フィボナッチ・ゾーン(週次)

USDJPY フィボナッチ・ゾーン振り返り(2025/06/09〜06/13)

6/9

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.41円(前営業日NY終値比▲0.44円)
ユーロ円:1ユーロ=164.95円(▲0.11円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1422ドル(△0.0025ドル)
日経平均株価:38088.57円(前営業日比△346.96円)
東証株価指数(TOPIX):2785.41(△16.08)
債券先物6月物:139.17円(▲0.18円)
新発10年物国債利回り:1.470%(△0.015%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標) 
       <発表値>  <前回発表値>
1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値
前期比      0.0%    ▲0.2%
前期比年率   ▲0.2%    ▲0.7%
4月国際収支速報
経常収支(季節調整前)
    2兆2580億円の黒字 3兆6781億円の黒字
経常収支(季節調整済)
    2兆3068億円の黒字 2兆7231億円の黒字
貿易収支
     328億円の赤字   5165億円の黒字

5月景気ウオッチャー調査
現状判断指数   44.4    42.6
先行き判断指数  44.8    42.7

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。東京仲値にかけて買いが観測されて144.95円まで上げる場面があったが、145円乗せにはならず、その後は失速。先週末に上昇した反動から利益確定売りが出やすい面もあり、一時144.25円まで売りに押された。

・ユーロ円は弱含み。ドル円が下落したことにつれる形で円買い・ユーロ売りが進行。ユーロ円は一時164.75円まで下落したほか、ポンド円は195.60円、豪ドル円は93.95円まで下げるなど、クロス円は総じて弱い。

・ユーロドルは小高い。ドル円の下落に伴って買いが散見され、一時1.1425ドルまで上げている。もっとも、欧州勢の本格参入を前に上値も限られている。

・日経平均株価は続伸。先週末の米国株が上昇した流れを引き継いで週明けの日本株は買われた。値がさのグロース株を中心に買いが入り、指数は400円超上昇した。

・債券先物相場は下落。前週末の米債券価格が下落した流れを引き継ぎ、売りが先行。日経平均株価が堅調に推移したことも重しとなった。

欧州マーケットダイジェスト

(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.46円(9日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.00円(△0.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1422ドル(横ばい)
FTSE100種総合株価指数:8832.28(前営業日比▲5.63)
ドイツ株式指数(DAX):24174.32(▲130.14)
10年物英国債利回り:4.632%(▲0.012%)
10年物独国債利回り:2.567%(▲0.009%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は方向感に乏しい展開だった。東京市場からの売りの流れが継続し、18時30分前に一時143.98円まで下落。前週末の5月米雇用統計をきっかけに上昇した分を全て吐き出す格好となった。
 ただ、144円割れの水準では押し目買いなどが入り、下げ渋る展開に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇したことも相場を下支えし、22時30分前に一時144.77円付近まで値を戻した。
 もっとも、アジア時間に付けた日通し高値144.95円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて米10年債利回りが4.46%台まで低下したことも相場の重し。
 そのあとはロンドンで開催される米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、徐々に値動きが鈍った。
 なお、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は「米中協議が順調に進めば、米国は輸出規制を解除する。米中協議での進展を間違いなく期待している」などと述べた。

・ユーロドルは一進一退。18時30分前に一時1.1439ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含む展開に。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て22時30分前には一時1.1387ドルと日通し安値を付けた。
 ただ、前週末の安値1.1372ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、1.1426ドル付近まで値を戻した。

・ユーロ円は下値が堅かった。19時30分過ぎに一時164.55円と本日安値を付けたものの、前週末の安値164.15円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。2時30分過ぎには165.02円付近まで持ち直した。

・ロンドン株式相場は7日ぶりに小反落。米中貿易交渉の進展期待が投資家心理を支え、小幅ながら続伸して始まった。ただ、指数は約3カ月ぶりの高値水準をつけており、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出ると下げに転じた。

・フランクフルト株式相場は続落。ロンドンで開催される米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、積極的な買いは手控えられた。個別ではシーメンス・エナジー(2.86%安)やSAP(1.74%安)、バイヤスドルフ(1.34%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。

