フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年05月12日

外国為替市場概況:8時

 12日の東京外国為替市場でドル円は買いが先行。8時時点では145.83円とニューヨーク市場の終値(145.37円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。週末に開催された閣僚級の米中貿易協議では双方から「著しい進展があった」との発表があったほか、「経済・貿易を協議する枠組みの設置や協議の継続について合意」「12日に共同声明を発表する予定」などの報道も伝わった。
 米中貿易摩擦の緩和期待が高まるなか、週明け早朝からドル買いの動きが先行。前週末高値の146.19円を上抜けて、一時146.27円まで上昇する場面も見られた。ただ、一巡後は145.78円まで押し戻されるなど、週明けから値幅を伴った荒い動きとなっている。

 ユーロドルは下げ渋り。8時時点では1.1225ドルとニューヨーク市場の終値(1.1250ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。全般にドル買いが強まった流れに沿って早朝取引からユーロ売り・ドル買いが進み、一時1.1186ドルと4月10日以来の安値を更新。もっとも、その後は1.12ドル台前半まで下値を切り上げた。

 ユーロ円は8時時点では163.70円とニューヨーク市場の終値(163.53円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。早朝取引で164.04円まで上昇する場面があったが、その後はドル円の上昇一服に伴って163円台後半まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.78円 - 146.27円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.04円

外国為替市場概況:10時

 12日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。10時時点では145.91円とニューヨーク市場の終値(145.37円)と比べて54銭程度のドル高水準だった。8時過ぎに145.70円まで下押すも、その後は「米中貿易摩擦の緩和期待」から堅調な時間外の米株先物や上昇した米10年債利回りを眺めてじり高となった。東京仲値にかけて146円台まで持ち直し、一時146.08円付近まで買われた。

 ユーロ円は強含み。10時時点では163.98円とニューヨーク市場の終値(163.53円)と比べて45銭程度のユーロ高水準だった。下押しは163.60円台までに留まり、400ドル超高と強いダウ先物を受けて再びリスク志向のユーロ買い円売りが優勢となった。仲値にかけては164円台を回復し、164.09円まで日通し高値を更新した。
 なお、豪ドル円は早朝につけた94.05円を上値に上げ幅を縮小するも、先週の高値圏93.50円台では下げ渋った。売り戻し一巡後は93.70円台まで下値を切り上げている。

 ユーロドルは10時時点では1.1238ドルとニューヨーク市場の終値(1.1250ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇が重しとなったものの、ユーロ円のユーロ買いに支えられた。1.1230ドル台を中心に上下する展開が続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 146.27円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.09円

外国為替市場概況:12時

 12日の東京外国為替市場でドル円は下げ渋り。12時時点では145.85円とニューヨーク市場の終値(145.37円)と比べて48銭程度のドル高水準だった。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に時間外の米株が上昇するのをながめ、146.28円まで上昇してわずかに日通し高値を更新。買い一巡後は日経平均の上げ幅縮小も重しとなって145.72円付近まで下押すも、8時過ぎにつけた本日安値が目先のサポートとして意識されると145.90円台まで持ち直す場面も見られた。

 ユーロ円は上値が重い。12時時点では163.76円とニューヨーク市場の終値(163.53円)と比べて23銭程度のユーロ高水準だった。米株先物の上昇を背景に164.21円まで値を上げるも一時的となり、その後はドル円の下げに連れて163.70円台まで押し戻された。日経平均が上げ幅を縮小したことも上値を重くしたもよう。

 ユーロドルは小動き。12時時点では1.1228ドルとニューヨーク市場の終値(1.1250ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。高く始まった時間外の米10年債利回りが上昇一服となったほか、円主体の動きとなったこともあり、1.1230ドル前後で方向感を模索する動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 146.28円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.21円

外国為替市場概況:15時

 12日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では146.01円と12時時点(145.85円)と比べて16銭程度のドル高水準だった。ベッセント米財務長官が本日ジュネーブ時間9時(※日本時間16時)に発表予定の米中貿易協議の合意内容や中国側が発表予定と述べていた米中共同声明などへの期待感から、146.13円前後まで強含みに推移した。

 ユーロドルは小安い。15時時点では1.1222ドルと12時時点(1.1228ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円でのドル高基調を受けて、1.12ドル台前半で上値が重い展開となった。

