フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年04月17日

外国為替市場概況:8時

 17日の東京外国為替市場でドル円はもみ合い。8時時点では141.83円とニューヨーク市場の終値(141.88円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。昨日終値を挟んだ水準でのもみ合いとなった。すでに開始されている日米通商協議の進展を見極める必要があるが、目先は昨日も下げ止まった昨年9月30日安値の141.65円がサポートとして機能するか注目しておきたい。
 なお、日米通商協議に関してはトランプ米大統領から「貿易を巡り日本の代表団と会談」「日本の代表との間で大きな進展があった」などの発言が伝わっている。

 NZドルは一時上昇。1-3月期NZ消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る結果となり、対ドルで0.5943ドル、対円で84.31円まで上昇する場面があった。

 ユーロ円はもみ合い。8時時点では161.65円とニューヨーク市場の終値(161.67円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。161.60円台を中心とするもみ合いとなっている。市場の注目は日米通商協議の行方に集まっており、関連報道などを受けて円相場全般が振らされる可能性に注意しておきたい。

 ユーロドルは小動き。8時時点では1.1399ドルとニューヨーク市場の終値(1.1399ドル)とほぼ同水準だった。前日終値付近で動意を欠いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.72円 - 141.96円
ユーロドル:1.1391ドル - 1.1400ドル
ユーロ円:161.53円 - 161.76円

外国為替市場概況:10時

 17日の東京外国為替市場でドル円は上昇。10時時点では142.59円とニューヨーク市場の終値(141.88円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。8時半過ぎに昨日安値141.65円を下回り、141.62円を付けたところで売りが一服。日米貿易交渉に出席した赤沢経済再生相の発言「為替については議論が出なかった」が伝わると買い戻しが一気に強まり、142.50円台まで上げ足を速めた。「為替は加藤財務相と米財務長官で協議と米国側は理解」との赤沢再生相が述べると一旦緩む場面もあったが、142.20円割れでは支えられた。米長期金利の上昇も支えとなり、10時頃には142.66円まで上値を伸ばしている。
 なお、この日行われた日米協議の具体的な内容は明らかにされず、今月中に次回協議の開催を目指すもよう。

 ユーロ円は強含み。10時時点では162.04円とニューヨーク市場の終値(161.67円)と比べて37銭程度のユーロ高水準だった。赤沢経済再生相の「為替、議題上がらず」発言をきっかけに急ピッチで上昇したドル円につれ、162.21円まで反発。その後161.80円付近まで緩むも、仲値にかけて下げ渋った。

 ユーロドルは伸び悩み。10時時点では1.1367ドルとニューヨーク市場の終値(1.1399ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円が下値を広げたタイミングで1.1409ドルまで買われたが、昨日高値1.1413ドルには届かず。一巡後はドル円のドル高推移に影響され、1.1366ドルまで売り押された。上昇した時間外の米10年債利回りも重しとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 142.66円
ユーロドル:1.1365ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.21円

外国為替市場概況:12時

 17日の東京外国為替市場でドル円は上昇一巡。12時時点では142.55円とニューヨーク市場の終値(141.88円)と比べて67銭程度のドル高水準だった。昨日4.26%台まで低下した米10年債利回りが、時間外取引で4.31%近辺まで上昇したことなどを後押しに上値を試す動きは142.86円まで進んだところでいったん落ち着いた。一時142.40円付近へ下押した。

 ユーロドルは下押しが一服。12時時点では1.1378ドルとニューヨーク市場の終値(1.1399ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇によるユーロ売り・ドル買い圧力はいったん織り込んだ格好。1.1356ドルまで小幅に下値を広げたところから一時1.1380ドル台へ持ち直した。

 ユーロ円はもみ合い。12時時点では162.16円とニューヨーク市場の終値(161.67円)と比べて49銭程度のユーロ高水準だった。日米貿易交渉で為替への言及が回避されたことを後押しとした円売りは収束。一方でユーロドルの下押し一服もあってユーロ円は本日高値圏を維持し、162.27円まで小幅に上値を広げた。

 豪ドルは、3月豪雇用統計で新規雇用者数が3.22万人増と市場予想の4.00万人をやや下回った一方、失業率は4.1%と予想の4.2%より強い結果となったことへやや買いで反応した。豪雇用統計後に豪ドル円は90.82円までじり高。豪ドル米ドルは米ドル買いの流れに沿って0.6352米ドルまで下落していたが、指標後は下げ止まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 142.86円
ユーロドル:1.1356ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.27円

外国為替市場概況:15時

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では142.73円と12時時点(142.55円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。日米貿易交渉が無難に終わり日米株価指数が上げ幅をやや拡大したこと、米10年債利回りが4.30%台で推移していることなどで、一時142.86円まで強含みに推移し午前中の高値に面合わせした。

