
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=144.28円(前営業日NY終値比▲0.05円)
ユーロ円:1ユーロ=163.24円(▲0.30円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1314ドル(▲0.0014ドル)
日経平均株価:37722.40円(前営業日比▲1.71円)
東証株価指数(TOPIX):2769.51(△0.02)
債券先物6月物:138.85円(▲0.60円)
新発10年物国債利回り:1.510%(△0.050%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は一進一退。昨日の大幅上昇に対する反動から利食い売りが先行し、一時143.85円まで値を下げた。ただ、東京仲値にかけては買いが観測されていたほか、40年債入札の結果直後には一時144.75円まで上昇した。ただ、40年債入札は応札倍率が2024年7月以来の低さとなるなど低調な結果となり、40年債利回りをはじめ超長期金利が上昇するとドル円の上値も重くなり144.20円台まで押し戻された。
・NZドル米ドルは荒い値動き。NZ準備銀行(RBNZ)の金融政策発表を前に思惑的な売りが先行し、一時0.5924米ドルまで下落した。ただ、予想通り0.25%利下げだったことが判明すると反発。コンウェイNZ準備銀行(RBNZ)チーフエコノミストが「政策金利が3.25%となり、中立ゾーンに入った」と発言すると一時0.5980米ドルまで買い上げられた。一方で、一巡後は0.59米ドル台半ばまで伸び悩むなど一進一退の動きとなった。
・ユーロ円は上値が重い。東京仲値前後でドル円が上昇したタイミングで163.83円までつれ高となったが、昨日高値の163.94円がレジスタンスとして意識されると失速。本邦長期金利の上昇で徐々に円買い圧力が高まった影響もあり163.16円まで押し戻された。
・ユーロドルは上値が重い。午前に1.1345ドルまで小幅に上げたものの、その後は時間外の米10年債利回りが上昇したことなどから1.1296ドルまで上値を切り下げた。
・日経平均株価は4営業日ぶりに反落。前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株に買いが集まると指数は約2週間ぶりに3万8000円を上回る場面があった。ただ、一巡後は戻り売りが優勢となり午後には下げに転じた。
・債券先物相場は4営業日ぶりに反落。午後に実施される40年物国債入札への警戒感から債券を売る動きが活発化。入札結果が弱かったことが分かると一段安となった。
欧州マーケットダイジェスト
(28日終値:29日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.87円(28日15時時点比△0.59円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.58円(△0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1291ドル(▲0.0023ドル)
FTSE100種総合株価指数:8726.01(前営業日比▲52.04)
ドイツ株式指数(DAX):24038.19(▲188.30)
10年物英国債利回り:4.727%(△0.061%)
10年物独国債利回り:2.554%(△0.022%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月独輸入物価指数
(前月比) ▲1.7% ▲1.0%
(前年比) ▲0.4% 2.1%
1-3月期仏国内総生産(GDP)改定値
(前期比) 0.1% 0.1%
4月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲4.3% ▲0.5%・改
4月仏消費支出
(前月比) 0.3% ▲1.1%・改
5月独雇用統計
失業率 6.3% 6.3%
失業者数変化 3.40万人 0.60万人・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。日本時間夕刻に144.00円付近まで弱含む場面があったが、同水準で下値の堅さを確認すると下値を切り上げた。昨日に公表された米経済指標が良好な結果となったこともあり、米景気減速への過度な不安が和らぐ中で次第にドル買いが優勢に。米長期金利の上昇も相場の後押しとなり、1時前には145.08円と20日以来の高値を更新した。
なお、この日発表された米経済指標は少なく、5月米リッチモンド連銀製造業指数は市場予想通りの結果となったため、相場への影響も限定的だった。
・ユーロドルは上値が重い。19時過ぎに1.1341ドル付近まで上昇したものの、アジア時間につけたこの日高値1.1345ドルが目先のレジスタンスとして意識されると徐々に上値が重くなった。全般にドル買いが強まったこともあり、一時1.1284ドルまで本日安値を更新した。
・ユーロ円は強含み。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが進み、一時163.91円まで値を上げた。もっとも、ユーロドルが下落した影響も同時に受けたため、一方的に上昇する展開とはならず、昨日高値の163.94円手前では伸び悩んだ。
・ロンドン株式相場は反落。米半導体大手エヌビディアの決算を見極めたいとの思惑からしばらくは様子見ムードが広がっていたが、次第に米国株式相場の下げにつれて上値を切り下げた。アングロ・アメリカンやリオ・ティントなど素材株の下げが目立ったほか、セイジ・グループなど情報技術セクターも下落した。
・フランクフルト株式相場は3営業日ぶりに反落。米国との貿易交渉の行方を見極めたいとの見方が相場の上値を抑制した。個別ではダイムラー・トラック・ホールディング(4.21%安)やザランド(3.16%安)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.46%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落。米債券安につれた。
NYマーケットダイジェスト
(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.84円(前営業日比△0.51円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.55円(△0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1292ドル(▲0.0036ドル)
ダウ工業株30種平均:42098.70ドル(▲244.95ドル)
ナスダック総合株価指数:19100.94(▲98.22)
10年物米国債利回り:4.48%(△0.04%)
WTI原油先物7月限:1バレル=61.84ドル(△0.95ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3322.4ドル(▲5.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) ▲1.2% ▲5.1%
5月米リッチモンド連銀製造業景気指数
▲9 ▲13
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。昨日に公表された米経済指標が良好な結果となったこともあり、米景気減速への過度な不安が和らぐ中でドル買いが進んだ。欧州時間に144.00円付近で下値の堅さを確認すると、米長期金利の上昇も相場の後押しとなり、1時前には145.08円と20日以来の高値を更新。その後も高値圏で底堅く推移した。
なお、5月6日-7日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、貿易・関税政策による不確実性やインフレの上振れリスクに言及したうえで、「インフレと経済活動の見通しがより明確になるまで待つのが適切」との見解が示された。ただ、目新しさを欠いたこともあって相場への影響は限られた。
・ユーロドルは続落。全般にドル買いが強まった流れに沿って、1時前には1.1284ドルまで売りに押された。引けにかけても戻りの鈍い動きが続き、1.1290ドル前後でのもみ合いとなった。
・ユーロ円は小幅に3日続伸。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが進み、一時163.91円まで値を上げた。もっとも、ユーロドルが下落した影響も同時に受けたため、一方的に上昇する展開とはならず、昨日高値の163.94円手前では伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて持ち高調整売りが出た。この日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利下げに慎重な姿勢が改めて示されたことも相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落。足もとで買いが続いていたことから、持ち高調整目的の売りが優勢となった。
・原油先物相場は反発。米国がシェブロンに認めていたベネズエラでの操業許可が27日で期限切れとなり、同国産の原油供給を巡る不透明感を背景に買いが優勢となった。OPECプラスの閣僚級会合で現行の産油政策の維持が決定されたことも、上昇を後押しした。
・金先物相場は下落。ドル高の流れの中、ドル建てで取引される金の割高感が意識されて売りが出た模様である。