
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=145.17円(前営業日NY終値比▲0.53円)
ユーロ円:1ユーロ=162.36円(▲0.28円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1184ドル(△0.0021ドル)
日経平均株価:37498.63円(前営業日比▲255.09円)
東証株価指数(TOPIX):2738.39(▲2.06)
債券先物6月物:139.25円(▲0.28円)
新発10年物国債利回り:1.480%(△0.030%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
3月第三次産業活動指数
前月比 ▲0.3% 0.0%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は弱含み。前週末に米格付け会社ムーディーズが米格付けを引き下げたことを受け、週明けから時間外のダウ先物が下落。ドル円もつれる形で売りが先行した。日経平均株価の下げも売りを促し、先週末安値の144.92円を下抜けて144.81円まで値を下げた。一巡後は145.30円台まで下げ渋る場面も見られたが、戻りは限られた。
・ユーロドルは強含み。ムーディーズによる米格下げを受けてドル安が進んだ流れに沿った。ユーロドルは1.1212ドルまで上昇したほか、ポンドドルは1.3321ドルまでつれ高となっている。
・ユーロ円は方向感がない。ドル円が下落したことにつれる形で一時162.15円まで値を下げた。ただ、ユーロドルが上昇した影響も受けたため下値も堅く162円台半ばまで持ち直した。
・日経平均株価は4日続落。米国格下げにより米株先物が下落したことが投資家心理の悪化につながった。アジア株安も重しとなり、下げ幅は一時300円を超えた。
・債券先物相場は反落。前週末の米国債格下げ報道などを受けて米国債が売られた流れを引き継いで売りが優勢となった。
欧州マーケットダイジェスト
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=145.04円(19日15時時点比▲0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.88円(△0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1230ドル(△0.0046ドル)
FTSE100種総合株価指数:8699.31(前営業日比△14.75)
ドイツ株式指数(DAX):23934.98(△167.55)
10年物英国債利回り:4.664%(△0.015%)
10年物独国債利回り:2.588%(▲0.002%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比) 2.2% 2.2%
4月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比) 2.7% 2.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは伸び悩み。前週末に米格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことを受けて、時間外のダウ先物や米国債が下落すると、「米トリプル安」が意識されてドルも売りが先行した。独長期金利が上昇したこともユーロ買いを促し、20時前に一時1.1288ドルと日通し高値を更新した。
ただ、9日の高値1.1293ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。NY市場に入り、現物のダウ平均が上げに転じたほか、米国債が下げ渋るとドルを買い戻す動きが活発化。独長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、2時30分前には1.1225ドル付近まで下押しした。
・ドル円は下値が堅かった。週明けの欧州勢がドル売りで参入すると、東京午前に付けた144.81円を下抜けて一時144.67円まで下げ足を速めた。ただ、一目均衡表基準線が位置する144.27円がサポートとして意識されると下げ渋った。米国株や米国債相場が底堅く推移するとドルを買い戻す動きが広がり、145円台前半まで下値を切り上げた。
なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「米国債格下げは経済全体に波及効果をもたらす可能性。不確実性の見極めには、3-6カ月待つ必要がある。2大責務の内、インフレを警戒している」などと述べた。
・ユーロ円は上値が重かった。20時30分過ぎに一時163.38円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げた。ユーロドルの伸び悩みにつれた売りも出て、2時過ぎに162.84円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は3日続伸し、3月20日以来約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。時間外のダウ先物の下落が相場の重しとなり、売り先行で始まったものの、終盤持ち直した。ナショナル・グリッドやSSEなど公共事業株が買われたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。米格付け会社ムーディーズによる米国債格下げを受けて時間外のダウ先物が下落すると、独株にも売りが出た。ただ、現物の米国株相場が底堅く推移すると独株にも買いが集まり、終盤強含んだ。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
NYマーケットダイジェスト
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.86円(前営業日比▲0.84円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1240ドル(△0.0077ドル)
ダウ工業株30種平均:42792.07ドル(△137.33ドル)
ナスダック総合株価指数:19215.46(△4.36)
10年物米国債利回り:4.45%(▲0.03%)
WTI原油先物6月限:1バレル=62.69ドル(△0.20ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3233.5ドル(△46.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月米景気先行指標総合指数
(前月比) ▲1.0% ▲0.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは反発。前週末に米格付け会社ムーディーズが米国の格付けを引き下げたことを受けて、時間外のダウ先物や米国債が下落すると、「米トリプル安」が意識されてドルも売りが先行。20時前に一時1.1288ドルと日通し高値を更新した。
ただ、9日の高値1.1293ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、現物のダウ平均や米長期債が上げに転じるとドルを買い戻す動きも広がった。ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど、一部ユーロクロスが下落した影響も受け、2時30分前に1.1224ドル付近まで下押しした。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.7390豪ドル、ユーロNZドルは1.8954NZドルまで値を下げた。
・ドル円は反落。日本時間夕刻に一時144.67円と日通し安値を付けたものの、NY市場では下げ渋る展開に。米国株や米国債相場が持ち直すとドルを買い戻す動きが広がり、145円台前半まで下げ渋る場面があった。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、電話会談を実施した。終了後、プーチン氏はウクライナと和平に関する覚書をまとめる用意を示したほか、トランプ氏は「電話会談は非常にうまくいった」「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」と明らかにした。
・ユーロ円は3日ぶりに小反発。20時30分過ぎに一時163.38円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げ、5時過ぎには162.77円付近まで下押しした。ユーロドルにつれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、一時310ドル超下落した。ただ、米長期金利が低下に転じると米株にも買い戻しが入り上げに転じた。前週末に続きユナイテッドヘルス・グループが上昇したことも相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。米格付け会社ムーディーズによる米格下げを受けて売りが先行すると、利回りは一時4.5624%前後と4月11日以来の高水準を付けた。ただ、格下げについて市場では冷静な受け止めが多く、次第に買い戻しが優勢になると上げに転じた。
・原油先物相場は続伸。格付け会社ムーディーズの米格下げ決定に対し、週明け時間外取引では売りで反応。もっとも、ニューヨーク勢の本格参入後は米経済への過度な警戒感が緩み、61ドル半ばから63ドル台まで切り返した。ただその後、トランプ米大統領の発言「ロシアとウクライナは停戦に向け交渉を始める」が伝わると上値を切り下げる展開に。停戦に向けてロシアへの制裁が解除されれば、同国産原油の市場への供給が増えるとの思惑が相場の重しとなった。
・金先物相場は反発。大手格付け会社ムーディーズが先週末に発表した「米国債の格下げ」を受け、安全資産とされる金は週明けから買いが先行。為替でドル安が進んだ影響も受け、ドル建て金先物は一時3250ドル超えまで上昇した。もっともニューヨーク勢の本格参入後は、米株の底堅さやドル買い戻しにもつれて上げ幅を縮小した。