NYマーケットダイジェスト

(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.57円(前営業日比▲0.28円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.12円(△0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1422ドル(△0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:42761.76ドル(▲1.11ドル)
ナスダック総合株価指数:19591.24(△61.29)
10年物米国債利回り:4.47%(▲0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=65.29ドル(△0.71ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3354.9ドル(△8.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
4月米卸売売上高
(前月比)   0.1%      0.8%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。22時30分前に一時144.77円付近まで値を上げた。
 ただ、アジア時間に付けた日通し高値144.95円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。NY連銀が公表した5月消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.2%と前月の3.6%から低下し、3年・5年先の期待インフレ率も前回から低下したことが分かると米10年債利回りが4.46%台まで低下。相場の重しとなった。
 そのあとはロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、徐々に値動きが鈍った。なお、米中両政府は貿易協議を10日も継続する見通し。

・ユーロドルは反発。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、22時30分前に一時1.1387ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.1372ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、1.1431ドル付近まで持ち直した。
 なお、ベッセント米財務長官は「米中交渉、良い話し合いができた」と述べたほか、ラトニック米商務長官は「米中で実りある協議ができた」などと話した。また、トランプ米大統領は「中国との協議は継続中。近く協議に加わる予定」と発言した。

・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。19時30分過ぎに一時164.55円と本日安値を付けたものの、前週末の安値164.15円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。4時前には165.21円付近まで持ち直した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばい。ロンドンで開催された米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、相場は方向感が出なかった。なお、米中協議は明日10日も継続して行われる見通し。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、2月20日以来約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。米長期金利の低下が高PER(株価収益率)のハイテク株の支えとなった。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて、債券買いが優勢となった。

・原油先物相場は3日続伸。ロンドンで始まった米中協議で双方の歩み寄りが期待され、エネルギー需要の拡大を睨んだ買いが入り65ドル台を回復した。米中協議は10日も続くと報じられている。

・金先物相場は反発。金融市場全般の視線が米中協議に向けられ、金先物も値動きは限られたが、NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて米長期金利が低下し、金利を生まない金はやや買いが優勢となった。

6/10

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.55円(前営業日NY終値比▲0.02円)
ユーロ円:1ユーロ=164.86円(▲0.26円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1405ドル(▲0.0017ドル)
日経平均株価:38211.51円(前営業日比△122.94円)
東証株価指数(TOPIX):2786.24(△0.83)
債券先物6月物:139.14円(▲0.03円)
新発10年物国債利回り:1.475%(△0.005%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
      <発表値>  <前回発表値>
5月マネーストックM2
前年同月比   0.6%     0.5%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。日経平均株価の上昇を背景に買いが強まったほか、植田日銀総裁が「基調的な物価上昇率はまだ2%に少し距離がある」と発言したことも支えとなり、一時145.29円まで値を上げた。ただ、もっとも、145円台では戻りを売りたい向きが多く、一巡後は売りが優勢に。時間外の米10年債利回りが低下したことも重しとなり、一時144.40円まで値を下げた。

・ユーロ円も頭が重い。午前に一時165.45円まで上昇したものの、その後はドル円の失速とともに崩れ164.81円まで一転下落した。

・ユーロドルは下げ渋り。ドル円が上昇したタイミングで1.1386ドルまで下げ昨日安値の1.1387ドルをわずかに下抜けたが、ドル円が失速すると1.1410ドル台まで反発した。

・日経平均株価は3日続伸。昨日の米ハイテク株高を受けて買いが強まり、指数は一時400円超上昇した。ただ、後場に入ると急速に上げ幅を縮めるなど頭は重かった。

・債券先物相場は続落。前日の米債券価格が上昇したほか、昨日の「日本政府、超長期国債の買い戻し検討」との一部報道を受け、一時139.30円まで上げたが、上値は限られるなど方向感がなかった。

欧州マーケットダイジェスト

(10日終値:11日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.93円(10日15時時点比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.55円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1423ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:8853.08(前営業日比△20.80)
ドイツ株式指数(DAX):23987.56(▲186.76)
10年物英国債利回り:4.542%(▲0.090%)
10年物独国債利回り:2.523%(▲0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月英雇用統計
失業率      4.5%     4.4%・改
失業保険申請件数
        3.31万件   ▲2.12万件・改
2-4月英失業率
(ILO方式)    4.6%      4.5%
5月スイスSECO消費者信頼感指数
         ▲36.5      ▲42.4

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州勢がユーロ売りで参入すると一時1.1373ドルと日通し安値を付けたものの、6日の安値1.1372ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.43%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを促し、22時過ぎに一時1.1448ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、6日の高値1.1457ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが低下幅を縮めたことも相場の重し。

