
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=144.55円(前営業日NY終値比▲0.02円)
ユーロ円:1ユーロ=164.86円(▲0.26円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1405ドル(▲0.0017ドル)
日経平均株価:38211.51円(前営業日比△122.94円)
東証株価指数(TOPIX):2786.24(△0.83)
債券先物6月物:139.14円(▲0.03円)
新発10年物国債利回り:1.475%(△0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月マネーストックM2
前年同月比 0.6% 0.5%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。日経平均株価の上昇を背景に買いが強まったほか、植田日銀総裁が「基調的な物価上昇率はまだ2%に少し距離がある」と発言したことも支えとなり、一時145.29円まで値を上げた。ただ、もっとも、145円台では戻りを売りたい向きが多く、一巡後は売りが優勢に。時間外の米10年債利回りが低下したことも重しとなり、一時144.40円まで値を下げた。
・ユーロ円も頭が重い。午前に一時165.45円まで上昇したものの、その後はドル円の失速とともに崩れ164.81円まで一転下落した。
・ユーロドルは下げ渋り。ドル円が上昇したタイミングで1.1386ドルまで下げ昨日安値の1.1387ドルをわずかに下抜けたが、ドル円が失速すると1.1410ドル台まで反発した。
・日経平均株価は3日続伸。昨日の米ハイテク株高を受けて買いが強まり、指数は一時400円超上昇した。ただ、後場に入ると急速に上げ幅を縮めるなど頭は重かった。
・債券先物相場は続落。前日の米債券価格が上昇したほか、昨日の「日本政府、超長期国債の買い戻し検討」との一部報道を受け、一時139.30円まで上げたが、上値は限られるなど方向感がなかった。
欧州マーケットダイジェスト
(10日終値:11日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.93円(10日15時時点比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.55円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1423ドル(△0.0018ドル)
FTSE100種総合株価指数:8853.08(前営業日比△20.80)
ドイツ株式指数(DAX):23987.56(▲186.76)
10年物英国債利回り:4.542%(▲0.090%)
10年物独国債利回り:2.523%(▲0.044%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月英雇用統計
失業率 4.5% 4.4%・改
失業保険申請件数
3.31万件 ▲2.12万件・改
2-4月英失業率
(ILO方式) 4.6% 4.5%
5月スイスSECO消費者信頼感指数
▲36.5 ▲42.4
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。欧州勢がユーロ売りで参入すると一時1.1373ドルと日通し安値を付けたものの、6日の安値1.1372ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.43%台まで低下したこともユーロ買い・ドル売りを促し、22時過ぎに一時1.1448ドルと日通し高値を付けた。
ただ、6日の高値1.1457ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米10年債利回りが低下幅を縮めたことも相場の重し。
・ポンドドルも底堅い動き。英雇用統計で2-4月の週賃金上昇率が予想を下回ると、追加利下げ観測が高まりポンド売り先行。一時1.3456ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うポンド買い・ドル売りも入り1.3537ドル付近まで持ち直した。
・ドル円は下値が堅かった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが先行すると一時144.45円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値144.40円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮小したことも相場を下支えした。
市場では「ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑が広がる中、警戒感よりは期待感の方がやや優勢となっており、リスク・オンの円売りも散見された」との声が聞かれた。
・ユーロ円は日本時間夕刻に一時164.63円と日通し安値を付けたものの、前日の安値164.55円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロドルの持ち直しにつれた買いも入り、2時過ぎに一時165.63円と日通し高値を付けた。米中貿易摩擦の緩和期待から米国株相場が小幅に上昇したことも相場の支援材料。
・ロンドン株式相場は反発。英雇用統計で2-4月の週賃金上昇率が予想を下回ると、追加利下げ観測が高まり買いが優勢となった。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。半面、HSBCやバークレイズなど金融株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続落。市場参加者の関心がロンドンで開かれている米中貿易協議に向かう中、売りが優勢となった。個別ではラインメタル(5.80%安)やシーメンス・エナジー(3.62%安)、ミュンヘン再保険(2.19%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。英賃金上昇率が予想を下回り、追加の金融緩和期待が高まった。
NYマーケットダイジェスト
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.87円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.51円(△0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1425ドル(△0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:42866.87ドル(△105.11ドル)
ナスダック総合株価指数:19714.99(△123.75)
10年物米国債利回り:4.47%(横ばい)
WTI原油先物7月限:1バレル=64.98ドル(▲0.31ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3343.4ドル(▲11.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.43%台まで低下したことを受けて一時144.45円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値144.40円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが低下幅を縮小したことも相場を下支えし、1時30分過ぎには145.04円付近まで持ち直した。
市場では「ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑が広がる中、警戒感よりは期待感の方がやや優勢となっており、リスク・オンの円売りも散見された」との声が聞かれた。なお、ラトニック米商務長官は「中国との協議は非常にうまく行っている」と述べ、「必要なら協議は明日11日まで続く可能性がある」と話した。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。欧州市場序盤には一時1.1373ドルと日通し安値を付けたものの、6日の安値1.1372ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎには1.1448ドルと日通し高値を付けた。
ただ、6日の高値1.1457ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場の重し。
・ユーロ円は4日続伸。ドル円の持ち直しにつれた買いが入ったほか、米中貿易摩擦の緩和期待から米国株相場が小幅に上昇したことが相場の支援材料となった。4時過ぎには一時165.64円と日通し高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの雰囲気が強い中、半導体やハイテク株の一角が買われ相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、2月20日以来約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。テスラやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの上昇が目立った。
・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。ロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、大きな方向感は出なかった。明日11日の5月米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードも広がった。
・原油先物相場は4日ぶりに小反落。米中協議はこの日に二日目を迎え、市場では懸念より期待感が優勢となっていることもあり、米中貿易摩擦の緩和期待で買いが先行するなど底堅い動きとなった。ただ、利益確定売りも見られ、小反落して取引を終えた。
・金先物相場は反落。米中協議への進展期待で投資家のリスク選好姿勢が優勢となり、利益確定売りが優勢となった。