 ユーロドルは弱含み。15時時点では1.1352ドルと12時時点(1.1378ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ安水準だった。6会合連続での利下げが予想されている欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、一時1.1344ドルまで下値を広げた。

 ユーロ円は15時時点では162.00円と12時時点(162.16円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。日米株価指数が堅調に推移していることで、ユーロドルの軟調推移にも関わらず、162円前後で下げ渋る展開となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 142.86円
ユーロドル:1.1344ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.27円

外国為替市場概況:17時

 16日午後の東京外国為替市場でドル円は年初来安値更新。17時時点では142.09円と15時時点(142.14円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。15時前に142.11円まで下押したが、11日安値142.07円の下抜けに失敗すると142.50円台を一時回復した。ただ、ポジション調整以外ではドル円を買う地合いではないことで、ユーロドルがじり高になると再び上値が重くなり、17時前には142.05円まで売られ年初来安値を更新した。

 ユーロドルは底堅い。17時時点では1.1387ドルと15時時点(1.1379ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。英インフレ指標が市場予想を下振れたことでユーロポンドが買われたことが支えになり、ユーロドルは1.1392ドルまでじり高。1.14ドル手前では売り圧力が強く大台を超えることはできなかったが、依然として底堅さを維持している。

 ユーロ円は小高い。17時時点では161.74円と15時時点(161.68円)と比べて6銭程度のユーロ高水準だった。ユーロポンドやユーロ豪ドルの買いに連れて161.93円まで強含み小高く推移。日経平均株価が引けにかけてやや下げ幅を縮めたこともユーロ円を支えた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.05円 - 143.28円
ユーロドル:1.1281ドル - 1.1392ドル
ユーロ円:161.36円 - 161.93円

外国為替市場概況:20時

 17日の欧州外国為替市場でドル円は上昇が一服。20時時点では142.58円と17時時点(142.89円)と比べて31銭程度のドル安水準だった。日米協議で為替について議論しなかったことを背景とした買い戻しが継続し一時143.08円まで上値を伸ばした。ただ、143円台を回復したところで買いが一服し、トランプ米大統領の発言も重しに142円半ばに押し戻された。
 昨日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)は関税の影響に言及し、利下げに慎重姿勢を示したが、これに対しトランプ米大統領は「パウエルFRB議長は常に遅すぎ、そして間違っている」「FRBはずっと前に金利を引き下げるべきであった」「パウエル氏の解任はいくら早くても遅すぎるぐらいだ」と批判した。

 ユーロドルは小動き。20時時点では1.1359ドルと17時時点(1.1376ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。底堅い動きも、1.14ドル台回復を試す動きには至らず、1.13ドル半ば超えの狭いレンジ内での振幅にとどまっている。

 ユーロ円は失速。20時時点では161.93円と17時時点(162.52円)と比べて59銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれた動きと、162.63円まで高値を更新した後、162円割れまで押し戻された。欧米株価指数の下落も重し。トランプ米大統領の発言を受けて、ダウ先物は300ドル超高水準から500ドル超安まで急落した。

 トルコリラ(TRY)は上昇。トルコ中銀が市場の据え置き予想に反して政策金利を46.00%に引き上げたことを受けてTRY買いが優勢となり、ドル/TRYは38.0939TRYまでTRY高となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1344ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.63円

外国為替市場概況:22時

 17日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。22時時点では142.31円と20時時点(142.58円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。ダウ先物が一時600ドル超の下げに転じたほか、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が-26.4と予想を大きく下回った事も重しとなり、142.20円台まで下押した。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁からは「関税が今年のインフレ率を押し上げ、成長率を低下させるだろう」「物価の一時的な変化が長期的に影響しないことを確認する必要がある」などの発言が伝わっている。

 ユーロドルは弱含み。22時時点では1.1357ドルと20時時点(1.1359ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。欧州序盤で1.14ドル台に乗せられなかった後の上値重いムードを引き継ぎ、1.1336ドルまで下落して日通し安値を更新する場面が見られた。
 なお、欧州中銀(ECB)は政策金利を0.25%引き下げたが、市場予想通りであった。また、ラガルドECB総裁の会見中であり、現時点では「経済成長は下方向へのリスクが増している」「経済見通しは異例の不確実性により不透明になっている」などの発言が伝わっている。

 ユーロ円は軟調。22時時点では161.59円と20時時点(161.93円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。ドル円やユーロドルが上値重く推移した影響を受け、161.47円まで下落して日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.47円 - 162.63円

