フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年04月09日

外国為替市場概況:8時

 9日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。8時時点では145.97円とニューヨーク市場の終値(146.27円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。米中貿易摩擦への懸念が再燃するなか、時間外のダウ先物が460ドル超下落すると売りが先行。昨日安値の145.97円を下抜けて145.84円まで値を下げている。昨日のCME日経平均先物は大証終値比855円安の32245円で引けており、本日のアジア株安への警戒感が高まっている。

 ユーロ円も弱含み。8時時点では160.10円とニューヨーク市場の終値(160.29円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。米株先物の下落で円買い圧力が高まると159.99円まで値を下げた。

 ユーロドルは小高い。8時時点では1.0968ドルとニューヨーク市場の終値(1.0958ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円の下落に伴ってユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.0978ドルまで値を上げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.84円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.0978ドル
ユーロ円:159.99円 - 160.42円

外国為替市場概況:10時

 9日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅拡大。10時時点では145.39円とニューヨーク市場の終値(146.27円)と比べて88銭程度のドル安水準だった。日経新聞朝刊に「日米間で円安是正について議論へ」との報道で上値が重く始まったドル円だが、日経平均株価が1300円を超える大幅安になると更に下げ足を速めた。仲値の値決め前には一時145.14円まで弱含んだ。

 ユーロ円は小安い。10時時点では160.16円とニューヨーク市場の終値(160.29円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。ドル円に歩調を合わせ159.64円まで下押しした。ただ、対円でのドル売りが、対ユーロにも波及したことで、ユーロドルが上昇すると160円台を回復し小幅な下げ幅にとどめている。

 ユーロドルは強含み。10時時点では1.1015ドルとニューヨーク市場の終値(1.0958ドル)と比べて0.0057ドル程度のユーロ高水準だった。対円でドル売りが進むと、徐々にユーロドルにも買いが集まり前日高値1.0992ドルを上抜け、10時前には1.1018ドルまで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.14円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1018ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.42円

外国為替市場概況:12時

 9日の東京外国為替市場でドル円は下落が一服。12時時点では145.63円とニューヨーク市場の終値(146.27円)と比べて64銭程度のドル安水準だった。軟調な日経平均株価や米株先物の動向や、円安是正議論の行方を懸念した下落は10時前につけた145.14円までで一巡。流動性の乏しいなか反動の動きもあって145.94円前後まで戻りを試した。

 ユーロドルは上値を伸ばす。12時時点では1.1019ドルとニューヨーク市場の終値(1.0958ドル)と比べて0.0061ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル安を後押しとした上昇の流れが1.1040ドルまで進行。しかし急速に進んだドル売りの揺り戻しもあって、1.10ドル前半までやや調整の下押しも入った。

 ユーロ円は底堅い。12時時点では160.48円とニューヨーク市場の終値(160.29円)と比べて19銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルへの連れ高に続き、ドル円の下げ渋りの動きも支えとなり、160.80円まで上値を広げた。

 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は市場予想通り政策金利を3.75%から3.50%に引き下げることを決定。NZドルは他通貨も含めた為替相場全体の流れへ沿うように対ドルで一時0.5561ドル、対円で80.98円前後へ強含む底堅い動きながら、金融政策発表自体への反応ははっきりしなかった。声明文ではインフレの進行は予想通りとしたが、関税の影響によるNZに対する下向きの懸念などへの言及が見られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.14円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1040ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.80円

外国為替市場概況:15時

 9日午後の東京外国為替市場でドル円は軟調な動き。15時時点では145.11円と12時時点(145.63円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。トランプ米政権が予定通りに相互関税を発動させ、中国に対しては関税を上乗せし合計104%にした。米中貿易戦争の激化懸念で日経平均は下げ幅を拡大し、ドル円は一時144.58円まで下押した。いったん4日につけた年初来安値144.56円手前で下げ渋ると145円前半に持ち直した。日銀、財務省と金融庁は3者会合を午後4時から開催する予定だ。

 ユーロドルはしっかり。15時時点では1.1062ドルと12時時点(1.1019ドル)と比べて0.0043ドル程度のユーロ高水準だった。米相互関税の発動を受けてドル円がドル売り・円買いを加速させた動きに連動し、ユーロドルもドル売りが強まった。7日の高値1.1050ドルを上抜けし一時1.1069ドルまで強含んだ。

 ユーロ円は15時時点では160.52円と12時時点(160.48円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上昇が支えとなった一方で、リスク警戒感が上値を圧迫し、160円半ばを挟んで神経質な動きも方向感は限られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.58円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1069ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.80円

