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投機筋が円買い越し 3年5カ月ぶり、先安観後退

日経新聞より引用

投機筋の円買いの勢いが増している。米商品先物取引委員会(CFTC)が16日発表した投機筋(非商業部門)の持ち高動向によると、投機筋は13日時点で円を2万3104枚(約2800億円)買い越した。投機筋が買い越しに転じるのは21年3月9日以来およそ3年5カ月ぶり。円の先安観が後退するなかで投機筋が円を買い戻している。

CFTCの集計は円を借りて外国為替市場で売り、ドルなどを買う「円キャリー取引」の規模を映しやすいとされる。

投機筋は7月2日時点では円の売越額としては史上2番目の規模となる18万4223枚の円売り越しだった。日銀が低金利政策を維持するなかで日米金利差が開き、円売り・ドル買いをすれば金利差による収益が見込めたためだ。

ところが7月11〜12日に政府・日銀による為替介入とみられる大規模な円買いが入ったことで、円売りの巻き戻しが始まった。日銀が7月31日に追加利上げを決めると円買いが加速した。

この間に外国為替市場では急激な円高が進み、7月11日に1ドル=161円を付けていた円相場は8月5日には一時141円台まで上昇する場面もあった。足元では円買いの動きは一服し、16日のニューヨーク市場では147円60銭前後で取引を終えた。

投機筋の円売りは13日時点で6万3997枚と23年3月以来の低水準となった。一方で円買いは8万7101枚と16年10月以来の高水準となった。円売りの縮小と同時に、円高を見込んだ円買いの動きも強まりつつある。

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