
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=144.21円(前営業日NY終値比△0.24円)
ユーロ円:1ユーロ=163.85円(△0.11円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1362ドル(▲0.0010ドル)
日経平均株価:37747.45円(前営業日比△300.64円)
東証株価指数(TOPIX):2785.13(△14.02)
債券先物6月物:138.95円(▲0.21円)
新発10年物国債利回り:1.500%(△0.020%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。仲値公示に絡んで144.28円まで買われた後の下押しを143.67円までに留めると、日経平均や時間外の米10年債利回りの堅調推移もあり、144.38円まで一段と上昇。もっとも、15時過ぎにトランプ米大統領の「(中国との)ディールは非常に困難」との発言が伝わると144円を割り込む場面も見られた。
・ユーロ円はもみ合い。ドル円の上昇に連れて10時過ぎに164.08円まで上昇するも一時的。その後の下押しを163.60円台に留めると、14時過ぎに本邦株高をながめて再び164円台に乗せるもすぐに押し戻されるなど、主に163円台後半でのもみ合いが続いた。
・ユーロドルは弱含み。一時1.1393ドルまで値を上げるも心理的節目の1.14ドルを前に上値が重かった。全般ドル買いの流れとなる中で昨日安値1.1364ドルを下抜けると、1.1357ドルまで下押した。
・日経平均株価は4営業日ぶり反発。前日の米株高を好感して高く始まると、上げ幅は一時400円超となった。ただ、その後は利益確定売りも出て伸び悩んだ。
・債券先物相場は反落。昨日発表された米雇用関連指標が良好な結果となり、米国債券相場が下落した流れを引き継ぎ、売りが先行。日経平均の堅調推移も債券相場の重しとなった。明日の30年債入札への警戒感から持ち高調整の売りが出たとの声も聞かれた。
欧州マーケットダイジェスト
(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.77円(4日15時時点比▲1.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.11円(▲0.74円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1424ドル(△0.0062ドル)
FTSE100種総合株価指数:8801.29(前営業日比△14.27)
ドイツ株式指数(DAX):24276.48(△184.86)
10年物英国債利回り:4.606%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.528%(△0.003%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
48.9 47.4
5月独サービス部門PMI改定値
47.1 47.2
5月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
49.7 48.9
5月英サービス部門PMI改定値
50.9 50.2
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は軟調。トランプ米大統領がSNSに「私は中国の習主席が好きだし、これまでも、そしてこれからも好きだが、彼は非常にタフで、取引するのが非常に難しい」と投稿すると、米中協議の先行き不透明感が改めて意識されて円買い・ドル売りが先行した。
NY市場に入ると、5月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が3.7万人増と予想の11.2万人増を大幅に下回ったうえ、5月米ISM非製造業景況指数が49.9と予想の52.0や好不調の境目とされる50を下回り、米長期金利が大幅に低下。全般ドル売りが活発化し、2時前に一時142.61円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは堅調。低調な米経済指標が相次いだことで、米長期金利が大きく低下。全般ドル売りが優勢となり、2時前に一時1.1435ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.67まで低下した。
・ユーロ円は頭が重かった。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時164.24円と本日高値を付けたものの、ドル円の急落をきっかけに円買い・ユーロ売りが強まると一時163.04円と本日安値を付けた。
・ロンドン株式相場は4日続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場が上昇したことを受けて英株にも買いが波及した。アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。
・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場が上昇したことを受けて独株にも買いが入った。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.21%高)やエアバス(2.32%高)、DHLグループ(1.97%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。
NYマーケットダイジェスト
(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.77円(前営業日比▲1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.01円(▲0.73円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1417ドル(△0.0045ドル)
ダウ工業株30種平均:42427.74ドル(▲91.90ドル)
ナスダック総合株価指数:19460.49(△61.53)
10年物米国債利回り:4.35%(▲0.10%)
WTI原油先物7月限:1バレル=62.85ドル(▲0.56ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3399.2ドル(△22.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) ▲3.9% ▲1.2%
5月ADP全米雇用報告
3.7万人 6.0万人・改
5月米サービス部門PMI改定値
53.7 52.3
5月米総合PMI改定値
53.0 52.1
5月米ISM非製造業指数
49.9 51.6
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。5月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が3.7万人増と予想の11.2万人増を大幅に下回ったうえ、5月米ISM非製造業景況指数が49.9と予想の52.0や好不調の境目とされる50を下回ると、米長期金利が大幅に低下。全般ドル売りが活発化し、2時前に一時142.61円と日通し安値を更新した。
なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3473%前後まで低下し、約1カ月ぶりの低水準を付けた。
・ユーロドルは反発。低調な米経済指標が相次いだことで、米長期金利が大きく低下すると、全般ドル売りが優勢となった。2時前に一時1.1435ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.67まで低下した。
・ユーロ円は反落。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時164.24円と本日高値を付けたものの、ドル円の下落をきっかけに円買い・ユーロ売りが強まると一時162.99円と本日安値を付けた。
・米ドルカナダドルは弱含み。カナダ中銀(BOC)はこの日、市場の大方の予想通り政策金利を現行の2.75%に据え置くことを決めたと発表。市場の一部では0.25%の利下げを予想する向きもあっただけに、カナダドル買いが優勢となった。全般米ドル安が進んだ影響も受けて、2時30分過ぎには一時1.3653カナダドルまで値を下げた。
なお、BOC声明では「米国の貿易政策とその影響に関するさらなる情報が得られるまで、政策金利を据え置くことを決定した」「カナダ経済が直面するリスクと不確実性に特に注意を払いながら、慎重に政策を進めていく」との見解が示された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。5月ADP全米雇用報告や5月米ISM非製造業景況指数が予想を下回ると米景気先行き懸念が高まり、株売りが優勢となった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。米長期金利の低下で高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。5月ADP全米雇用報告や5月米ISM非製造業景況指数が予想を下回ると米景気先行き懸念が高まり、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。EIA週間在庫統計でガソリン在庫が予想を大きく上回ったことを受けて売りが強まった。一方で、外国為替市場でドル安が進んだため、ドル建てで取引される原油の割安感から買われる場面も見られた。
・金先物相場は反発。予想を下回る米経済指標が相次いだことでドル安が進むと、ドル建てで取引される金の割安感が生じ買いが優勢となった。