フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年05月20日

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=144.38円(前営業日NY終値比▲0.48円)
ユーロ円:1ユーロ=162.49円(▲0.33円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1254ドル(△0.0014ドル)
日経平均株価:37529.49円(前営業日比△30.86円)
東証株価指数(TOPIX):2738.83(△0.44)
債券先物6月物:139.15円(▲0.10円)
新発10年物国債利回り:1.515%(△0.035%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。東京勢が買いで参入すると昨日の欧米時間高値145.20円を上抜け145.51円まで値を上げた。加藤財務相が「ベッセント米財務長官との会談で、為替含め2カ国間の諸問題を議論」と発言すると144.70円台まで失速したが、「23日に開催で調整している日米関税交渉にベッセント米財務長官が欠席の見通し」との報道が伝わると145.20円台まで再び上昇した。
 もっとも、買いは続かず、20年債入札が極めて不調な結果だったことが分かると、本邦長期金利の上昇とともに円買い・ドル売りが優勢に。一時144.31円まで下げ足を速めた。

・ユーロ円も上値が重い。総じてドル円と同様の展開となり、朝方に163.28円まで上昇したものの、その後は一転下落。本邦金利上昇で円高が加速すると一時162.42円まで売り込まれた。

・豪ドルは売り優勢。豪準備銀行(RBA)は予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決定。声明で「インフレ率は大幅に低下している」「インフレの上振れリスクは減少している」などの見解が示されると売りで反応し、対ドルで0.6408米ドル、対円で92.53円まで値を下げた。

・ユーロドルは下値が堅い。ドル円が上昇したタイミングで1.1218ドルまで下げたが、ドル円が反落すると一転して1.1262ドルまで下値を切り上げている。

・日経平均株価は5営業日ぶりに反発。昨日の米国株高を好感して序盤には一時400円超上昇した。ただ、一巡後は戻り売りに押される展開に。本邦長期金利の上昇が相場の重しとなりマイナス圏に沈む場面も見られた。

・債券先物相場は続落。前日に米国債が買われた流れを引き継ぎ小幅高で始まるも、38年ぶりの不調となった20年債入札をきっかけに一転して138.78円まで急落した。一方、急ピッチで下げた反動から一巡後は139円台を回復した。

欧州マーケットダイジェスト

(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.63円(20日15時時点比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.06円(△0.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1274ドル(△0.0020ドル)
FTSE100種総合株価指数:8781.12(前営業日比△81.81)
ドイツ株式指数(DAX):24036.11(△101.13)
10年物英国債利回り:4.703%(△0.039%)
10年物独国債利回り:2.606%(△0.018%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月独生産者物価指数(PPI)
(前月比)   ▲0.6%     ▲0.7%
3月ユーロ圏経常収支(季調済)
    509億ユーロの黒字 406億ユーロの黒字・改
3月ユーロ圏建設支出
(前月比)    0.1%    ▲1.2%・改
(前年比)   ▲1.1%    ▲0.6%・改
5月ユーロ圏消費者信頼感指数
(速報値)   ▲15.2     ▲16.6・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。円高・ドル安が進んだ東京市場の流れを引き継いで、欧州勢が円買い・ドル売りで参入。時間外の米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなり、一時144.10円まで値を下げた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが上昇に転じたことなどが相場の支援材料となり、23時前には144.97円付近まで持ち直した。独DAXが連日で史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移したことも相場を下支えした。

・ユーロドルは一進一退。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1278ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は失速。米長期金利が上昇に転じたことなどが相場の重しとなり、21時30分前に一時1.1224ドル付近まで売られた。ただ、東京午前に付けた日通し安値1.1218ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。2時30分過ぎには1.1275ドル付近まで持ち直した。
 なお、この日発表の5月ユーロ圏消費者信頼感速報値は▲15.2と予想の▲16.0を上回った。

・ユーロ円は底堅い動き。東京午後に一時162.42円まで値を下げたものの、欧米市場では買い戻しが優勢となった。欧州株相場や日経平均先物の上昇を背景に円売り・ユーロ買いが進み、3時前には163.15円付近まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は4日続伸し、3月3日以来約2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。米格下げを受けた米株式市場の反応が限定的となったことから、英株にも買いが入った。BTグループやボーダフォン・グループなど電気通信サービス株が買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。米格下げを受けた米株式市場の反応が限定的となったことで、独株にも買いが入りやすかった。個別ではフレゼニウス・メディカル・ケア(3.87%高)やRWE(3.06%高)、バイエル(2.25%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。

NYマーケットダイジェスト

(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.51円(前営業日比▲0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.05円(△0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1283ドル(△0.0043ドル)
ダウ工業株30種平均:42677.24ドル(▲114.83ドル)
ナスダック総合株価指数:19142.71(▲72.75)
10年物米国債利回り:4.49%(△0.04%)
WTI原油先物6月限:1バレル=62.56ドル(▲0.13ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3284.6ドル(△51.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は続落。米10年債利回りの上昇などが相場の支援材料となり、23時前に144.97円付近まで上げたものの、米10年債利回りが上昇幅を縮めると144.43円付近まで押し戻された。米国株相場の下落も相場の重しとなった。
 もっとも、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて行われる予定の日米財務相会談や、3回目の日米関税交渉を前に様子見ムードも広がり、大きな方向感は出なかった。NY市場に限れば狭い範囲内での推移にとどまった。

・ユーロドルは続伸。21時30分前に一時1.1224ドル付近まで売られたものの、東京午前に付けた日通し安値1.1218ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。取引終了間際には1.1286ドルと日通し高値を付けた。米長期金利が上昇幅を縮めたことも相場の支援材料。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するムサレム米セントルイス連銀総裁は「金融政策は現在、良好な状態」「インフレ期待が不安定になった場合、FRBは物価安定を優先すべき」などと発言した。

・ユーロ円は小幅ながら続伸。ドル円の下落につれた売りが出たものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時163.15円付近まで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。米長期金利の上昇や米減税法案を巡る不透明感も相場の重し。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。米財政悪化への懸念から売りが出た。

・原油先物相場は3日ぶりに小幅な反落。前日引けにかけて上げ幅を縮小した流れが続き、62ドル前半まで下押す場面があった。もっとも、一巡後は下値を切り上げる展開に。米イランの核問題を巡る協議について、イランの最高指導者が米国を非難。核合意への期待が後退し、対イラン制裁が継続されるとの思惑が相場の支えとなった。

・金先物相場は続伸。先週末の米格下げの影響で、安全資産の金は引き続き底堅い動きが続いた。為替でドルが対ユーロなどで弱含むと、ドル建て金に割安感が生じたことも支えとなった。前日に伸び悩んだ水準3250ドル台を超えると投機的な買いを呼び込み、上昇に勢いが付いて一時3289ドル手前まで上げ幅を広げた。

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-フィボナッチ・ゾーン