
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=143.86円(前営業日NY終値比△0.33円)
ユーロ円:1ユーロ=164.51円(△0.22円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1435ドル(▲0.0010ドル)
日経平均株価:37741.61円(前営業日比△187.12円)
東証株価指数(TOPIX):2769.33(△12.86)
債券先物6月物:139.35円(横ばい)
新発10年物国債利回り:1.455%(▲0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月家計調査(消費支出)
前年同月比 ▲0.1% 2.1%
5月外貨準備高
1兆2981億ドル 1兆2982億ドル
4月景気動向指数速報値
先行指数 103.4 107.6・改
一致指数 115.5 115.8・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は堅調。小高く始まった後で一時200円超上昇するなど、堅調に推移する日経平均をながめてじり高の展開。米中貿易交渉の継続を背景としたドル買い戻しが意識されていることも追い風となり、15時過ぎに144.06円まで上値を広げた。ただ、今晩に米雇用統計を控えていることもあり、その後は伸び悩んだ。
・ユーロ円は伸び悩み。日経平均やドル円が上昇する中で164.64円まで値を上げるも、前日高値164.67円が目先の抵抗として意識されると伸び悩んだ。
・ユーロドルは上値が重い。9時過ぎに1.1457ドルまで買われるも一時的となり、その後はドル円でのドル高の影響を受けて1.1431ドルまで下押した。
・日経平均株価は反発。米中交渉の進展期待を背景に、小高く始まった後は一時200円超の上げ幅となった。ただ、今晩の米雇用統計を前に積極的に上値を追う動きは限られた。
・債券先物相場は小幅反落。前日の欧米債相場が下落した影響を受けて売りが波及した。一方で、国内の超長期債入札で低調な結果が続いていることから、財務省が今後は国債発行の減額に動くとの思惑が引き続き相場を支えた。
欧州マーケットダイジェスト
(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.86円(6日15時時点比△1.00円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.05円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1393ドル(▲0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:8837.91(前営業日比△26.87)
ドイツ株式指数(DAX):24304.46(▲19.12)
10年物英国債利回り:4.644%(△0.028%)
10年物独国債利回り:2.576%(▲0.006%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月独鉱工業生産
(前月比) ▲1.4% 2.3%・改
(前年比) ▲1.8% ▲0.7%・改
4月独貿易収支
146億ユーロの黒字 213億ユーロの黒字・改
4月仏鉱工業生産
(前月比) ▲1.4% 0.1%・改
4月仏貿易収支
79.68億ユーロの赤字 62.72億ユーロの赤字・改
4月仏経常収支
41億ユーロの赤字 10億ユーロの黒字・改
1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値
(前期比) 0.6% 0.3%
(前年同期比) 1.5% 1.2%
4月ユーロ圏小売売上高
(前月比) 0.1% 0.4%・改
(前年比) 2.3% 1.9%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。米中首脳電話会談を受けて、貿易摩擦が激化するとの懸念が和らぐ中、円売り・ドル買いが先行。NY市場に入り、5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比13.9万人増と予想の13.0万人増を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが加速した。24時過ぎには一時145.09円と日通し高値を更新した。平均時給が前月比0.4%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比3.7%を上回ったことも相場の支援材料。市場では「前日までに発表された米雇用指標を受けて下振れリスクが意識されていただけに、まずまずの内容だった」との声が聞かれた。
なお、トランプ米大統領は「米連邦準備理事会(FRB)の対応が遅すぎるのは大惨事だ」と述べ、パウエルFRB議長を改めて非難。加えて、政策金利の1%引き下げを要求した。
・ユーロドルは頭が重かった。米雇用統計の結果を受けて全般ドル買いが優勢になると一時1.1372ドルと日通し安値を更新した。ただ、4日の安値1.1357ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも相場を下支えした。
・ユーロ円はしっかり。ドル円の上昇や米国株高を手掛かりに円売り・ユーロ買いが強まると一時165.29円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は6日続伸し、3月3日以来約3カ月ぶりの高値で取引を終えた。米中首脳電話会談を受けて、貿易摩擦が激化するとの懸念が和らぐと、英株にも買いが入った。ただ、足もとで相場上昇が続いているだけに、短期的な過熱感も意識されて上値は限られた。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は4日ぶりに小反落。米中貿易摩擦が激化するとの懸念が和らぎ、独株にも買いが入ったものの、週末を控えたポジション調整目的の売りが出ると下げに転じた。前日に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。個別ではラインメタル(4.99%安)やフォルクスワーゲン(1.72%安)、ポルシェ(1.46%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
NYマーケットダイジェスト
(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.85円(前営業日比△1.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.06円(△0.77円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1397ドル(△0.0048ドル)
ダウ工業株30種平均:42762.87ドル(△443.13ドル)
ナスダック総合株価指数:19529.95(△231.50)
10年物米国債利回り:4.51%(△0.12%)
WTI原油先物7月限:1バレル=64.58ドル(△1.21ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3346.6ドル(▲28.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月米雇用統計
失業率 4.2% 4.2%
非農業部門雇用者数変化
13.9万人 14.7万人・改
平均時給
(前月比) 0.4% 0.2%
(前年比) 3.9% 3.9%・改
4月米消費者信用残高
178.7億ドル 86.0億ドル・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。5日に実施された米中首脳電話会談を受けて、貿易摩擦が激化するとの懸念が和らぐ中、円売り・ドル買いが先行した。米労働省が発表した5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比13.9万人増と予想の13.0万人増を上回り、平均時給が前月比0.4%/前年比3.9%と予想の前月比0.3%/前年比3.7%より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが加速。24時過ぎに一時145.09円と日通し高値を更新した。その後の下押しも144.77円付近にとどまった。
なお、市場では米雇用統計について「前日までに発表された米雇用指標を受けて下振れリスクが意識されていただけに、まずまずの内容だった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは3日ぶりに反落。米雇用統計の結果を受けて全般ドル買いが優勢になると一時1.1372ドルと日通し安値を更新した。ただ、4日の安値1.1357ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。ユーロ円の上昇につれた買いも相場を下支えした。
なお、トランプ米大統領は「米連邦準備理事会(FRB)の対応が遅すぎるのは大惨事だ」と述べ、パウエルFRB議長を改めて非難。加えて、政策金利の1%引き下げを要求した。
・ユーロ円は続伸。ドル円の上昇や米国株高を手掛かりに円売り・ユーロ買いが強まると一時165.29円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ると、米雇用市場は引き続き底堅さを維持しているとの見方から株買いが広がった。指数は一時600ドル超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発。トランプ米大統領とテスラの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏との批判の応酬がいったん収まったことから、テスラ株が反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅続落。5月米雇用統計で非農業部門雇用者数と平均時給が予想を上回ると、FRBによる早期利下げ観測が後退し売りが優勢となった。
・原油先物相場は続伸。良好な米雇用統計を受けて米景気の底堅さが意識され、原油需要増への期待感から買いが強まった。
・金先物相場は続落。5月米雇用統計が強い結果となり、米長期金利が大幅に上昇すると、利子のつかない金の投資妙味が後退し売りが優勢となった。