フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年06月16日

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.07円(前営業日NY終値比横ばい)
ユーロ円:1ユーロ=166.48円(△0.11円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1556ドル(△0.0007ドル)
日経平均株価:38311.33円(前営業日比△477.08円)
東証株価指数(TOPIX):2777.13(△20.66)
債券先物9月物:138.93円(▲0.59円)
新発10年物国債利回り:1.445%(△0.045%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。イスラエルとイランを巡る地政学リスクが高まるなか、先週末の海外市場で進んだ有事のドル買いが先行し、朝方には144.75円まで値を上げた。もっとも、その後は買いも一服。明日に日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて持ち高調整目的の売りも散見され、15時前には143.98円付近まで押し戻された。

・ユーロドルは小高い。しばらくは1.15ドル台前半でのもみ合いとなっていたが、ドル円の下落を受けて14時30分過ぎに1.1562ドルまで上昇した。なお、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は「ユーロドルの為替水準1.1500ドルはインフレ目標2%に対して障壁ではない」などの見解を示した。

・ユーロ円は買いが一服。朝方に166.87円まで上昇する場面があったものの、その後はドル円の失速とともに166.30円台まで押し戻された。

・日経平均株価は3営業日ぶりに反発。中東の地政学リスクは先週金曜の下げでいったん消化したとの見方が強まり、幅広い銘柄に買いが入った。値がさの半導体関連株への買いが目立ち、指数は一時500円超高まで上昇幅を拡大した。

・債券先物相場は4営業日ぶりに反落。中東情勢の悪化で原油の急騰リスクが高まるなか、インフレを懸念した売りが優勢に。一時138円92銭まで下げ幅を広げた。

欧州マーケットダイジェスト

(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.37円(16日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.15円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1577ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8875.22(前営業日比△24.59)
ドイツ株式指数(DAX):23699.12(△182.89)
10年物英国債利回り:4.533%(▲0.017%)
10年物独国債利回り:2.527%(▲0.008%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月スイス生産者輸入価格
(前月比)   ▲0.5%      0.1%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは伸び悩み。中東情勢の緊張は続いているものの、市場では過度な警戒が和らぎ、足もとで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きが優勢となった。前週末の高値1.1614ドルを上抜けると一時1.1615ドルまで値を上げた。NY時間発表の6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲16.0と予想の▲6.0を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、2時過ぎには1.1573ドル付近まで下押しした。

・ドル円は下値が堅かった。しばらくは144円台前半中心でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると下落した。低調な米経済指標をきっかけに円買い・ドル売りが入ったほか、「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、原油先物価格が下落し、米国株相場が一段と上昇。全般ドル売りが加速し、23時30分過ぎには一時143.65円と日通し安値を更新した。
 ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると下げ幅を縮めた。米金利上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、2時30分過ぎは144.41円付近まで下値を切り上げた。

・ユーロ円はユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時167.22円と昨年7月以来の高値を付けたものの、20時過ぎには166.68円付近まで下押しした。ただ、そのあとはドル円の持ち直しにつれた買いが入り167.19円付近まで再び強含んだ。

・ロンドン株式相場は反発。先週末に急上昇した原油先物価格が下落すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し買いが入った。時間外のダウ先物の上昇なども相場を下支えした。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。

・フランクフルト株式相場は7日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。原油先物価格の下落や米国株相場の上昇も投資家心理の改善につながった。個別ではシーメンス・エナジー(4.57%高)やザルトリウス(4.09%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(2.49%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。原油先物価格の反落を受けて、インフレ懸念が和らいだ。

NYマーケットダイジェスト

(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.75円(前営業日比△0.68円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.35円(△0.98円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1561ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:42515.09ドル(△317.30ドル)
ナスダック総合株価指数:19701.21(△294.38)
10年物米国債利回り:4.44%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=71.77ドル(▲1.21ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3417.3ドル(▲35.5ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
        ▲16.0       ▲9.2

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、原油先物価格が下落し、米国株相場が一段と上昇。全般ドル売りが加速した。23時30分過ぎには一時143.65円と日通し安値を更新した。
 ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると持ち直した。中東の地政学リスクへの警戒が根強い中、「イランはイスラエルへの大規模攻撃を準備」「イスラエルは再びイランを攻撃」との報道もドル買いを促し、5時前には144.88円と日通し高値を更新した。米20年債入札後に米長期金利が上昇したことも相場の支援材料。

・ユーロドルは小反発。6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲16.0と予想の▲6.0を下回るとユーロ買い・ドル売りが先行。「イランは敵対行為を緩和するための協議をイスラエルと米国に求めている」との一部報道をきっかけに、足もとで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きが優勢になると、前週末の高値1.1614ドルを上抜けて一時1.1615ドルまで値を上げた。
 ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、5時過ぎには1.1555ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は8日続伸。20時過ぎに一時166.68円付近まで下押ししたものの、そのあとはドル円の持ち直しにつれた買いが入り、一時167.46円と昨年7月以来の高値を付けた。
 ユーロ円以外のクロス円も上昇が目立った。ポンド円は一時196.69円、豪ドル円は94.55円、NZドル円は87.78円、カナダドル円は106.74円、南アフリカランド円は8.13円まで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、原油先物価格が下落し、株買いが優勢となった。指数は一時500ドル超上昇した。ただ、「イランはイスラエルへの大規模攻撃を準備」「イスラエルは再びイランを攻撃」との報道が伝わると伸び悩んだ。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、中東情勢を巡る過度な警戒が後退し、相対的に安全な資産とされる米国債に売りが出た。米20年債入札も相場の重し。

・原油先物相場は反落。イスラエルとイランの紛争激化で週末もエネルギー供給に対する不安感が高まり、週明けは77ドル半ばまで急騰して始まった。もっとも一巡後は調整売りに押され、「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道をきっかけに69.30ドル台まで売り込まれた。しかしながらその後、イスラエルが再びイランを攻撃したことが伝わると、紛争長期化が危惧されてこの日の下げ幅を縮小した。

・金先物相場は4日ぶりに反落。米WSJ紙が、「イランは、敵対行為を緩和するための協議をイスラエルと米国に求めている」と報じた。これを受けて中東地政学リスクへの過度な警戒感が後退し、リスク回避資産とされる金への売り圧力が強まった。もっとも3400ドル手前では下げ止まり、イスラエルの対イラン再攻撃が伝わると、両国間の緊張の高まりが懸念されて下値を切り上げた。

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