外国為替市場概況:24時

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は頭が重い。24時時点では142.21円と22時時点(142.31円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。低調な米経済指標を受けたドル売りの流れが継続し、23時30分前に一時141.91円付近まで値を下げた。ダウ平均が一時700ドル超下落したほか、高く始まったナスダック総合がマイナス圏に沈んだことも相場の重し。
 ただ、アジア時間に付けた昨年9月以来の安値141.62円が目先サポートとして働くと買い戻しが入り、142円台前半まで下げ渋った。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.1349ドルと22時時点(1.1357ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は定例理事会後の会見で「経済成長は下方向へのリスクが増している」「経済見通しは異例の不確実性により不透明になっている」「通商の争いが物価見通しの不透明性を増している」などと話したものの、相場の反応は限定的だった。

 ユーロ円は弱含み。24時時点では161.37円と22時時点(161.59円)と比べて22銭程度のユーロ安水準。ドル円や米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入ると一時161.25円と日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.25円 - 162.63円

外国為替市場概況:2時

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下値が堅い。2時時点では142.46円と24時時点(142.21円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.34%台まで上昇するにつれて買い戻しが入り142.63円付近まで持ち直し、NY序盤からの下げ分を全て取り戻す動きとなった。ダウ平均が一時の710ドル超安から250ドル超安まで下げ幅を縮めていることも支えとなった。

 ユーロドルはこう着。2時時点では1.1350ドルと24時時点(1.1349ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。NY時間に入ってからは1.1336-86ドルでのレンジ相場が続いている。「欧州連合(EU)は米国との貿易交渉が決裂した場合、米国への輸出規制を検討する」との一部報道が伝わったが、反応は薄い。

 ユーロ円は2時時点では161.66円と24時時点(161.37円)と比べて29銭程度のユーロ高水準だった。ドル円や米国株の買い戻しにつれる形で161円台後半まで切り返している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.25円 - 162.63円

外国為替市場概況:4時

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小動き。4時時点では142.45円と2時時点(142.46円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。聖金曜日の前営業日で米債券市場が短縮取引で終了するなど手掛かり材料が乏しい中で142円台半ばでの推移が続いている。「トランプ米大統領はケビン・ウォーシュ元FRB理事とパウエルFRB議長の後任について非公式に協議した」と米ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が報じたが、目立った反応は見られていない。なお、ウォーシュ氏やベッセント財務長官は解任に反対しているという。

 ユーロドルは小高い。4時時点では1.1373ドルと2時時点(1.1350ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ高水準だった。やや買いが強まっているが、欧州時間以降のレンジ(1.1336-88ドル)内での推移となっている。

 ユーロ円は4時時点では161.98円と2時時点(161.66円)と比べて32銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇につれる形で162円付近まで持ち直している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.25円 - 162.63円

外国為替市場概況:NY

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は142.43円と前営業日NY終値(141.88円)と比べて55銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領がSNSに「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を一刻も早く解任すべきだ」と投稿したことを受けて売りが先行。4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が▲26.4と予想の2.0を大幅に下回ったこともドル売りを促し、一時141.91円付近まで値を下げた。ダウ平均が一時700ドル超下落したほか、高く始まったナスダック総合がマイナス圏に沈んだことも相場の重し。
 ただ、アジア時間に付けた昨年9月以来の安値141.62円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢となり、3時過ぎには142.72円付近まで持ち直した。もっとも、「トランプ米大統領はパウエルFRB議長の解任について非公式に協議した」との報道が伝わると、買い戻しの勢いは弱まった。なお、ケビン・ウォーシュ元FRB理事やベッセント米財務長官はパウエル氏の解任に反対したようだ。

 ユーロドルは反落。終値は1.1365ドルと前営業日NY終値(1.1399ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ安水準となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決めたと発表。声明では「インフレ抑制のプロセスは軌道に乗っている」との認識を示し、「景気抑制的」との文言を削除。成長見通しについては通商の緊張により悪化しているとの見解を示した。
 また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「経済成長は下方向へのリスクが増している」「経済見通しは異例の不確実性により不透明になっている」「通商の争いが物価見通しの不透明性を増している」などと話した。
 ただ、相場は大きな方向感が出なかった。海外の主要市場が明日からイースター休暇入りするほか、本日は聖金曜日の祝日(グッドフライデー)の前日で米債券市場が短縮取引。流動性が薄く、方向感に乏しい展開だった。NY市場では1.1336-86ドルでの狭い範囲内での推移にとどまった。

 ユーロ円は続伸。終値は161.88円と前営業日NY終値(161.67円)と比べて21銭程度のユーロ高水準。24時前に一時161.25円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。4時前には162.00円付近まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.25円 - 162.63円

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-フィボナッチ・ゾーン