日銀は2日、9月21~22日の金融政策決定会合の発言内容をまとめた「主な意見」を公表した。物価2%目標達成の見極めについて、ある委員は「今年度後半は来年に向けた賃上げ動向も含め、見極めの重要な局面となる」と指摘した。ただ政策修正の時期は「決め打ちできる段階ではない」との声もあり、政策委員には温度差がある。
日銀は7月会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を修正し、長期金利の上限を事実上1%に拡大した。
カギを握るのは物価目標の達成だ。ある委員は長短金利操作の撤廃やマイナス金利解除を「(物価目標の)成功とセットで論じられるべきだ」と述べた。物価目標達成が「はっきりと視界に捉えられる」として「来年1~3月ごろには見極められる」との意見もあった。