外国為替市場概況:17時

 9日午後の東京外国為替市場でドル円は下げ渋り。17時時点では145.52円と15時時点(145.11円)と比べて41銭程度のドル高水準だった。欧州勢がドル売りで参入すると16時前に144.71円付近まで下落する場面があったが、本日安値の144.58円手前で売りは一服。時間外のダウ先物がプラス圏に浮上したことなども支えに145.70円台まで買い戻しが入った。
 なお、三村財務官は日銀・財務省・金融庁の3者会合後に「(相互関税について)一連の措置は極めて遺憾」「市場動向を高い緊張感を持って注視する」「為替について、投機的な動き含め憂慮してみている」などの見解を示した。

 ユーロドルは伸び悩み。17時時点では1.1014ドルと15時時点(1.1062ドル)と比べて0.0048ドル程度のユーロ安水準だった。欧州勢の参入後に1.1089ドルまで上値を伸ばしたが、その後は1.0990ドル台まで失速。時間外の米10年債利回りは4.33%台まで上昇幅を縮小したものの、米金利動向と連動した動きにはなっていない。

 ユーロ円は17時時点では160.28円と15時時点(160.52円)と比べて24銭程度のユーロ安水準だった。15時30分過ぎに160.89円まで本日高値を更新したが、その後はドル絡みの動きが中心となったこともあり、160円台半ばを挟んだ水準でのもみ合いに転じた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.58円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1089ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.89円

外国為替市場概況:20時

 9日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。20時時点では145.22円と17時時点(145.52円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。17時過ぎに145.78円付近まで上昇したが、その後は次第に上値が重くなった。ダウ先物が再びマイナス圏まで押し戻されたほか、日経平均先物も上昇幅を縮小。さえない株価動向などを横目に再びリスク回避の動きが強まりつつあり、一時は145円割れ水準まで値を下げた。

 ユーロドルは買い戻し。20時時点では1.1033ドルと17時時点(1.1014ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。対円などでドル売りが進んだ流れに沿った。17時過ぎに1.0998ドル前後まで下落したが、1.10ドル割れ水準で下値を確認すると1.1050ドル台まで切り返した。

 ユーロ円は20時時点では160.23円と17時時点(160.28円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。160円台前半を中心としたレンジ内での神経質な動きが続いている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.58円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1089ドル
ユーロ円:159.64円 - 160.89円

外国為替市場概況:22時

 9日の欧州外国為替市場でドル円は軟調。22時時点では144.31円と20時時点(145.22円)と比べて91銭程度のドル安水準だった。中国が米製品に対する追加関税を発表すると貿易戦争の激化懸念から欧米株安が進み、為替市場では円買い・ドル売りで反応した。ベッセント米財務長官が「強い円は正常」との見解を示したことも重しとなり、4日につけた直近安値144.56円を下抜けて、昨年10月以来の安値となる144.00円まで下げ幅を広げた。

 ユーロドルは強含み。22時時点では1.1075ドルと20時時点(1.1033ドル)と比べて0.0042ドル程度のユーロ高水準だった。対円などでドル売りが進んだ流れに沿って、一時1.1095ドルまで本日高値を更新。もっとも、節目の1.1100ドル手前では買いも一服となった。
 
 ユーロ円はさえない。22時時点では159.83円と20時時点(160.23円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。株安やドル円の下落につれて円買い・ユーロ売りが進み、159.48円の安値まで下押しした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.00円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 160.89円

外国為替市場概況:24時

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ渋り。24時時点では144.73円と22時時点(144.31円)と比べて42銭程度のドル高水準だった。21時30分過ぎに一時144.00円と昨年10月以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。一時360ドル超下落して始まったダウ平均が350ドル超上昇したほか、ナスダック総合が2%超上げると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが進んだ。23時過ぎには一時145.09円付近まで持ち直した。もっとも、ダウ平均が再び300ドル超下落するとドル円も伸び悩んだ。
 なお、トランプ米大統領はSNSに「落ち着いて(BE COOL)!すべてうまくいく」「今は買いの好機だ」などと投稿した。

 ユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.1040ドルと22時時点(1.1075ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ安水準だった。21時30分過ぎに一時1.1095ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げた。対円でドル買い戻しが進んだ影響を受けた。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では159.79円と22時時点(159.83円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.00円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 160.89円

外国為替市場概況:2時

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。2時時点では144.91円と24時時点(144.73円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。24時前に144.50円台まで下押した後は一転して緩やかながら買い戻しの流れとなり、145.20円台まで持ち直し。ダウ平均がプラス圏を回復したことも上昇を後押ししたか。買い一巡後は144.90円前後まで下押す場面も見られたが、米10年債入札が好調な結果となった事を受けてドルが買われる中で145.20円台まで再び上昇した。
 なお、米10年債利回りは入札後に4.36%台まで上昇幅を縮小する場面が見られた。

