フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年06月27日

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.42円(前営業日NY終値比横ばい)
ユーロ円:1ユーロ=168.81円(▲0.17円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1689ドル(▲0.0012ドル)
日経平均株価:40150.79円(前営業日比△566.21円)
東証株価指数(TOPIX):2840.54(△35.85)
債券先物9月物:139.07円(▲0.14円)
新発10年物国債利回り:1.425%(△0.010%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

<国内>   <発表値>   <前回発表値>
5月完全失業率
        2.5%      2.5%
5月有効求人倍率
        1.24倍     1.26倍
6月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)
前年同月比   3.1%      3.6%
5月商業販売統計速報(小売業販売額)
前年同月比   2.2%      3.5%・改

改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。6月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)が予想比で下振れたことを受け、日銀の早期利上げ観測の後退を手掛かりにした買いが入った。日本株高も相場の支えとなり、一時は144.81円まで上昇。一方で、米利下げ観測の高まりもあって積極的に円売り・ドル買いを進める展開にもならず、一巡後は144.20円まで押し戻された。

・ユーロドルはもみ合い。1.1690ドル台を中心とした狭いレンジ内推移に終始し、相場は方向感が出なかった。

・ユーロ円は上値が重い。169.29円まで上昇した後に168.63円まで伸び悩むなど、総じてドル円につれた動きとなった。

・日経平均株価は4日続伸。米国株高を好感して買い先行で始まった。中東情勢を巡る懸念が後退する中で投資家心理が改善し、海外勢から断続的な買いが観測された株価指数先物主導で上値を試す展開に。節目の4万円台も回復して年初来の高値を更新。指数は一時680円超高まで上昇幅を拡大する場面も見られた。

・債券先物相場は続落。小高く始まったものの、その後はすぐに失速。日経平均株価の堅調推移を受けて安全資産とされる債券相場は売りに押された。

欧州マーケットダイジェスト

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.73円(27日15時時点比△0.31円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.36円(△0.55円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1702ドル(△0.0013ドル)
FTSE100種総合株価指数:8798.91(前営業日比△63.31)
ドイツ株式指数(DAX):24033.22(△383.92)
10年物英国債利回り:4.504%(△0.032%)
10年物独国債利回り:2.592%(△0.023%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)   0.3%      ▲0.1%
(前年比)   0.9%       0.7%
5月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比)  ▲0.8%     ▲4.2%・改
5月仏消費支出
(前月比)   0.2%      0.5%・改
6月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値)  ▲15.3       ▲15.3
6月ユーロ圏経済信頼感指数
        94.0       94.8

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは伸び悩み。中東情勢を巡る懸念が後退したことや、米利下げ観測の高まりを背景にユーロ買い・ドル売りが先行。欧米株価が堅調に推移する中、リスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎに一時1.1753ドルと2021年9月以来約3年9カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は徐々に伸び悩んだ。月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたドル買いのフローが観測されたほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。3時前には一時1.1696ドル付近まで下押しした。

・ドル円は強含み。米相互関税の停止期限延期の可能性が意識される中、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが出た。ロンドン・フィキシングに向けたドル買いのフローも入ると、一時144.95円と日通し高値を付けた。ただ、フィキシング通過後はやや伸び悩んだ。
 なお、本日発表の5月米個人消費支出(PCE)や個人所得は予想を下回ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前月比0.2%/前年比2.7%と予想の前月比0.1%/前年比2.6%を上回った。

・ユーロ円は堅調。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、一時169.81円と昨年7月以来約11カ月ぶりの高値を更新した。

・カナダドルは大幅安。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月会合で大規模な増産を検討」との一部報道をきっかけに原油先物相場が一転下落すると、産油国通貨とされるカナダドルに売りが先行した。トランプ米大統領が「デジタルサービス税を理由にカナダとの貿易交渉をすべて打ち切る」と発言すると全般カナダドル売りが活発化。米ドルカナダドルは一時1.3759カナダドルまで上昇したほか、カナダドル円は105.24円まで値を下げた。