・ポンドドルも底堅い動き。英雇用統計で2-4月の週賃金上昇率が予想を下回ると、追加利下げ観測が高まりポンド売り先行。一時1.3456ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うポンド買い・ドル売りも入り1.3537ドル付近まで持ち直した。

・ドル円は下値が堅かった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが先行すると一時144.45円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値144.40円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮小したことも相場を下支えした。
 市場では「ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑が広がる中、警戒感よりは期待感の方がやや優勢となっており、リスク・オンの円売りも散見された」との声が聞かれた。

・ユーロ円は日本時間夕刻に一時164.63円と日通し安値を付けたものの、前日の安値164.55円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロドルの持ち直しにつれた買いも入り、2時過ぎに一時165.63円と日通し高値を付けた。米中貿易摩擦の緩和期待から米国株相場が小幅に上昇したことも相場の支援材料。

・ロンドン株式相場は反発。英雇用統計で2-4月の週賃金上昇率が予想を下回ると、追加利下げ観測が高まり買いが優勢となった。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。半面、HSBCやバークレイズなど金融株が売られた。

・フランクフルト株式相場は3日続落。市場参加者の関心がロンドンで開かれている米中貿易協議に向かう中、売りが優勢となった。個別ではラインメタル(5.80%安)やシーメンス・エナジー(3.62%安)、ミュンヘン再保険(2.19%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。英賃金上昇率が予想を下回り、追加の金融緩和期待が高まった。

NYマーケットダイジェスト

(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.87円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.51円(△0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1425ドル(△0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:42866.87ドル(△105.11ドル)
ナスダック総合株価指数:19714.99(△123.75)
10年物米国債利回り:4.47%(横ばい)
WTI原油先物7月限:1バレル=64.98ドル(▲0.31ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3343.4ドル(▲11.5ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.43%台まで低下したことを受けて一時144.45円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値144.40円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが低下幅を縮小したことも相場を下支えし、1時30分過ぎには145.04円付近まで持ち直した。
 市場では「ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑が広がる中、警戒感よりは期待感の方がやや優勢となっており、リスク・オンの円売りも散見された」との声が聞かれた。なお、ラトニック米商務長官は「中国との協議は非常にうまく行っている」と述べ、「必要なら協議は明日11日まで続く可能性がある」と話した。

・ユーロドルは小幅ながら続伸。欧州市場序盤には一時1.1373ドルと日通し安値を付けたものの、6日の安値1.1372ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎには1.1448ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、6日の高値1.1457ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場の重し。

・ユーロ円は4日続伸。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ったほか、米中貿易摩擦の緩和期待から米国株相場が小幅に上昇したことが相場の支援材料となった。4時過ぎには一時165.64円と日通し高値を付けた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの雰囲気が強い中、半導体やハイテク株の一角が買われ相場を押し上げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、2月20日以来約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。テスラやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの上昇が目立った。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、大きな方向感は出なかった。明日11日の5月米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードも広がった。

・原油先物相場は4日ぶりに小反落。米中協議はこの日に二日目を迎え、市場では懸念より期待感が優勢となっていることもあり、米中貿易摩擦の緩和期待で買いが先行するなど底堅い動きとなった。ただ、利益確定売りも見られ、小反落して取引を終えた。

・金先物相場は反落。米中協議への進展期待で投資家のリスク選好姿勢が優勢となり、利益確定売りが優勢となった。

6/11

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.99円(前営業日NY終値比△0.12円)
ユーロ円:1ユーロ=165.60円(△0.09円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1422ドル(▲0.0003ドル)
日経平均株価:38421.19円(前営業日比△209.68円)
東証株価指数(TOPIX):2788.72(△2.48)
債券先物6月物:139.34円(△0.20円)
新発10年物国債利回り:1.455%(▲0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
      <発表値>   <前回発表値>
5月企業物価指数
前月比    ▲0.2%    0.3%・改
前年同月比   3.2%    4.1%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。「米中協議ではジュネーブ合意実施の枠組みで合意」との報道が伝わったことを受けて8時過ぎには一時145.16円まで値を上げたが、「米連邦高裁がトランプ関税の差し止め命令の効力停止延長を認める」と伝わると一転して144.66円まで失速した。ただ、日経平均株価が堅調に推移したことで下値は堅かった。午後には時間外の米10年債利回りが上昇したことも支えに日通し高値となる145.25円まで値を上げた。

