フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年04月10日

外国為替市場概況:8時

 10日の東京外国為替市場でドル円はじり安。8時時点では147.41円とニューヨーク市場の終値(147.76円)と比べて35銭程度のドル安水準だった。昨日は安値から4円超暴騰したこともあり、早朝のオセアニア市場では戻り売りが先行。一時147.30円まで下げる場面も見られた。

 ユーロ円は弱含み。8時時点では161.56円とニューヨーク市場の終値(161.88円)と比べて32銭程度のユーロ安水準だった。昨日の大幅上昇に対する反動から161.37円まで下げるなど、総じてドル円につれた動きとなった。なお、昨日のCME225先物は34860円と大阪取引所比で3030円高で引けた。

 ユーロドルは8時時点では1.0960ドルとニューヨーク市場の終値(1.0949ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.30円 - 147.87円
ユーロドル:1.0949ドル - 1.0963ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.92円

外国為替市場概況:10時

 10日の東京外国為替市場でドル円は下落。10時時点では146.71円とニューヨーク市場の終値(147.76円)と比べて1円5銭程度のドル安水準だった。昨日の急伸に伴う反動の動きが朝方から続き、146.69円まで弱含んだ。相互関税の一時停止を好感し、日経平均は大幅高となったが、すでに織り込まれていることもあり為替相場の反応は鈍い。もっとも米中貿易戦争の激化懸念や日米間の円安是正の警戒感で、引き続きドル円の上値は重い。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では161.18円とニューヨーク市場の終値(161.88円)と比べて70銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇が支えとなるも、ドル円の下げにつられ一時161.08円まで下値を広げた。また、ポンド円は188.40円、豪ドル円は89.85円、加ドル円は104.04円まで下押した。

 ユーロドルはじり高。10時時点では1.0986ドルとニューヨーク市場の終値(1.0949ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル売りに後押しされ1.0987ドルまで上昇した。時間外の米長期金利が低下していることも支え。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.69円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.0987ドル
ユーロ円:161.08円 - 161.92円

外国為替市場概況:12時

 10日の東京外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。12時時点では146.75円とニューヨーク市場の終値(147.76円)と比べて1円01銭程度のドル安水準だった。146.66円まで下値を探ったところで昨日の急伸に対する反動安は一服。日経平均株価が大幅高の水準を維持するなか一時147.03円前後と、147円台を回復する場面もあった。しかし下げ止まらないユーロ円などクロス円の推移も相まって、再び動きを重くした。

 ユーロドルはじり高の流れが一巡。12時時点では1.0971ドルとニューヨーク市場の終値(1.0949ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。時間外取引の米10年債利回りは4.25%台までで低下の流れを落ち着かせた。ユーロドルは1.0988ドルまで小幅に上値を伸ばしたところでいったん頭打ちとなった。

 ユーロ円はじり安。12時時点では161.01円とニューヨーク市場の終値(161.88円)と比べて87銭程度のユーロ安水準だった。昨日午前は、ユーロドルへの連れ高に続き、ドル円の下げ渋りの動きも支えとなり上値を広げる場面もあったが、本日は逆に下押しが先行したドル円への連れ安と、ユーロドルの頭打ち双方のネガティブな影響が順次重しになった。一時160.88円と、161円割れへ下振れた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.66円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.0988ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:15時

 10日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。15時時点では146.61円と12時時点(146.75円)と比べて14銭程度のドル安水準だった。12時過ぎには146.61円まで小幅に下値を広げたものの、売りが一服となると146.89円前後まで買い戻しが入った。しかし、上値は重く13時過ぎると米国による125%の対中関税と、中国の84%の対米関税が発効されたのを確認すると146.45円までじり安になった。

 ユーロドルは堅調。15時時点では1.0985ドルと12時時点(1.0971ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。中国指導部がトランプ関税ショックを受けて、刺激策を協議する会合を開催するという一部報道が伝わると豪ドル/ドルが0.6203ドルまで強含んだ。ユーロドルも連れて1.0996ドルまで買われ堅調推移。対円でのドル売りも支えになった。

 ユーロ円は下げ渋り。15時時点では161.05円と12時時点(161.01円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。中国の刺激策報道が伝わると160円後半で下げ渋り、161円前半まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.45円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.0996ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:17時

