▼ドル指数 複数の主要通貨に対するドルの総合的な強さを指数化したもの。ドル指数が上昇すればドルが主要通貨に対して買われ、低下すればドルが売られていることを示す。複数の通貨の動きを合成した「名目実効為替レート」の一つで、現在は米インターコンチネンタル取引所(ICE)が算出している。

ユーロ、円、英ポンド、カナダドル、スウェーデンクローナ、スイスフランの6通貨に対するドルの強さを表す。各通貨の構成比率は57.6%を占めるユーロが最も大きく、13.6%の円がこれに次ぐ。米連邦準備理事会(FRB)が1973年に開発し、同年3月を100として指数化した。
通貨の総合的な価値を示す実効為替レートにはドル指数のほか、様々な種類がある。国際決済銀行(BIS)が算出する名目実効為替レートや、日本経済新聞社が算出する主要25通貨を対象とした「日経通貨インデックス」などだ。ICEのドル指数は米先物市場で売買できるため、市場では代表的な指標として特に注視されている。