
チャートの4時間足を見ると、9月上旬の 152.9円近辺 → 158.8円近辺までの戻りのあと、直近は 158.8円付近から157.3円前後へ急反落しています。ここに最新のファンダメンタルを重ねると、9/28~10/2は「米金利の高さによるドル買い」と「日米当局の円安けん制・介入警戒」がぶつかる週になりそうです。
Reutersによれば、日銀は9月に政策金利を1.25%へ引き上げましたが、慎重派の存在と強いタカ派ガイダンスの不足から円買いが続かず、一方で日本当局のレートチェック報道が介入警戒を強めています。Fed側も追加利上げ観測が残っており、9/21時点では10月利上げ確率が55.4%まで上昇していました。Reuters
9/28~10/2の基本シナリオ
私が特に重要と見るチャートポイントは次です。
| ゾーン | 意味 | 戦略上の扱い |
|---|---|---|
| 160.50~160.80 | 直近急落の起点 | 強い上値抵抗 |
| 159.25~159.50 | ピボット+戻り売り候補 | 売り候補① |
| 158.80~159.00 | 直近高値・心理節目 | 最重要レジスタンス |
| 158.05~158.30 | 直近攻防帯 | 上抜ければ買い優勢 |
| 157.20~157.40 | 現在の攻防帯 | 分岐点 |
| 156.70~156.90 | 直近押し安値候補 | 買い候補① |
| 155.90~156.20 | 4時間足MA+支持帯 | 重要サポート |
| 154.80~155.20 | 下落時の次の支持帯 | 買い候補② |
| 152.85~153.20 | 9月安値 | 中期最重要支持 |
現状では 159円を明確に取り戻すまでは、158円台後半を追いかけて買うより「押し目買い+159円前後の戻り売り」のレンジ戦略が扱いやすいと見ます。
日別戦略
9/28(月)— 157円台の方向確認
週初は日本側材料への反応を確認する日です。チャートでは157円前半がちょうど短期的な分岐点。
メイン戦略:押し目買い
157.00~157.20で下げ止まり、1時間足で反転した場合、
買い:157.10~157.30
利確①:157.80
利確②:158.20
利確③:158.70
損切り:156.75割れ
逆に156.70を明確に割れば買いは一旦中止。156.0~156.2方向を警戒します。
9/29(火)— 158円台なら戻り売りに注意
米雇用関連指標を控え、ポジション調整が出やすい局面。
158.50~159.00まで戻れば、
売り候補:158.60~158.95
損切り:159.30超え
利確①:158.00
利確②:157.40
利確③:156.80
特に158.8~159.0は重要です。
ここを4時間足終値で突破してくる場合は戻り売り戦略を撤回し、
159.50 → 160.50
を狙う上昇シナリオへ切り替えます。
9/30(水)— 今週最初の大勝負
米ADPなど重要な米指標が集中します。今週の米マクロはPCE、ADP、JOLTS、ISM、雇用統計が主要材料になると報じられています。tradingkey.com
ADPは9/30発表予定です。Investing.com
ここは指標前に方向を決め打ちしない方がいいです。
強い米指標
→ 米金利上昇
→ ドル買い
→ 158.80突破を試す
弱い米指標
→ 米金利低下
→ ドル売り
→ 156円台を試す
狙うなら発表後の初動ではなく、最初の15~30分程度の乱高下後に方向が固まってから。
10/1(木)— 日銀短観+ISMを意識
日本側では日銀短観、米国側ではISMが焦点になります。
この日は157円を中心にしたブレイク戦略を優先します。
158.30を上抜いて定着なら、
買い:158.30~158.45
利確:158.80 → 159.30
損切り:157.90
逆に156.80割れなら、
売り:156.70前後
利確:156.20 → 155.50
損切り:157.15
という考え方です。
10/2(金)— 米雇用統計が最大イベント
週後半の最大リスクです。今週の米マクロの中心として9月雇用統計が予定されています。tradingkey.com
ここは結果そのもの以上に、
雇用統計 → Fed追加利上げ観測 → 米2年/10年債利回り
の反応を見るのが重要です。
強い雇用統計+米金利上昇なら、
158.80 → 159.50 → 160.50
弱い雇用統計+米金利低下なら、
156.80 → 156.00 → 155.20
がチャート上の次の候補になります。
機関投資家のオーダー位置
ここは重要な注意点があります。銀行・ヘッジファンド等の実際の未約定注文を公開情報だけから確定することはできません。
したがって以下は、添付チャートの高安値・ピボット・心理的節目と、公開されている介入警戒などから推定した「注文が集中しやすいゾーン」です。
売り側
160.50~160.80 大きな戻り売り候補
159.40~159.60 戻り売り
158.80~159.00 ★最重要売りゾーン
158.20~158.40 短期売り
買い側
157.00~157.20 短期買い
156.70~156.90 ★押し目買い候補
155.90~156.20 ★重要買いゾーン
154.80~155.20 中期買い候補
152.85~153.20 ★中期最重要支持
そして注文そのものより注意したいのが159円より上の介入リスクです。
Reutersは9/21時点ですでにレートチェック報道による介入警戒を伝えています。過去には日米が共同で円安投機に対応した経緯もあるため、今回は「160円になったら自動的に介入」という単純な見方より、158~160円台で上昇速度が急激になるケースを警戒した方がよいでしょう。Reuters
「本当のターゲット価格」をどう見るか
機関投資家の「本当のターゲット」は公開情報から確認できません。ただし、大口が狙いやすい流動性ポイントという意味なら、かなり絞れます。
私なら今週は次の3段階で見ます。
上方向
Target 1 158.80~159.00
↓突破
Target 2 159.50~159.60
↓突破
Target 3 160.50~160.80
特に158.8~159.0には、直近高値・心理的節目・介入警戒という複数要素があります。
一方、下方向は、
Target 1 156.70~157.00
↓割れ
Target 2 155.90~156.20
↓割れ
Target 3 154.80~155.20
↓割れ
最終候補 152.85~153.20
です。
今週のシナリオ分岐
157.0~159.0を基本レンジとして考えます。
159.00を4時間足で明確に突破
→ 159.50
→ 160.50
→ 160.80
156.70を4時間足で明確に割る
→ 156.00
→ 155.20
→ 154円台
という構造です。
最大のポイントは、ドル買い材料が出ても159~160円では介入警戒が強くなりやすい一方、円買い材料が出ても155~156円では日米金利差を意識したドル買いが入り得ること。つまり今週は一方向を追い続けるより、重要水準まで引き付ける戦略との相性がよさそうです。Reutersも直近について、米金利が堅調な一方で介入警戒が円を支える構図を報じています。Reuters
**最重要3ポイントだけ絞るなら「158.80~159.00の戻り売り」「156.70~157.00の押し目買い」「159.00突破後の押し目買い」**を監視します。指標時はスプレッド拡大や急反転があるので、通常より小さめのポジションと事前の損切り設定が無難です。