 10日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。17時時点では146.26円と15時時点(146.61円)と比べて35銭程度のドル安水準だった。米長期金利の低下幅縮小を受けて買い戻される場面はあったが、147.15円付近を付けたところから失速。時間外の米株先物の下げ幅拡大を眺めながら146円台で下値を試し、146.22円まで日通し安値を更新した。

 豪ドルは売り戻し優勢。関税を巡り中国は米国に譲歩しない姿勢を示しており、貿易戦争への警戒感は燻ったまま。一時500ドル超まで下げ幅を拡大したダウ先物の動きも嫌気され、豪ドルは対円で89.97円前後、対ドルでは0.6143ドル付近まで上値を切り下げた。

 ユーロドルは強含み。17時時点では1.1026ドルと15時時点(1.0985ドル)と比べて0.0041ドル程度のユーロ高水準だった。米金利の低下幅縮小に伴う押しも1.0960ドル台に留め、その後は再び底堅い展開に。独長期金利の上昇も支えに1.10ドル台に乗せると、ショートカバーを巻き込んで1.1031ドルまで上げ幅を広げた。

 ユーロ円は17時時点では161.28円と15時時点(161.05円)と比べて23銭程度のユーロ高水準だった。現物の欧州株オープンにかけて買い戻しが強まると、一時161.53円付近まで値を上げた。一巡後はドル円とユーロドルに挟まれて、161円前半で上下が続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.22円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1031ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:20時

 10日の欧州外国為替市場でドル円はさえない。20時時点では145.56円と17時時点(146.26円)と比べて70銭程度のドル安水準だった。為替市場全般で振れ幅の大きな動きが続くなか、海外時間に入ってからも前日に急伸した反動による売りの流れが継続した。米関税絡みの新たな材料などは伝わっていないが、日米株価指数の軟調推移などが相場の重しとなって一時145.56円まで本日安値を更新した。

 ユーロドルは強含み。20時時点では1.1079ドルと17時時点(1.1026ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ高水準だった。全般にドル売りが進んだ流れに沿って1.1084ドルまで上値を伸ばした。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは低下しており、一時101.89と日通し安値を付けた。

 ユーロ円は20時時点では161.26円と17時時点(161.28円)と比べて2銭程度のユーロ安水準だった。18時前に161.74円付近まで上昇する場面があったが、その後はドル円の下落につれて161.10円前後まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.56円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1084ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:22時

 10日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では145.44円と20時時点(145.56円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。3月米消費者物価指数(CPI)が前月比-0.1%、前年比+2.4%と発表され、予想の前月比+0.1%、前年比+2.6%を下回ったこと、日米株価指数が軟調に推移したことなどで、一時144.89円まで下値を広げた。しかし、米10年債利回りが一時4.27%台まで低下した後に、4.35%台まで一転上昇すると145.54円前後まで買い戻された。

 ユーロドルは強含み。22時時点では1.1098ドルと20時時点(1.1079ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。予想を下回った3月米CPIを受けて、一時1.1131ドルまで本日高値を更新した。
 
 ユーロ円は強含み。22時時点では161.42円と20時時点(161.26円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇を受けて、161.62円前後まで強含みに推移した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.89円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1131ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:24時

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では144.66円と22時時点(145.44円)と比べて78銭程度のドル安水準だった。米長期金利が再び低下に転じると全般ドル売りが進行。米中の貿易戦争激化への警戒感が根強い中、ダウ平均が一時1000ドル超下落したことも相場の重しとなり、24時過ぎに144.54円と日通し安値を更新した。
 なお、CNBCは米政府高官の話として「トランプ米政権による対中関税は145%になる」と報じている。

 ユーロドルはしっかり。24時時点では1.1184ドルと22時時点(1.1098ドル)と比べて0.0086ドル程度のユーロ高水準だった。3月米消費者物価指数(CPI)発表直後こそユーロ売り・ドル買いが出たものの、そのあとは次第にユーロ買い・ドル売りが広がった。米長期金利が再び低下に転じたことも相場の支援材料。3日の高値1.1144ドルを上抜けると一時1.1186ドルと昨年9月以来の高値を更新した。

 ユーロ円は強含み。24時時点では161.79円と22時時点(161.42円)と比べて37銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが出たものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると161.82円付近まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.54円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1186ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.92円

