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米利上げ加速「決めていない」

日経新聞より引用

【ワシントン=高見浩輔】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は8日、米連邦議会下院での証言で、利上げペースを加速するかどうかの判断について「まだ決めたわけではない」との立場を強調した。「今後公表される指標を含めてデータの全体像をみる」と指摘。雇用や物価の最新指標を確認したうえで慎重に決める姿勢を示した。

7日に上院から始まった議会証言は、8日の下院金融サービス委員会での質疑で終了した。21~22日に開く次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を引き上げるのかと聞かれ、パウエル氏は今後公表される2月の雇用統計、消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)などを見て決めると説明した。

パウエル氏が7日に上院で利上げの加速に言及した直後から、市場はFRBが次回会合で利上げ幅を0.5%に再拡大するシナリオを急速に織り込んでいる。パウエル氏は8日も同じ冒頭発言を繰り返したうえで「まだ(加速を)決めたわけではない」と念を押した。

政府債務の法定上限引き上げを巡る混乱についても見解を聞かれた。パウエル氏は「議会が上限を引き上げることが唯一の選択肢。この件に関しては帽子からウサギを取り出すようなことはできない」と指摘した。米国債が債務不履行(デフォルト)に陥れば、FRBにも経済への打撃を抑えることはできないと改めて警鐘を鳴らした。

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