・ユーロドルは頭が重い。朝方に1.1439ドルまで買われたが、昨日高値の1.1448ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩み。ドル円や米長期金利の上昇に伴う売りも出たため1.1406ドルまで値を下げた。

・ユーロ円は強含み。米中合意の報道を受けて165.81円まで上昇した後は165.30円台まで下げる場面も見られたが、午後には再び高値圏に切り返している。

・日経平均株価は4日続伸。昨日の米半導体関連株が上昇したことを受けて東京エレクトロンなどの値嵩株が相場をけん引した。上げ幅は一時300円を超える場面もあった。

・債券先物相場は3営業日ぶりに反発。超長期債の発行減額の観測が相場を支え、午後には一時139.37円まで上値を伸ばした。

欧州マーケットダイジェスト

(11日終値:12日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.51円(11日15時時点比▲0.48円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.15円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1497ドル(△0.0075ドル)
FTSE100種総合株価指数:8864.35(前営業日比△11.27)
ドイツ株式指数(DAX):23948.90(▲38.66)
10年物英国債利回り:4.552%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.535%(△0.012%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は下落。ロンドンで開かれた米中貿易協議を受けて、トランプ米大統領は自身のSNSに「習近平中国国家主席と私が最終承認すれば中国との合意は完了」と投稿し、「中国からレアアース(希土類)が前倒しで供給される」と言明した。米中貿易摩擦の緩和期待から円売り・ドル買いが先行すると、21時過ぎに一時145.46円まで値を上げた。
 ただ、米労働省が発表した5月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%/前年比2.4%と前月比で予想を下回ったほか、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.1%/前年比2.8%といずれも予想を下回ると、一転円買い・ドル売りが優勢に。21時30分過ぎに144.33円と日通し安値を更新した。
 そのあとは145.18円付近まで下げ渋る場面もあったが、買い戻し一巡後は再び上値が重くなった。3時過ぎには144.39円付近まで押し戻された。

・ユーロドルは底堅い動き。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、独長期金利の上昇とともユーロ買い・ドル売りが先行。5月米CPIが予想より弱い内容となったことが分かると全般ドル売りが活発化し、3時過ぎには一時1.1500ドルと4月22日以来の高値を更新した。

・ユーロ円は強含み。ECBの利下げ観測が足もとで後退する中、円売り・ユーロ買いが先行。米中貿易摩擦の緩和期待から円売り・ユーロ買いも出やすく、23時過ぎには一時166.42円と昨年10月31日以来の高値を付けた。ただ、ドル円の下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。本日の中国株や日本株が上昇したことを受けて、英株にも買いが入った。英利下げ期待の高まりも相場を下支えした。ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら4日続落。米中貿易摩擦の緩和期待は相場を下支えしたものの、独長期金利の上昇などが嫌気されて終盤失速した。個別ではドイツテレコム(1.71%安)やブレンターク(1.65%安)、インフィニオン・テクノロジーズ(1.49%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。ECBによる利下げ観測の後退を背景に売りが出た。

NYマーケットダイジェスト

(11日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.56円(前営業日比▲0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.08円(△0.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1487ドル(△0.0062ドル)
ダウ工業株30種平均:42865.77ドル(▲1.10ドル)
ナスダック総合株価指数:19615.88(▲99.11)
10年物米国債利回り:4.42%(▲0.05%)
WTI原油先物7月限:1バレル=68.15ドル(△3.17ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3343.7ドル(△0.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)   12.5%      ▲3.9%
5月米消費者物価指数(CPI)
(前月比)   0.1%       0.2%
(前年同月比) 2.4%       2.3%
エネルギーと食品を除くコア指数
(前月比)   0.1%       0.2%
(前年同月比) 2.8%       2.8%
5月米財政収支
     3160億ドルの赤字  2584億ドルの黒字

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。トランプ米大統領が自身のSNSに「習近平中国国家主席と私が最終承認すれば中国との合意は完了」「中国からレアアース(希土類)が前倒しで供給される」と投稿すると、米中貿易摩擦の緩和期待から円売り・ドル買いが先行。21時過ぎに一時145.46円と日通し高値を更新した。
 ただ、米労働省が発表した5月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%/前年比2.4%と前月比で予想を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比0.1%/前年比2.8%と予想よりも弱い内容だったことが分かると一転円買い・ドル売りが優勢に。21時30分過ぎに144.33円と日通し安値を更新した。
 そのあとは145.18円付近まで下げ渋る場面もあったが、買い戻し一巡後は再び上値が重くなった。「米政府は中東地域との緊張が高まる中、兵士の扶養家族の自主的な退去を許可した」「中国のレアアース輸出規制緩和は6カ月の期間限定」との一部報道を受けて、米国株相場が失速したことも相場の重し。3時過ぎには144.33円付近まで押し戻された。

