フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年05月21日

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=143.57円(前営業日NY終値比▲0.94円)
ユーロ円:1ユーロ=162.69円(▲0.36円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1332ドル(△0.0049ドル)
日経平均株価:37298.98円(前営業日比▲230.51円)
東証株価指数(TOPIX):2732.88(▲5.95)
債券先物6月物:139.14円(▲0.01円)
新発10年物国債利回り:1.515%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月貿易統計(通関ベース)
季節調整済 4089億円の赤字 2917億円の赤字・改
季節調整前 1158億円の赤字 5594億円の黒字・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画している」との報道が伝わると売りが先行。逃避通貨としてのスイスフランが対ドルで買われたことで相対的にドルが弱含んだ影響を受けたうえ、新発30年物・40年物国債利回りが過去最高水準を記録するなど、本邦長期金利の上昇も嫌気された。一時143.46円まで下値を広げる場面も見られた。

・ユーロドルは強含み。ドル円の下落に伴う買いが入ったうえ、対スイスフランでのドル売りが波及した面もあり、堅調に推移。一時1.1353ドルまで値を上げた。また、ドルスイスフランは一時0.8210フランまで下落している。

・ユーロ円は小幅安。ドル円の下落や本邦長期金利の上昇を受けて162.67円まで下げる場面があったが、ユーロドルが堅調に推移したことで下値も限られた。

・日経平均株価は反落。上昇して始まったものの、外国為替市場での円高・ドル安を受けて自動車関連株を中心に売りが優勢に。本邦金利上昇も引き続き重しとなり、結局安値引けとなった。

・債券先物相場は3日続落。前日の極めて不調な結果となった20年債入札を受けて超長期債の需給不安が意識されると上値の重い展開となり、一時138.96円まで値を下げた。ただ、一巡すると押し目買いが入りプラス圏を回復する場面もあった。

欧州マーケットダイジェスト

(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(21日15時時点比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1348ドル(△0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8786.46(前営業日比△5.34)
ドイツ株式指数(DAX):24122.40(△86.29)
10年物英国債利回り:4.757%(△0.054%)
10年物独国債利回り:2.646%(△0.040%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月英消費者物価指数(CPI)
(前月比)   1.2%       0.3%
(前年比)   3.5%       2.6%
CPIコア指数
(前年比)   3.8%       3.4%
4月英小売物価指数(RPI)
(前月比)   1.7%       0.3%
(前年比)   4.5%       3.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は戻りが鈍かった。東京午後に一時143.46円まで下落したものの、8日の安値143.45円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。18時前に144.19円付近まで持ち直した。ただ、欧州勢の本格参入後は米長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落を受けて、「米国資産売り」を意識したドル売りが進んだ。
 「米国は米韓協議でウォン高に向けた対策を要求した」との一部報道を受けて、市場では「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて開催が見込まれている日米財務相会談で、日本が円安是正を求められる」との思惑が拡大。円買い・ドル売りを誘った面もあった。
 NY午後に入ると、米20年債入札が「低調」と受け止められ、米長期金利が大幅に上昇し、米国株相場が軟調に推移。リスク回避の円買い・ドル売りも入った。2時30分前には一時143.29円と7日以来の安値を更新した。

・ユーロドルは強含み。欧米市場では米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を意識したドル売りが目立った。低調な米20年債入札を受けて、米国債や米国株が下落するとドル売りが進み、一時1.1363ドルと日通し高値を更新した。
 なお、米10年債利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けたほか、米株式市場でダウ平均は一時840ドル超下落。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.34まで低下した。

・ポンドドルは一時1.3469ドルと2022年2月以来約3年3カ月ぶりの高値を更新した。4月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けた。

・ユーロ円は伸び悩み。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時163.31円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると上値が重くなった。21時30分過ぎには162.70円付近まで下押しした。

・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸し、3月3日以来約2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。4月英CPIの上振れが嫌気されて売りが先行したものの、下押しは限定的だった。引けにかけてはやや強含み、上げに転じた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。

・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。独長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落が投資家心理を冷やし、売りが先行した。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、上げに転じた。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.26%高)やドイツテレコム(1.81%高)、コメルツ銀行(1.43%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。

NYマーケットダイジェスト

(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.68円(前営業日比▲0.83円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.79円(▲0.26円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1331ドル(△0.0048ドル)
ダウ工業株30種平均:41860.44ドル(▲816.80ドル)
ナスダック総合株価指数:18872.64(▲270.07)
10年物米国債利回り:4.60%(△0.11%)
WTI原油先物7月限:1バレル=61.57ドル(▲0.46ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3313.5ドル(△28.9ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比)  ▲5.1%       1.1%

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。「米国は米韓協議でウォン高に向けた対策を要求した」との一部報道を受けて、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて開催される日米財務相会談や米関税措置を巡る3回目の日米交渉を前に、円安是正議論への思惑が高まり、円買い・ドル売りが先行した。
 NY午後に入り、米財務省が実施した20年債入札が「低調」と受け止められると、米長期金利が一段と上昇し、米国株相場がさらに下落。リスク回避の円買い・ドル売りも入り、2時30分前に一時143.29円と7日以来の安値を更新した。
 なお、加藤財務相は本日、カナダ・バンフでベッセント米財務長官と会談したと伝わった。また、赤沢経済財政・再生相は23日に訪米し、3回目の日米関税交渉に臨む予定となっている。

・ユーロドルは3日続伸。米長期金利の上昇や米国株相場の下落を受けて、米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を意識したドル売りが進んだ。低調な米20年債入札をきっかけに米トリプル安の様相がさらに強まると、2時30分前に一時1.1363ドルと日通し高値を更新した。
 なお、米10年債利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けたほか、米株式市場でダウ平均は一時890ドル超下落した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.34まで低下した。

・ユーロ円は3日ぶりに反落。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時163.31円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると上値が重くなった。米国株相場の下落に伴うリスク・オフの円買い・ユーロ売りも入ると、5時前に一時162.63円と日通し安値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。米財政悪化を巡る懸念から米長期金利が上昇すると、株式の相対的な割高感が意識されて売りが先行。低調な米20年債入札をきっかけに米長期金利が一段と上昇すると、株売りが加速し一時890ドル超下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落。プラス圏で推移する場面もあったが、低調な米20年債入札をきっかけに売りが強まると下げに転じた。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米財政悪化への懸念から売りが先行。20年債入札が「低調」と受け止められると売りが加速し、利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けた。

・原油先物相場は続落。一部報道が「イスラエルがイラン核施設への攻撃を準備している」と報じ、中東情勢の悪化から原油供給の混乱が懸念された。これを受けて時間外では64ドル前半まで急騰するも、買いの勢いは続かなかった。米エネルギー省(EIA)がこの日発表した週間在庫統計では、一部で取り崩し予想の原油が積み増しとなり、需給の緩みを意識した売りがでた。

・金先物相場は3日続伸。「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画」という一部報道を受け、中東の地政学リスクの高まりが意識されると時間外から3300ドル台で強含んだ。NY勢の本格参入後は持ち高調整の売りに押されるも、低調な米20年債入札をきっかけに米トリプル安(株安・債券安・通貨安)の様相となり、安全資産とされる金は底堅さを取り戻して終えた。

短期トレード向きの「DMM FX」

-フィボナッチ・ゾーン