 ユーロドルは上値が重い。2時時点では1.1020ドルと24時時点(1.1040ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ安水準だった。1時前に1.1070ドル付近まで値を戻すも、NY序盤に付けた本日高値1.1095ドルが目先の抵抗として意識されると失速。好調な米10年債入札を受けてドルが買われたこともあり、2時過ぎに1.0990ドル台まで下押した。

 ユーロ円も上値が重い。2時時点では159.70円と24時時点(159.79円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。24時過ぎに160.30円台まで値を上げるも一時的となり、その後はドル円やユーロドルが下押した影響を受けて159.60円台まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.00円 - 146.36円
ユーロドル:1.0951ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 160.89円

外国為替市場概況:4時

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い強まる。4時時点では147.44円と2時時点(144.91円)と比べて2円53銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領が「報復しない国・地域に90日間の関税一時停止を承認」などと発言したこと受け、貿易戦争の激化懸念が後退してダウ平均が一時2800ドル超上昇して4万ドルの大台を回復するのをながめて全般ドル買いが進むと、昨日高値148.12円を上抜いて148.27円まで上値を広げた。もっとも、急速に買われたこともあり、買いの勢いが一服すると147.40円台まで下押す場面も見られた。

 ユーロドルは下落。4時時点では1.0964ドルと2時時点(1.1020ドル)と比べて0.0056ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領の発言が伝わると1.1060ドル台まで上昇したが一時的となり、その後は全般ドル買いの中で1.0914ドルまで売りに押された。既に欧州連合(EU)が報復関税を発表していたことも重しとなったか。売り一巡後は1.0980ドル台まで戻す場面もあるなど、荒い動きとなった。

 ユーロ円も上昇。4時時点では161.66円と2時時点(159.70円)と比べて1円96銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの下げに連れて159.50円付近まで下押すも、NY序盤に付けた日通し安値159.48円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り。その後はダウ平均の大幅高を受けて162.20円まで上昇して日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.00円 - 148.27円
ユーロドル:1.0914ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 162.20円

外国為替市場概況:NYまとめ

 9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は147.76円と前営業日NY終値(146.27円)と比べて1円49銭程度のドル高水準だった。この日発動された米相互関税(上乗せ分)に対抗する格好で、欧州連合(EU)は農産物や鉄鋼、家電などの米国製品に最大25%の追加関税を課すことを承認。また、中国は米国から輸入する製品に対する関税を84%に引き上げると表明した。
 米国と貿易相手による関税の応酬が世界景気に悪影響を及ぼすとの懸念から、欧州株相場や時間外のダウ先物が下落するとリスク回避の円買い・ドル売りが先行。ベッセント米財務長官が最近の円高について「自然な流れ」と発言したことも相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時144.00円と昨年10月以来の安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。トランプ米大統領がSNSに「落ち着いて(BE COOL)!すべてうまくいく」「今は買いの好機だ」などと投稿すると、安く始まった米国株相場が上昇。警戒されていた米10年債入札が「堅調」だったこともあり、ドル円はじり高の展開となった。
 日本時間2時過ぎにトランプ米大統領が「中国への関税を125%に引き上げる」とした一方、「米国に対して報復措置を取っていない国・地域を対象に関税(上乗せ分)引き上げを90日間一時停止する」と発表すると、ダウ平均が3100ドル超上昇し、ナスダック総合が12%超急騰。貿易戦争への過度な警戒感が後退し、リスク回避の巻き戻しが広がった。3時過ぎには一時148.27円まで急伸した。

 ユーロドルは小反落。終値は1.0949ドルと前営業日NY終値(1.0958ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準となった。対円などでドル安が進んだ流れに沿ってユーロ買い・ドル売りが先行すると、21時30分過ぎに一時1.1095ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、節目の1.1100ドル手前では買いが一服。米政権の「相互関税」に伴う世界経済の先行き不透明感が高まる中、欧州株相場の下落に伴うユーロ売りも出た。
 NY午後に入ると、トランプ米大統領が自身のSNSに「報復措置を取っていない国・地域を対象に関税引き上げを90日間一時停止する」と記したことが材料視されて、ユーロ売り・ドル買いがさらに進んだ。3時過ぎには一時1.0914ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は反発。終値は161.88円と前営業日NY終値(160.29円)と比べて1円59銭程度のユーロ高水準。しばらくは160.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、トランプ米大統領がこの日発動した「相互関税」の一部について「90日間の一時停止を許可する」と発表すると、米国株相場が急騰。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ユーロ買いが進んだ。3時30分前には一時162.20円と日通し高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:144.00円 - 148.27円
ユーロドル:1.0914ドル - 1.1095ドル
ユーロ円:159.48円 - 162.20円

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-フィボナッチ・ゾーン