割り込んだため、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。その後発表の2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値と1月米中古住宅販売件数も予想より弱い内容だったことが分かりドル売りを促した。 また、低調な米経済指標を受けて米景気の先行き懸念が広がると、米株式市場でダウ平均が一時820ドル超下落。ナイト・セッションの日経平均先物も大証終値比740円安の3万8050円まで急落し、リスク・オフの円買いを誘った。アジア時間の安値149.29円を下抜けると、一時148.93円と昨年12月3日以来約2カ月半ぶりの安値を更新した。 なお、米国株の急落について市場では「中国でパンデミックの可能性がある新たなコロナウイルスが見つかり、株価急落につながった」「オプション満期による一時的なポジション整理が大半。機械的な売りが主因」との声も聞かれた。