・ユーロドルは3日続伸。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、5月米CPIが予想より弱い内容となったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢となった。3時過ぎには一時1.1500ドルと4月22日以来の高値を更新した。

・ユーロ円は5日続伸。ECBの利下げ観測が足もとで後退する中、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。23時過ぎには一時166.42円と昨年10月31日以来の高値を付けた。ただ、ドル円の下落につれた売りが出ると伸び悩んだ。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反落。米中貿易摩擦の緩和期待や5月米CPIが予想より弱い内容となったことを背景に、買いが優勢となった。指数は一時240ドル超上昇した。ただ、「米政府は中東地域との緊張が高まる中、兵士の扶養家族の自主的な退去を許可した」「中国のレアアース輸出規制緩和は6カ月の期間限定」との報道が伝わると失速した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落。前日に約4カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは上昇。5月米CPIが予想より弱い内容だったことが分かると、インフレへの警戒が薄れ、債券買いが広がった。

・原油先物相場は反発。米中協議を受けて米中貿易摩擦緩和への期待が高まり、石油需要の先行きに楽観的な見方で原油に買いが入った。5月米CPIの結果を受けて米利下げ期待がくすぶったのも相場の支えとなった。
 この日、エネルギー情報局(EIA)が発表した週間原油在庫統計はまちまちで反応は限られた。原油在庫は364.4万バレルの取り崩しと予想以上に減少した一方で、ガソリンとディスティレート(留出油)の在庫は予想以上に増加した。

・金先物相場はほぼ横ばい。米中貿易摩擦への懸念が和らいだことが安全資産とされる金の買いを後退させたが、米CPIの結果を受けて米長期金利が低下したことが支えとなった。売り買いが交錯し、方向感は出なかった。

6/12

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=143.73円(前営業日NY終値比▲0.83円)
ユーロ円:1ユーロ=165.67円(▲0.41円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1526ドル(△0.0039ドル)
日経平均株価:38173.09円(前営業日比▲248.10円)
東証株価指数(TOPIX):2782.97(▲5.75)
債券先物6月物:139.33円(▲0.01円)
新発10年物国債利回り:1.455%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標) 
    <発表値>    <前回発表値>
4-6月期法人企業景気予測調査
大企業業況判断指数(BSI、全産業)
        ▲1.9      2.0
大企業業況判断指数(BSI、製造業)
        ▲4.8     ▲2.4
対外対内証券売買契約等の状況(前週)
対外中長期債
   4586億円の処分超  1180億円の処分超
対内株式
   1802億円の取得超  3361億円の所得超

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。トランプ米大統領が「2週間以内に一方的に関税率を設定する」「貿易交渉の期限延長の用意はあるが、必要とは考えていない」と発言したことを背景に売りが先行。日経平均株価が軟調に推移したことも重しとなるなど、午後に入っても地合いは弱く一時143.64円まで下落した。

・ユーロドルは強含み。米大統領の発言をきっかけに全般ドル安が進んだ流れに沿った。ユーロドルは一時1.1532ドルと4月22日以来の高値を付けた。

・ユーロ円はじり安。ドル円の下落や日本株安を受けて円買い・ユーロ売りが強まり、一時165.52円まで下押しした。また、4月英国内総生産(GDP)や同英鉱工業生産が予想より弱い結果となり、ポンド円は一時194.81円まで下値を広げた。

・日経平均株価は5営業日ぶりに反落。米関税政策を巡る先行き不透明感が再燃したため売りが優勢となった。外国為替市場での円高も自動車株などの売りにつながり、指数は一時300円超下げた。

