
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=143.52円(前営業日NY終値比△0.04円)
ユーロ円:1ユーロ=165.47円(▲0.75円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1529ドル(▲0.0055ドル)
日経平均株価:37834.25円(前営業日比▲338.84円)
東証株価指数(TOPIX):2756.47(▲26.50)
債券先物9月物:139.52円(△0.70円)
新発10年物国債利回り:1.400%(▲0.055%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月鉱工業生産・確報値
前月比 ▲1.1% ▲0.9%
前年同月比 0.5% 0.7%
4月設備稼働率
前月比 1.3% ▲2.4%
4月第三次産業活動指数
前月比 0.3% ▲1.0%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は行って来い。イスラエルがイランを空爆したことを受けて時間外のダウ先物や日経平均株価が急落するとリスク回避の売りが進行。時間外の米10年債利回りが低下したことも売りを促し、昨日安値の143.19円を下抜けて142.80円まで下げ足を速めた。ただ、対ユーロなどでドルの買い戻しが鮮明になると一転して反発。一時143.87円まで切り返した。
・ユーロドルは一転下落。イスラエルによるイラン空爆を受けて初動はドル売りで反応し、一時1.1614ドルまで値を上げた。ただ、昨日高値の1.1631ドルに届かず失速。ユーロスイスフランが急落した影響を受けると1.1512ドルまで一転下落した。
・ユーロ円は売り優勢。中東情勢の緊迫化を受けて全般円高が進むと一時164.95円まで急速に値を下げた。一巡後は165.70円台まで下げ渋ったが、対スイスフランなどでユーロ安が進んでいる影響などから戻りは鈍かった。
・日経平均株価は続落。イスラエルとイランの対立激化を懸念して売りが活発化し、指数は一時630円超下落した。もっとも、急ピッチで下げた反動から一巡後は下げ幅を縮めた。
・債券先物相場は3日続伸。中東情勢の悪化を背景に安全資産とされる債券需要が急速に高まった。
欧州マーケットダイジェスト
(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.09円(13日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.41円(△0.94円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(△0.0020ドル)
FTSE100種総合株価指数:8850.63(前営業日比▲34.29)
ドイツ株式指数(DAX):23516.23(▲255.22)
10年物英国債利回り:4.550%(△0.073%)
10年物独国債利回り:2.535%(△0.057%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月独卸売物価指数(WPI)
(前月比) ▲0.3% ▲0.1%
5月独消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) 0.1% 0.1%
(前年同月比) 2.1% 2.1%
5月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) ▲0.1% ▲0.1%
(前年同月比) 0.7% 0.7%
4月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比) ▲2.4% 2.4%・改
(前年比) 0.8% 3.7%・改
4月ユーロ圏貿易収支
(季調済)140億ユーロの黒字 288億ユーロの黒字・改
(季調前) 99億ユーロの黒字 368億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。イスラエルがイランの核関連施設を空爆した一方、イランは報復としてイスラエルに向けて100機以上のドローンを発射。今後軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まった。投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが広がると、22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。0時30分過ぎには143.96円付近まで下押しした。
なお、石破茂首相はトランプ米大統領と電話会談を行い、米関税措置に関する日米協議の結果を踏まえつつ、米関税措置に係る日本の考えを改めて伝えた。また、両首脳は日米双方にとって利益となる合意の実現に向け、担当閣僚間での協議を加速させていくことで一致した。
・ユーロドルは下げ渋り。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで持ち直した。
なお、NY時間発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。
・ユーロ円は堅調。東京午前に一時164.95円まで売り込まれた反動で買い戻しが先行。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りにつれた買いが入ると一時166.59円まで上昇し、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円に迫った。
・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化で投資家のリスク回避姿勢が強まると、株売りが優勢となった。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。
・フランクフルト株式相場は6日続落。イスラエルのイラン攻撃を受けて、中東の地政学リスクの高まりが意識されると売りが優勢となった。個別ではアディダス(2.77%安)やポルシェ(2.54%安)、SAP(2.45%安)などの下げが目立ち、ラインメタル(2.72%高)などを除く35銘柄が下落した。
・欧州債券相場は下落。中東情勢の緊迫化を背景に原油先物相場が大幅に上昇。物価上昇圧力につながるとの見方から債券売りが出た。
NYマーケットダイジェスト
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.07円(前営業日比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.37円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1549ドル(▲0.0035ドル)
ダウ工業株30種平均:42197.79ドル(▲769.83ドル)
ナスダック総合株価指数:19406.83(▲255.65)
10年物米国債利回り:4.40%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.98ドル(△4.94ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3452.8ドル(△50.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
60.5 52.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め、流動性が高いドルを買う動きが優勢となった。22時30分過ぎに一時144.48円と日通し高値を付けた。
ただ、前日の高値144.57円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。「イランはイスラエル領に向けて報復とみられるミサイルの一斉発射を行った」と伝わったほか、イランの最高指導者ハメネイ師が「戦争を始めたのはイスラエル、無傷では終わらせない」と表明すると、ダウ平均が一時880ドル超下落。リスク・オフの円買いも入り、4時前には143.85円付近まで下押しした。
・ユーロドルは5日ぶりに反落。中東情勢の緊迫を背景に「有事のドル買い」が先行すると、20時前に一時1.1489ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.1485ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、押し目買いなども入りやすく、0時30分過ぎには1.1569ドル付近まで下値を切り上げた。
なお、23時発表の6月米ミシガン大学消費者態度指数速報値は60.5と予想の53.6を上回った一方、1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%を大幅に下回った。5-10年先は4.1%と市場予想に一致した。市場では「この日は中東情勢に投資家の関心が向いており、相場はあまり反応しなかった」との声が聞かれた。
・ユーロ円は小幅ながら7日続伸。1時前に一時166.59円と日通し高値を付けたものの、前日に付けた昨年7月以来の高値166.74円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米国株相場の下落も相場の重しとなり、3時30分過ぎには165.99円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。イスラエルとイランの軍事衝突が激化し、世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が高まる中、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強め株売りが広がった。指数は一時880ドル超下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油先物相場が急騰すると、インフレ懸念による債券売りが広がった。
・原油先物相場は大幅反発。イスラエルによる対イラン攻撃を受けて急伸した。イランも応戦し、軍事衝突が激化するとの懸念が強まっている。中東の地政学リスクの高まりで原油の供給混乱が警戒され、一時77ドル台まで大幅高となった。
・金先物相場は3日続伸。イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃し、イランも報復の反撃に出ている。中東の地政学リスクが意識され、投資家のリスクオフの動きが強まった。米株が大幅安となった一方で、逃避資産の金に買いが入った。