
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=144.41円(前営業日NY終値比▲0.44円)
ユーロ円:1ユーロ=164.95円(▲0.11円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1422ドル(△0.0025ドル)
日経平均株価:38088.57円(前営業日比△346.96円)
東証株価指数(TOPIX):2785.41(△16.08)
債券先物6月物:139.17円(▲0.18円)
新発10年物国債利回り:1.470%(△0.015%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1-3月期実質国内総生産(GDP)改定値
前期比 0.0% ▲0.2%
前期比年率 ▲0.2% ▲0.7%
4月国際収支速報
経常収支(季節調整前)
2兆2580億円の黒字 3兆6781億円の黒字
経常収支(季節調整済)
2兆3068億円の黒字 2兆7231億円の黒字
貿易収支
328億円の赤字 5165億円の黒字
5月景気ウオッチャー調査
現状判断指数 44.4 42.6
先行き判断指数 44.8 42.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。東京仲値にかけて買いが観測されて144.95円まで上げる場面があったが、145円乗せにはならず、その後は失速。先週末に上昇した反動から利益確定売りが出やすい面もあり、一時144.25円まで売りに押された。
・ユーロ円は弱含み。ドル円が下落したことにつれる形で円買い・ユーロ売りが進行。ユーロ円は一時164.75円まで下落したほか、ポンド円は195.60円、豪ドル円は93.95円まで下げるなど、クロス円は総じて弱い。
・ユーロドルは小高い。ドル円の下落に伴って買いが散見され、一時1.1425ドルまで上げている。もっとも、欧州勢の本格参入を前に上値も限られている。
・日経平均株価は続伸。先週末の米国株が上昇した流れを引き継いで週明けの日本株は買われた。値がさのグロース株を中心に買いが入り、指数は400円超上昇した。
・債券先物相場は下落。前週末の米債券価格が下落した流れを引き継ぎ、売りが先行。日経平均株価が堅調に推移したことも重しとなった。
欧州マーケットダイジェスト
(9日終値:10日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.46円(9日15時時点比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.00円(△0.05円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1422ドル(横ばい)
FTSE100種総合株価指数:8832.28(前営業日比▲5.63)
ドイツ株式指数(DAX):24174.32(▲130.14)
10年物英国債利回り:4.632%(▲0.012%)
10年物独国債利回り:2.567%(▲0.009%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は方向感に乏しい展開だった。東京市場からの売りの流れが継続し、18時30分前に一時143.98円まで下落。前週末の5月米雇用統計をきっかけに上昇した分を全て吐き出す格好となった。
ただ、144円割れの水準では押し目買いなどが入り、下げ渋る展開に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇したことも相場を下支えし、22時30分前に一時144.77円付近まで値を戻した。
もっとも、アジア時間に付けた日通し高値144.95円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて米10年債利回りが4.46%台まで低下したことも相場の重し。
そのあとはロンドンで開催される米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、徐々に値動きが鈍った。
なお、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は「米中協議が順調に進めば、米国は輸出規制を解除する。米中協議での進展を間違いなく期待している」などと述べた。
・ユーロドルは一進一退。18時30分前に一時1.1439ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含む展開に。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て22時30分前には一時1.1387ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前週末の安値1.1372ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、1.1426ドル付近まで値を戻した。
・ユーロ円は下値が堅かった。19時30分過ぎに一時164.55円と本日安値を付けたものの、前週末の安値164.15円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。2時30分過ぎには165.02円付近まで持ち直した。
・ロンドン株式相場は7日ぶりに小反落。米中貿易交渉の進展期待が投資家心理を支え、小幅ながら続伸して始まった。ただ、指数は約3カ月ぶりの高値水準をつけており、短期的な過熱感から利益確定目的の売りが出ると下げに転じた。
・フランクフルト株式相場は続落。ロンドンで開催される米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、積極的な買いは手控えられた。個別ではシーメンス・エナジー(2.86%安)やSAP(1.74%安)、バイヤスドルフ(1.34%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。株安を受けた。
NYマーケットダイジェスト
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.57円(前営業日比▲0.28円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.12円(△0.06円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1422ドル(△0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:42761.76ドル(▲1.11ドル)
ナスダック総合株価指数:19591.24(△61.29)
10年物米国債利回り:4.47%(▲0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=65.29ドル(△0.71ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3354.9ドル(△8.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月米卸売売上高
(前月比) 0.1% 0.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.51%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。22時30分前に一時144.77円付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値144.95円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。NY連銀が公表した5月消費者調査で、1年先の期待インフレ率が3.2%と前月の3.6%から低下し、3年・5年先の期待インフレ率も前回から低下したことが分かると米10年債利回りが4.46%台まで低下。相場の重しとなった。
そのあとはロンドンで開催されている米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、徐々に値動きが鈍った。なお、米中両政府は貿易協議を10日も継続する見通し。
・ユーロドルは反発。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、22時30分前に一時1.1387ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.1372ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利が低下に転じたことも相場を下支えし、1.1431ドル付近まで持ち直した。
なお、ベッセント米財務長官は「米中交渉、良い話し合いができた」と述べたほか、ラトニック米商務長官は「米中で実りある協議ができた」などと話した。また、トランプ米大統領は「中国との協議は継続中。近く協議に加わる予定」と発言した。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。19時30分過ぎに一時164.55円と本日安値を付けたものの、前週末の安値164.15円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進んだ。4時前には165.21円付近まで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばい。ロンドンで開催された米中貿易協議の成り行きを見極めたいとの思惑から、相場は方向感が出なかった。なお、米中協議は明日10日も継続して行われる見通し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、2月20日以来約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。米長期金利の低下が高PER(株価収益率)のハイテク株の支えとなった。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて、債券買いが優勢となった。
・原油先物相場は3日続伸。ロンドンで始まった米中協議で双方の歩み寄りが期待され、エネルギー需要の拡大を睨んだ買いが入り65ドル台を回復した。米中協議は10日も続くと報じられている。
・金先物相場は反発。金融市場全般の視線が米中協議に向けられ、金先物も値動きは限られたが、NY連銀が公表した期待インフレ率の低下を受けて米長期金利が低下し、金利を生まない金はやや買いが優勢となった。