フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年06月12日

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=143.73円(前営業日NY終値比▲0.83円)
ユーロ円:1ユーロ=165.67円(▲0.41円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1526ドル(△0.0039ドル)
日経平均株価:38173.09円(前営業日比▲248.10円)
東証株価指数(TOPIX):2782.97(▲5.75)
債券先物6月物:139.33円(▲0.01円)
新発10年物国債利回り:1.455%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標) 
    <発表値>    <前回発表値>
4-6月期法人企業景気予測調査
大企業業況判断指数(BSI、全産業)
        ▲1.9      2.0
大企業業況判断指数(BSI、製造業)
        ▲4.8     ▲2.4
対外対内証券売買契約等の状況(前週)
対外中長期債
   4586億円の処分超  1180億円の処分超
対内株式
   1802億円の取得超  3361億円の所得超

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。トランプ米大統領が「2週間以内に一方的に関税率を設定する」「貿易交渉の期限延長の用意はあるが、必要とは考えていない」と発言したことを背景に売りが先行。日経平均株価が軟調に推移したことも重しとなるなど、午後に入っても地合いは弱く一時143.64円まで下落した。

・ユーロドルは強含み。米大統領の発言をきっかけに全般ドル安が進んだ流れに沿った。ユーロドルは一時1.1532ドルと4月22日以来の高値を付けた。

・ユーロ円はじり安。ドル円の下落や日本株安を受けて円買い・ユーロ売りが強まり、一時165.52円まで下押しした。また、4月英国内総生産(GDP)や同英鉱工業生産が予想より弱い結果となり、ポンド円は一時194.81円まで下値を広げた。

・日経平均株価は5営業日ぶりに反落。米関税政策を巡る先行き不透明感が再燃したため売りが優勢となった。外国為替市場での円高も自動車株などの売りにつながり、指数は一時300円超下げた。

・債券先物相場は反落。日本株安を受けて139.45円まで上昇したが、日銀の早期利上げ観測などから一巡後は失速した。

欧州マーケットダイジェスト

(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.55円(12日15時時点比▲0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.15円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1574ドル(△0.0048ドル)
FTSE100種総合株価指数:8884.92(前営業日比△20.57)
ドイツ株式指数(DAX):23771.45(▲177.45)
10年物英国債利回り:4.477%(▲0.075%)
10年物独国債利回り:2.478%(▲0.057%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月英国内総生産(GDP)
(前月比)   ▲0.3%      0.2%
4月英鉱工業生産
(前月比)   ▲0.6%     ▲0.7%
(前年同月比) ▲0.3%     ▲0.7%
4月英製造業生産指数
(前月比)   ▲0.9%     ▲0.8%
4月英商品貿易収支
   232.06億ポンドの赤字 198.69億ポンドの赤字
4月英貿易収支
    70.26億ポンドの赤字 36.96億ポンドの赤字

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが進行。NYの取引時間帯に入り、5月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが活発化し、21時30分過ぎに一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。1.16台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。

・ドル円は弱含み。東京序盤からの弱い地合いを引き継いで円買い・ドル売りが先行。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりも懸念されてリスク回避の円買い・ドル売りも入りやすかった。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことが分かると一時143.19円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、143.90円付近まで下げ渋った。
 なお、「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。

・ユーロ円は底堅い動き。東京午後に一時165.50円と日通し安値を付けたものの、前日の安値165.39円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いも入り、21時30分過ぎには166.74円と昨年7月以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。

・ロンドン株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。中東の地政学リスクの高まりを嫌気した売りが出たものの、英利下げ期待を背景に買いが入ると持ち直した。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は5日続落。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりが懸念されて売りが優勢となった。個別ではドイツテレコム(3.75%安)やザランド(3.18%安)、ボノビア(3.17%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクの高まりも意識された。

NYマーケットダイジェスト

(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(前営業日比▲1.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=166.22円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1584ドル(△0.0097ドル)
ダウ工業株30種平均:42967.62ドル(△101.85ドル)
ナスダック総合株価指数:19662.48(△46.60)
10年物米国債利回り:4.36%(▲0.06%)
WTI原油先物7月限:1バレル=68.04ドル(▲0.11ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3402.4ドル(△58.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
5月米卸売物価指数(PPI)
(前月比)   0.1%     ▲0.2%・改
(前年比)   2.6%      2.5%・改
食品とエネルギーを除くコア指数
(前月比)   0.1%     ▲0.2%・改
(前年比)   3.0%      3.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
       24.8万件    24.8万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続落。前日の5月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の5月米卸売物価指数(PPI)が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行。前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも弱い内容だったことも相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時143.19円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。安く始まった米国株相場が持ち直したことなどが相場を下支えし、143.90円付近まで下げ幅を縮めた。
 なお、米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが懸念されてダウ平均は一時250ドル超下落したものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。

・ユーロドルは4日続伸。欧州中央銀行(ECB)による利下げ局面が終わりに近づいているとの見方が強まる中、この日もユーロ買いが先行。前日の米CPIと本日の米PPIの結果を踏まえ、「米国の物価上昇圧力は市場の警戒ほど高まっていない」との見方が広がると全般ドル売りが活発化した。21時30分過ぎには一時1.1631ドルと2021年10月以来の高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時97.60と22年3月以来の低水準を付けた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。1.16ドル台では戻り売りなどが出やすかったほか、米長期金利の低下が一服したことが相場の重しとなった。2時30分前には1.1564ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は小幅ながら6日続伸。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時166.74円と昨年7月以来の高値を付けたものの、ユーロドルの伸び悩むとユーロ円にも売りが出て166.12円付近まで下押しした。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米関税政策への警戒が再び高まったほか、中東での地政学リスクが意識されて売りが先行。指数は一時250ドル超下落した。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。市場では「前日にオラクルが発表した決算を受けてAI需要の期待が高まると、ハイテク株の一角に買いが入った」との声が聞かれた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日の5月米CPIに続き、本日の5月米PPIが予想より弱い内容だったことを受けてインフレへの警戒が薄れると買いが優勢となった。30年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。

・原油先物相場は小反落。前日の大幅高の反動で利益確定売りが優勢となった。ただ、中東の地政学リスクへの警戒感で買いも入り、下押しは限られた。「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領は「イスラエルの攻撃は差し迫っていないが、起こり得る」などと話した。

・金先物相場は続伸。為替相場でドル安が進んだことや米長期金利の低下が金の買いを後押した。また、中東の地政学リスクへの警戒感も安全資産とされる金の買いに拍車をかけた。

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