・債券先物相場は反落。日本株安を受けて139.45円まで上昇したが、日銀の早期利上げ観測などから一巡後は失速した。

欧州マーケットダイジェスト

(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.55円(12日15時時点比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.15円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1574ドル(△0.0048ドル)
FTSE100種総合株価指数:8884.92(前営業日比△20.57)
ドイツ株式指数(DAX):23771.45(▲177.45)
10年物英国債利回り:4.477%(▲0.075%)
10年物独国債利回り:2.478%(▲0.057%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月英国内総生産(GDP)
(前月比)   ▲0.3%      0.2%
4月英鉱工業生産
(前月比)   ▲0.6%     ▲0.7%
(前年同月比) ▲0.3%     ▲0.7%
4月英製造業生産指数
(前月比)   ▲0.9%     ▲0.8%
4月英商品貿易収支
   232.06億ポンドの赤字 198.69億ポンドの赤字
4月英貿易収支
    70.26億ポンドの赤字 36.96億ポンドの赤字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが進行。NYの取引時間帯に入り、5月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが活発化し、21時30分過ぎに一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。1.16台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。

・ドル円は弱含み。東京序盤からの弱い地合いを引き継いで円買い・ドル売りが先行。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりも懸念されてリスク回避の円買い・ドル売りも入りやすかった。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことが分かると一時143.19円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、143.90円付近まで下げ渋った。
 なお、「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。

・ユーロ円は底堅い動き。東京午後に一時165.50円と日通し安値を付けたものの、前日の安値165.39円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いも入り、21時30分過ぎには166.74円と昨年7月以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。

・ロンドン株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。中東の地政学リスクの高まりを嫌気した売りが出たものの、英利下げ期待を背景に買いが入ると持ち直した。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は5日続落。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりが懸念されて売りが優勢となった。個別ではドイツテレコム(3.75%安)やザランド(3.18%安)、ボノビア(3.17%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりも意識された。

NYマーケットダイジェスト

(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(前営業日比▲1.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.22円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1584ドル(△0.0097ドル)
ダウ工業株30種平均:42967.62ドル(△101.85ドル)
ナスダック総合株価指数:19662.48(△46.60)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=68.04ドル(▲0.11ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3402.4ドル(△58.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
5月米卸売物価指数(PPI)
(前月比)   0.1%     ▲0.2%・改
(前年比)   2.6%      2.5%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比)   0.1%     ▲0.2%・改
(前年比)   3.0%      3.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
       24.8万件    24.8万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続落。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米卸売物価指数(PPI)が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことも相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時143.19円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。安く始まった米国株相場が持ち直したことなどが相場を下支えし、143.90円付近まで下げ幅を縮めた。
 なお、米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが懸念されてダウ平均は一時250ドル超下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。

・ユーロドルは4日続伸。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが先行。前日の米CPIと本日の米PPIの結果を踏まえ、「米国の物価上昇圧力は市場の警戒ほど高まっていない」との見方が広がると全般ドル売りが活発化した。21時30分過ぎには一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時97.60と22年3月以来の低水準を付けた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。1.16ドル台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は小幅ながら6日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時166.74円と昨年7月以来の高値を付けたものの、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが意識されて売りが先行。指数は一時250ドル超下落した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。市場では「前日にオラクルが発表した決算を受けてAI需要の期待が高まると、ハイテク株の一角に買いが入った」との声が聞かれた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日の5月米CPIに続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことを受けてインフレへの警戒が薄れると買いが優勢となった。30年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。

・原油先物相場は小反落。前日の大幅高の反動で利益確定売りが優勢となった。ただ、中東の地政学リスクへの警戒感で買いも入り、下押しは限られた。「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。

・金先物相場は続伸。為替相場でドル安が進んだことや米長期金利の低下が金の買いを後押した。また、中東の地政学リスクへの警戒感も安全資産とされる金の買いに拍車をかけた。

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東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=143.52円(前営業日NY終値比△0.04円)
ユーロ円:1ユーロ=165.47円(▲0.75円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1529ドル(▲0.0055ドル)
日経平均株価:37834.25円(前営業日比▲338.84円)
東証株価指数(TOPIX):2756.47(▲26.50)
債券先物9月物:139.52円(△0.70円)
新発10年物国債利回り:1.400%(▲0.055%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
     <発表値>    <前回発表値>
4月鉱工業生産・確報値
前月比    ▲1.1%    ▲0.9%
前年同月比   0.5%     0.7%
4月設備稼働率
前月比     1.3%    ▲2.4%
4月第三次産業活動指数
前月比     0.3%    ▲1.0%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は行って来い。イスラエルがイランを空爆したことを受けて時間外のダウ先物や日経平均株価が急落するとリスク回避の売りが進行。時間外の米10年債利回りが低下したことも売りを促し、昨日安値の143.19円を下抜けて142.80円まで下げ足を速めた。ただ、対ユーロなどでドルの買い戻しが鮮明になると一転して反発。一時143.87円まで切り返した。