外国為替市場概況:2時

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ渋り。2時時点では144.53円と24時時点(144.66円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。米中貿易摩擦の激化懸念を背景として全般的なドル売りが進む中、一時144.02円まで下落した。ダウ平均が一時2100ドル超下落するなど、リスク回避の流れとなった事も重しとなった。ただ、前日安値144.00円が目先のサポートとして意識されると、米30年債入札が堅調な結果となった事もあり144.70円台まで切り返すなど、荒い動きとなった。

 ユーロドルは伸び悩み。2時時点では1.1196ドルと24時時点(1.1184ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。全般的なドル売りの流れの中、節目の1.12ドルを突破すると23年7月以来となる1.1229ドルまで上昇。ただ、買いの勢いが一服すると伸び悩んだ。

 ユーロ円は底堅い。2時時点では161.82円と24時時点(161.79円)と比べて3銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇に連れて161.94円まで上値を広げた後は、米株安を背景とするリスク回避の動きも重しとなって161.30円台まで下押し。ただ、ドル円が下げ渋る動きを見せると再び161.90円台まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.02円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1229ドル
ユーロ円:160.88円 - 161.94円

外国為替市場概況:4時

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は動き落ち着く。4時時点では144.58円と2時時点(144.53円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。1時前に144円レベルでの下値の堅さを確認した後の買戻しの流れが144.80円台で一服すると、その後は144.60円を挟んでのもみ合いが続いた。

 ユーロドルは上値を広げる。4時時点では1.1214ドルと2時時点(1.1196ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。NY序盤からのドル売りの流れが続く中、1.1241ドルまで上昇して23年7月以来の高値を付けた。
 また、ドルスイスフランは15年1月以来となる0.8232フランまで下落している。

 ユーロ円は上昇。4時時点では162.13円と2時時点(161.82円)と比べて31銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇に連れて162.58円まで一段高となった。一時2100ドル超下落したダウ平均が下げ幅を縮小したことも追い風となったか。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.02円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1241ドル
ユーロ円:160.88円 - 162.58円

外国為替市場概況:NY:まとめ

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅に反落。終値は144.45円と前営業日NY終値(147.76円)と比べて3円31銭程度のドル安水準だった。米政権による関税を巡り中国は米国に譲歩しない姿勢を維持。米中の貿易戦争激化への懸念から、米国株相場が大幅に下落した。米長期債やドルも売られ、「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」の様相が強まった。1時前には一時144.02円と日通し安値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時100.70と昨年10月以来の低水準を付けたほか、ダウ平均は一時2100ドル超下落。また、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.42%台まで上昇した。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。前日の安値144.00円が目先サポートとして意識されると買い戻しが進み、4時30分前には145.13円付近まで下値を切り上げた。
 なお、前日にはトランプ米大統領が「相互関税」の上乗せ部分を一時停止すると発表し、米国株相場は急騰したものの、市場の不安心理は拭い切れていない。シカゴ・オプション市場(CBOE)でS&P500種株価指数オプションの値動きに基づいて算出される変動性指数(VIX、恐怖指数)は一時54.87まで急上昇した。

 ユーロドルは大幅反発。終値は1.1201ドルと前営業日NY終値(1.0949ドル)と比べて0.0252ドル程度のユーロ高水準となった。米中の貿易戦争激化への警戒感が根強い中、安全資産とされるスイスフランや円に対してドル売りが進むと、ユーロに対してもドル売りが先行した。3月米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことが分かると、発表直後こそドル買いが入ったものの、そのあとは再びドル売りが優勢に。3日の高値1.1144ドルを上抜けると一時1.1241ドルと2023年7月以来約1年9カ月ぶりの高値を更新した。
 なお、ドルスイスフランは一時0.8232スイスフランまで下落し、15年1月以来10年3カ月ぶりの安値を付けた。

 ユーロ円は小反落。終値は161.80円と前営業日NY終値(161.88円)と比べて8銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出た半面、ユーロドルの上昇につれた買いが入った。21時前に160.96円付近まで下げたものの、3時30分前には162.58円と日通し高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:144.02円 - 147.87円
ユーロドル:1.0943ドル - 1.1241ドル
ユーロ円:160.88円 - 162.58円

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