 ユーロ円は15時時点では163.86円と12時時点(163.76円)と比べて10銭程度のユーロ高水準だった。一時マイナス圏に沈んだ日経平均株価が3桁高まで切り返したことなどで、163.91円前後まで強含みに推移した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 146.28円
ユーロドル:1.1186ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.21円

外国為替市場概況:17時

 12日午後の東京外国為替市場でドル円は急伸。17時時点では147.91円と15時時点(146.01円)と比べて1円90銭程度のドル高水準だった。「90日間、米国は中国製品への関税を145%から30%、中国は米製品への関税を125%から10%へ大幅に引き下げる」との共同声明が発表されると米株価指数先物や米長期金利が急上昇。為替市場では円売りとドル買いが活発化し、一時147.99円まで買い上げられた。

 ユーロドルは急落。17時時点では1.1104ドルと15時時点(1.1222ドル)と比べて0.0118ドル程度のユーロ安水準だった。米中共同声明を受けてドルが全面高の展開になり、一時1.1098ドルまで大幅に値を下げた。また、ポンドドルも1.3163ドルまで大きく下落している。

 ユーロ円は底堅い。17時時点では164.25円と15時時点(163.86円)と比べて39銭程度のユーロ高水準だった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたためしばらくは方向感がなかったが、次第に買いが強まり一時164.39円まで上昇している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 147.99円
ユーロドル:1.1098ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.39円

外国為替市場概況:20時

 12日の欧州外国為替市場でドル円は上げ幅拡大。20時時点では148.41円と17時時点(147.91円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。米中の共同声明で両国が関税を大幅に引き下げたことを好感したドル高・円安は148.23円まででようやく一服となった。ただ、下押しも147.60円台までで、再び米長期金利が上がり始めると4月3日にトランプ米大統領が「解放の日」とした日以来となる148.59円まで上げ幅を拡大した。

 ユーロドルは弱含み。20時時点では1.1079ドルと17時時点(1.1104ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。17時過ぎに1.1084ドルまで下値を広げた後は1.1145ドル付近まで戻した。ただ、ドル円同様にドル買い意欲は強く、米金利の上昇に連れて1.1072ドルまで弱含んだ。
 
 ユーロ円はじり高。20時時点では164.42円と17時時点(164.25円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。対円、対ユーロでもドル買いとなっていることで、ユーロ円の上昇の勢いは緩やかだが19時前には164.68円までじり高。また、リスクセンチメントに敏感な豪ドル円は94.92円、NZドル円は87.23円まで上値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.59円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.68円

外国為替市場概況:22時

 12日の欧州外国為替市場でドル円は上昇が一服。22時時点では148.04円と20時時点(148.41円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。本日、安値から3円近く上昇と大きく値を上げた反動や、ベッセント米財務長官の発言が嫌気され148円を割り込んだ。ただ、売り戻しは147.87円近辺にとどめ、148円を挟んでの上下と下値の堅い動き。
 ベッセント米財務長官は、対中関税が10%未満になるのは考え難いとの見解を示し、「いつでも4月2日のレベル、つまり中国に対する54%の関税に戻すことができる」とも発言した。

 ユーロドルは下げが一服。22時時点では1.1113ドルと20時時点(1.1079ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ高水準だった。1.1072ドルを安値に1.1120ドル台まで持ち直した。全般ドル買いが一段落するも、引き続き大幅なドル高水準が維持されている。米10年債利回りは4.46%台まで上げ幅を拡大し、高い水準での動き。
 
 ユーロ円は小動き。22時時点では164.53円と20時時点(164.42円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。164.68円を頭に伸び悩むも、下押しは164.29円近辺にとどめ、高値圏で堅調地合いを維持している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.59円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.68円

外国為替市場概況:24時

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は本日高値圏でもみ合い。24時時点では148.19円と22時時点(148.04円)と比べて15銭程度のドル高水準だった。米中両国が関税の大幅な引き下げで合意したことを受けて、米中貿易戦争激化を巡る懸念が大きく後退。株高とともに円売り・ドル買いが出た。ただ、急ピッチで上昇した反動で利益確定目的の売りなどが出ると伸び悩んだ。148円台では戻り売りなども出やすいようだ。
 なお、トランプ米大統領は「中国は非金融障壁の全面撤廃に同意した」「対中関税を145%に戻すことはない」などと述べた。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では164.67円と22時時点(164.53円)と比べて14銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時1000ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移するとリスク・オンの円売り・ユーロ買いが出た。23時過ぎに一時164.92円と日通し高値を付けた。