・ユーロドルは一転下落。イスラエルによるイラン空爆を受けて初動はドル売りで反応し、一時1.1614ドルまで値を上げた。ただ、昨日高値の1.1631ドルに届かず失速。ユーロスイスフランが急落した影響を受けると1.1512ドルまで一転下落した。

・ユーロ円は売り優勢。中東情勢の緊迫化を受けて全般円高が進むと一時164.95円まで急速に値を下げた。一巡後は165.70円台まで下げ渋ったが、対スイスフランなどでユーロ安が進んでいる影響などから戻りは鈍かった。

・日経平均株価は続落。イスラエルとイランの対立激化を懸念して売りが活発化し、指数は一時630円超下落した。もっとも、急ピッチで下げた反動から一巡後は下げ幅を縮めた。

・債券先物相場は3日続伸。中東情勢の悪化を背景に安全資産とされる債券需要が急速に高まった。

欧州マーケットダイジェスト

(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.09円(13日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.41円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(△0.0020ドル)
FTSE100種総合株価指数:8850.63(前営業日比▲34.29)
ドイツ株式指数(DAX):23516.23(▲255.22)
10年物英国債利回り:4.550%(△0.073%)
10年物独国債利回り:2.535%(△0.057%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月独卸売物価指数(WPI)
(前月比)   ▲0.3%     ▲0.1%
5月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比)   0.1%       0.1%
(前年同月比) 2.1%       2.1%
5月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比)  ▲0.1%      ▲0.1%
(前年同月比) 0.7%       0.7%
4月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比)  ▲2.4%      2.4%・改
(前年比)   0.8%      3.7%・改
4月ユーロ圏貿易収支
(季調済)140億ユーロの黒字 288億ユーロの黒字・改
(季調前) 99億ユーロの黒字 368億ユーロの黒字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。イスラエルがイランの核関連施設を空爆した一方、イランは報復としてイスラエルに向けて100機以上のドローンを発射。今後軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まった。投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが広がると、22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。0時30分過ぎには143.96円付近まで下押しした。
 なお、石破茂首相はトランプ米大統領と電話会談を行い、米関税措置に関する日米協議の結果を踏まえつつ、米関税措置に係る日本の考えを改めて伝えた。また、両首脳は日米双方にとって利益となる合意の実現に向け、担当閣僚間での協議を加速させていくことで一致した。

・ユーロドルは下げ渋り。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで持ち直した。
 なお、NY時間発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。

・ユーロ円は堅調。東京午前に一時164.95円まで売り込まれた反動で買い戻しが先行。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りにつれた買いが入ると一時166.59円まで上昇し、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円に迫った。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化で投資家のリスク回避姿勢が強まると、株売りが優勢となった。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は6日続落。イスラエルのイラン攻撃を受けて、中東の地政学リスクの高まりが意識されると売りが優勢となった。個別ではアディダス(2.77%安)やポルシェ(2.54%安)、SAP(2.45%安)などの下げが目立ち、ラインメタル(2.72%高)などを除く35銘柄が下落した。

・欧州債券相場は下落。中東情勢の緊迫化を背景に原油先物相場が大幅に上昇。物価上昇圧力につながるとの見方から債券売りが出た。

NYマーケットダイジェスト

(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.07円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.37円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(▲0.0035ドル)
ダウ工業株30種平均:42197.79ドル(▲769.83ドル)
ナスダック総合株価指数:19406.83(▲255.65)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.98ドル(△4.94ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3452.8ドル(△50.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
        60.5        52.2

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。

・ユーロドルは5日ぶりに反落。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
 なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。

・ユーロ円は小幅ながら7日続伸。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め株売りが広がった。指数は一時880ドル超下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油先物相場が急騰すると、インフレ懸念による債券売りが広がった。

・原油先物相場は大幅反発。イスラエルによる対イラン攻撃を受けて急伸した。イランも応戦し、軍事衝突が激化するとの懸念が強まっている。中東の地政学リスクの高まりで原油の供給混乱が警戒され、一時77ドル台まで大幅高となった。

・金先物相場は3日続伸。イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃し、イランも報復の反撃に出ている。中東の地政学リスクが意識され、投資家のリスクオフの動きが強まった。米株が大幅安となった一方で、逃避資産の金に買いが入った。

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