
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=142.95円(前営業日NY終値比△0.24円)
ユーロ円:1ユーロ=163.26円(▲0.02円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1421ドル(▲0.0020ドル)
日経平均株価:37446.81円(前営業日比▲23.86円)
東証株価指数(TOPIX):2771.11(▲6.18)
債券先物6月物:139.16円(△0.14円)
新発10年物国債利回り:1.480%(▲0.025%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月マネタリーベース
前年同月比 ▲3.4% ▲4.8%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は上昇一服。仲値公示にかけてドルが買われたほか、その勢いは仲値後も続くと、143円台を回復。本邦10年債入札が好調な結果となり、債券買いが優勢となると本邦長期金利の低下と共に143.27円まで上値を伸ばした。その後は下押すも142.80円台で下げ渋った。
なお、植田日銀総裁から、先行きの成長鈍化の可能性や「利上げを決め打ちしているつもりない」ことなどへの言及も伝わっている。
・ユーロ円は上昇するも一時的。ドル円に連れて163.71円まで上昇するも、その後はユーロドルが失速した影響を受けて163.10円台まで押し戻された。日経平均の伸び悩みや時間外の米株先物の下落も重しとなったもよう。
・ユーロドルは上値が重い。ドル円でのドル高の影響を受けてじり安の流れとなる中、1.1412ドルまで売りに押された。
・日経平均株価は3営業日続落。前日の米株高の影響を受けて高く始まるも、勢いは続かず失速。利益確定や持ち高調整の売りが重しとなったとの声も聞かれる。
・債券先物相場は反発。前日の米国債相場が下落した影響を引き継いで安く始まると、10年物国債入札を控えた持ち高調整売りも重なり軟調に推移。しかし、この日行われた入札は応札倍率が約1年ぶりの高さとなるなど、「強い結果」となったことから買い戻しが優勢となった。
欧州マーケットダイジェスト
(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.84円(3日15時時点比△0.89円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.67円(△0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1378ドル(▲0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:8787.02(前営業日比△12.76)
ドイツ株式指数(DAX):24091.62(△160.95)
10年物英国債利回り:4.638%(▲0.029%)
10年物独国債利回り:2.525%(△0.001%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.1% 0.0%
5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比) 1.9% 2.2%
5月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比) 2.3% 2.7%
4月ユーロ圏失業率
6.2% 6.3%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。時間外の米10年債利回りの低下や米株指数先物の下落が相場の重しになると一時142.61円付近まで下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値142.38円が目先サポートとして意識されると一転買い戻しが優勢となった。対欧州・オセアニア通貨中心にドル買いが進んだ影響も受けた。
NYの取引時間帯に入ると、4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が739.1万件と予想の710.0万件を上回ったことが伝わり全般ドル買いが活発化。米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料となり、1時30分過ぎに一時144.11円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは頭が重かった。5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことが分かるとユーロ売り・ドル買いが先行。NY市場に入り、良好な米雇用指標をきっかけに全般ドル買いが強まると一時1.1364ドルと日通し安値を更新した。ただ、前日の安値1.1341ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。
・ポンドドルは下値が堅かった。ベイリー英中銀(BOE)総裁が「インフレ率が目標を下回る恐れがあれば利下げを加速する必要」などと発言するとポンド売り・ドル買いが優勢となり、一時1.3492ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.3452ドルがサポートとして働くと下げ幅を縮めた。
・ユーロ円は底堅い。欧州株相場や米株指数先物の下落が相場の重しになると一時162.80円と本日安値を付けたものの、NY市場に入ると一転上昇した。欧州株相場が持ち直したほか、現物の米国株相場が上昇したことを受けて円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時30分過ぎには一時163.87円と本日高値を更新した。
・ロンドン株式相場は3日続伸。米関税政策を巡る貿易交渉の進展期待が投資家心理の支えとなり、株買いを誘った。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、ロールス・ロイス・ホールディングスやBAEシステムズなど資本財サービス株が値上がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ、相場の上値を抑えた。
・フランクフルト株式相場は反発。米関税政策を巡る貿易交渉の進展期待から独株にも買いが入った。個別ではエアバス(2.32%高)やシーメンス・エナジー(2.02%高)、SAP(1.99%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。5月ユーロ圏HICP速報値が市場予想や欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を下回ったことを受けた。ただ、引けにかけては米債安につれた売りが出た。
NYマーケットダイジェスト
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.97円(前営業日比△1.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.74円(△0.46円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1372ドル(▲0.0069ドル)
ダウ工業株30種平均:42519.64ドル(△214.16ドル)
ナスダック総合株価指数:19398.96(△156.35)
10年物米国債利回り:4.45%(△0.01%)
WTI原油先物7月限:1バレル=63.41ドル(△0.89ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3377.1ドル(▲20.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数
739.1万件 720.0万件・改
4月米製造業新規受注
(前月比) ▲3.7% 3.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反発。全般ドル買いが進んだ欧州市場の流れを引き継いでNY勢参入後もドル買いが先行。4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が739.1万件と予想の710.0万件を上回ったことが分かるとドル買いが加速し、一時144.11円まで上値を伸ばした。米10年債利回りが上昇に転じたことも相場の支援材料。
なお、クック米連邦準備理事会(FRB)理事は「現在のFRBの金融政策スタンスはさまざまな展開に対応するのに十分な状態にある」と述べたうえで、金利見通しについては「米関税がどのように作用するか分からないため、あらゆるシナリオが考えられる」と語った。
・ユーロドルは反落。欧州時間発表の5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行。市場予想を上回る米雇用関連指標を材料にドル買いが強まると一時1.1364ドルと日通し安値を更新した。
前日の安値1.1341ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。
・ユーロ円は3日ぶりに反発。日本時間夕刻に一時162.80円と本日安値を付けたものの、NY市場に入ると一転上昇した。欧州株相場が持ち直したほか、現物の米国株相場が上昇したことを受けて円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時30分過ぎには一時163.87円と本日高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。米関税政策を巡る貿易交渉の進展期待が投資家心理の支えとなり、株買いを誘った。ジェフリーズがエヌビディアを「最有力の買い銘柄」に挙げたことで、エヌビディア株が3%近く上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。市場予想を上回る米雇用関連指標を材料に売りが優勢となった。
・原油先物相場は続伸。ウクライナとロシアの交戦が続く中で地政学リスクを意識した買いが強まった。一方で、供給過剰懸念が後退していることから上値も限られた。
・金先物相場は反落。前日に1カ月半ぶりの高値を付けた反動から利益確定売りが優勢となった。外国為替市場でドル高が進むと、ドル建てで取引される金に割高感が生じた面もあった。