・ロンドン株式相場は続伸。米関税を巡る交渉が進展し、世界経済が悪化するとの懸念が後退する中、買いが優勢となった。コンパス・グループやピアソンなど一般消費財サービスが買われたほか、ロールス・ロイス・ホールディングスやレレックスなど資本財サービス株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。米関税を巡る交渉が進展し、世界経済が悪化するとの懸念が後退する中、買いが優勢となった。個別ではポルシェ(7.61%高)やダイムラー・トラック・ホールディング(6.14%高)などの上昇が目立ち、ラインメタル(6.09%安)などを除く38銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は下落。株高が相場の重しとなった。

NYマーケットダイジェスト

(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.65円(前営業日比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.48円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1718ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:43819.27ドル(△432.43ドル)
ナスダック総合株価指数:20273.46(△105.55)
10年物米国債利回り:4.27%(△0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=65.52ドル(△0.28ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3287.6ドル(▲60.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
5月米個人所得
(前月比)  ▲0.4%     0.7%・改
5月米個人消費支出(PCE)
(前月比)  ▲0.1%      0.2%
5月PCEデフレーター
(前年比)   2.3%     2.2%・改
5月PCEコアデフレーター
(前月比)   0.2%      0.1%
(前年比)   2.7%     2.6%・改
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
        60.7       60.5

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは小幅ながら7日続伸。中東情勢を巡る懸念が後退したことや、米利下げ観測の高まりを背景にユーロ買い・ドル売りが先行。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎに一時1.1753ドルと2021年9月以来約3年9カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は上値が重くなった。月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたドル買いのフローが観測されたほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出て、3時30分過ぎに1.1688ドル付近まで下押しした。カナダドルに対する米ドル買いも相場の重しとなった。

・カナダドルは大幅安。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月会合で大規模な増産を検討」との一部報道をきっかけに原油先物相場が失速すると、産油国通貨とされるカナダドルに売りが先行した。トランプ米大統領が自身のSNSに「米国産乳製品への法外な関税や米ハイテク企業に対するデジタルサービス税の導入を理由に、カナダとの通商協議を全て打ち切る」と表明すると全般カナダドル売りが活発化。米ドルカナダドルは一時1.3759カナダドルまで上昇したほか、カナダドル円は105.24円まで値を下げた。

・ドル円は反発。米相互関税の停止期限延期の可能性が意識される中、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが出た。ロンドン・フィキシングに向けたドル買いのフローも入ると、一時144.95円と日通し高値を付けた。ただ、フィキシング通過後はやや伸び悩んだ。

・ユーロ円も反発。欧米株高を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、一時169.81円と昨年7月以来約11カ月ぶりの高値を更新した。ただ、そのあとは169.18円付近まで伸び悩む場面があった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、2月28日以来約4カ月ぶりの高値となった。中東情勢を巡る懸念が後退したことや、米利下げ観測の高まりを背景にこの日も買いが続いた。米貿易交渉の進展を期待した買いも入り、指数は一時570ドル超上昇する場面があった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月米個人消費支出(PCE)や個人所得が予想を下回ったことで買いが入ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが予想を上回ったことで次第に売りが優勢となった。

・原油先物相場は3日続伸。原油在庫の減少やS&P500やナスダック総合が過去最高値を更新するなど、米経済の回復による需要増加期待で堅調地合いを維持した。一時「OPECが7月にさらなる大規模な増産を検討中」との報道が流れると、急落する場面もあったが、引けにかけては買い戻しが入り小幅ながら続伸して引けた。

・金先物相場は反落。S&P500とナスダック総合が過去最高値を更新するなど、市場のセンチメントの好転で安全資産とされる金先物は売りが優勢となった。

短期トレード向きの「DMM FX」

-フィボナッチ・ゾーン