 ユーロドルは小動き。24時時点では1.1111ドルと22時時点(1.1113ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.59円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.92円

外国為替市場概況:2時

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は本日高値圏を維持。2時時点では148.51円と24時時点(148.19円)と比べて32銭程度のドル高水準だった。米中の関税大幅引き下げ合意を好感したリスクオンの地合いが続いた。148.56円前後まで持ち直し、本日ここまでの高値148.59円に接近した。

 ユーロドルは戻り限定的。2時時点では1.1084ドルと24時時点(1.1111ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル持ち直しが重し。1.11ドル割れとなり、1.1080ドル台まで下押しが進んだ。

 ユーロ円は高値もみ合い。2時時点では164.61円と24時時点(164.67円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。本日高値圏を概ね維持も、底堅いドル円と戻りの限られるユーロドルの動きに挟まれ、明確な方向感を示せず上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.59円
ユーロドル:1.1072ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.92円

外国為替市場概況:4時

  12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上振れ。4時時点では148.33円と2時時点(148.51円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。ダウ平均が1100ドル超高まで上値を伸ばすなど堅調な米株や、米長期金利の指標である10年債の利回りが4.46%近辺まで持ち直すなか、ロンドンタイムにつけた148.59円を上回り、148.65円まで4月3日以来の高値を更新。ただ、その後は上昇の勢いを落ち着かせ、148.30円付近へ下押した。

 ユーロドルは下落幅を広げる動きが先行。4時時点では1.1089ドルと2時時点(1.1084ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。米金利水準が持ち直すなか、対円でのドル強含みに圧迫されて下値を探る動きに。1.1066ドルまで4月10日以来の安値を更新した。その後は一時1.1090ドル台まで持ち直した。

 ユーロ円はやや重い。4時時点では164.49円と2時時点(164.61円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。ドル円のじり高とユーロドルの重い推移に挟まれ引き続き強いトレンドを示す動きではないが、この時間帯は本日高値圏ながらユーロドルの下押し先行にやや引っ張られ気味だった。戻りも限定的。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.65円
ユーロドル:1.1066ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.92円

外国為替市場概況:NYまとめ

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に反発。終値は148.46円と前営業日NY終値(145.37円)と比べて3円09銭程度のドル高水準だった。米中両国が関税の大幅な引き下げで合意したことを受けて、貿易摩擦が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念が後退すると、ダウ平均が1100ドル超上昇するなど、米国株相場が堅調に推移。投資家のリスク志向が改善し、円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、3時30分前に一時148.65円と4月3日以来の高値を更新した。市場では「今回の米中協議で決まった関税率の引き下げ幅は予想よりも大きかった」との声が聞かれた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.98と4月10日以来の高値を付けた。

 ユーロドルは反落。終値は1.1087ドルと前営業日NY終値(1.1250ドル)と比べて0.0163ドル程度のユーロ安水準となった。米中両政府はこの日、互いに課した高関税を90日間大幅に引き下げることで合意したと発表。市場の期待を上回る内容との見方が広がり、幅広い通貨に対してドル高が進んだ。急ピッチで下落した反動などが出て、22時30分過ぎには1.1135ドル付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍く、3時30分過ぎに一時1.1065ドルと4月10日以来の安値を付けた。
 なお、トランプ米大統領は「中国は非金融障壁の全面撤廃に同意した」「対中関税を145%に戻すことはない」などと述べた。

 ユーロ円は反発。終値は164.59円と前営業日NY終値(163.53円)と比べて1円06銭程度のユーロ高水準。米中貿易戦争激化に対する懸念が緩和すると、日米株価指数が大幅に上昇。リスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢となり、23時過ぎに一時164.92円と昨年11月15日以来約半年ぶりの高値を付けた。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1090円高の3万8790円まで上昇した。

本日の参考レンジ
ドル円:145.70円 - 148.65円
ユーロドル:1.1065ドル - 1.1244ドル
ユーロ円:163.36円 - 164.92円

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