
外国為替市場概況:8時
8日の東京外国為替市場でドル円は方向感なく上下。8時時点では147.89円とニューヨーク市場の終値(147.84円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。147.72円まで下押した後は148.12円まで上昇。しかし、上値もすぐに抑えられた。その後は148円を挟んで方向感なく上下している。流動性が悪いこともあり、僅かなフローだけでも大きな値動きを見せている。
ユーロドルは小高い。8時時点では1.0916ドルとニューヨーク市場の終値(1.0912ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。NY時間に1.09ドル割れを複数回トライしたものの、跳ね返されていることもあり小高く推移。
ユーロ円は底堅い。8時時点では161.44円とニューヨーク市場の終値(161.31円)と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上下に連れているものの、ユーロドルが小高く推移していることでユーロ円も底堅さを維持している。なお、昨日のCME225先物は32225円と7日の大阪取引所比で1265円高で引けたことで、本日の日経平均も大幅な反発が予想されている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.72円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0921ドル
ユーロ円:161.18円 - 161.59円
外国為替市場概況:10時
8日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。10時時点では147.59円とニューヨーク市場の終値(147.84円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。本邦債券市場では一時サーキットブレーカーが発動するなど円金利が急騰した。一方で時間外の米10年債利回りが小幅ながら低下すると、ドル円は147.58円まで下押し。しかし、日経平均株価が超上昇し33000円台を回復すると、148円手前まで買い戻された。ただ、早朝に複数回148円台乗せから跳ね返されたこともあり、上値も重く10時過ぎには147.46円まで弱含むなど方向感が定まらない。
ユーロ円は強含み。10時時点では161.46円とニューヨーク市場の終値(161.31円)と比べて15銭程度のユーロ高水準だった。日経平均株価が2000円弱高まで大幅反発したことが支えになり、東京仲値近辺では161.75円まで強含んだ。ドル円が頭を抑える場面もあったが、ユーロドルが堅調なことで下値も支えられた。
ユーロドルは堅調。10時時点では1.00939ドルとニューヨーク市場の終値(1.0912ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の買いなども支えになり10時過ぎには1.0952ドルまでじり高。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.46円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0952ドル
ユーロ円:161.18円 - 161.75円
外国為替市場概況:12時
8日の東京外国為替市場でドル円は重い動きが継続。12時時点では147.32円とニューヨーク市場の終値(147.84円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。148円台定着に何度か失敗して以降の下押しが進んだ。時間外取引の米10年債利回りは4.21%台を目先の天井に4.14%台へ低下。日経平均株価も33200円台で上昇がいったん頭打ちとなっており、ドル円は147.25円まで下値を探った。
ユーロドルはじり高。12時時点では1.0971ドルとニューヨーク市場の終値(1.0912ドル)と比べて0.0059ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の戻りが頭打ちとなるなか、ユーロ買い・ドル売りが進んだ。1.0980ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は底堅い。12時時点では161.63円とニューヨーク市場の終値(161.31円)と比べて32銭程度のユーロ高水準だった。じり高のユーロドルの動きが支援。一時161.77円まで上昇した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.25円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0980ドル
ユーロ円:161.18円 - 161.77円
外国為替市場概況:15時
8日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。15時時点では147.59円と12時時点(147.32円)と比べて27銭程度のドル高水準だった。午前は147.25円まで売りに押されたが、午後はドル売りが一服した動きも支えに147.80円近辺まで持ち直した。後場の日経平均は上昇が一服するも、1500円超高水準でしっかり。
ユーロドルは伸び悩む。15時時点では1.0967ドルと12時時点(1.0971ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。時間外の米長期金利の低下が一服し、1.0980ドルを頭に伸び悩んだ。ただ、下押しは1.0950ドル台にとどめ底堅さを維持している。
ユーロ円は小高い。15時時点では161.87円と12時時点(161.63円)と比べて24銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの買いは一服するも、ドル円の切り返しも支えに一時162.20円まで上値を伸ばした。日経平均が大幅反発したこともあり、本日の東京市場ではリスク回避の動きが後退し、クロス円全般が底堅い動き。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.25円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0980ドル
ユーロ円:161.18円 - 162.20円
外国為替市場概況:17時
8日午後の東京外国為替市場でドル円は下落一服。17時時点では147.40円と15時時点(147.59円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。欧州勢が徐々に参入するにつれてクロス円とともに売りが優勢に。米金利の低下も重しとなり、東京昼前につけた147.25円を下抜けると146.97円まで日通し安値を更新した。もっとも、一時4.12%台まで低下した時間外の米10年債利回りが下げ渋り、ドルが対ユーロで強含んだことにも影響され、一巡後は147.40円台まで下値を切り上げた。
ユーロ円は軟調。17時時点では161.02円と15時時点(161.87円)と比べて85銭程度のユーロ安水準だった。現物の欧州株オープンを控えて上値を試すも162.05円付近で上値を抑えられた。大台維持できずに失速し始めると、持ち高調整の売りも巻き込んで早朝につけた161.18円を下抜け。堅調な時間外の米株先物も支えとはならず、そのまま161円を割り込むと160.89円まで日通し安値を更新している。
ユーロドルは弱含み。17時時点では1.0923ドルと15時時点(1.0967ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ安水準だった。買いが強まる場面も1.0992ドルまでと1.10ドルには届かず。欧州勢が本格参入するとユーロ売り戻し圧力が強まり、ユーロ円の下落にも歩調を合わせて1.0922ドル付近まで下落した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.97円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.89円 - 162.20円
外国為替市場概況:20時
8日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。20時時点では146.88円と17時時点(147.40円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。18時過ぎに147円台半ばまで買い戻しが入ったが、戻りの鈍さを確認すると146.82円まで再び本日安値を更新した。日経平均先物が一時400円超安まで下げ幅を広げており、株安を手掛かりにした円買いがじわりと強まった。
ユーロドルは下げ渋り。20時時点では1.0927ドルと17時時点(1.0923ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。欧州勢の参入後はユーロ売りの流れとなっていたが、早朝につけた安値1.0905ドル手前で売りは一服。18時30分過ぎにつけた1.0910ドル台から1.0939ドル付近までいったんは買い戻された。
なお、シムカス・リトアニア中銀総裁は「4月の理事会では25bpsの利下げが必要」「制限的な政策スタンスをさらに弱める必要がある」などの見解を示したほか、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁の発言「インフレ再燃の可能性が金融政策の正常化を遅らせる恐れ」なども伝わっている。
ユーロ円は20時時点では160.50円と17時時点(161.02円)と比べて52銭程度のユーロ安水準だった。全般に円買いが進んだ流れに沿って160.45円まで本日安値を更新。ポンド円も一時187.25円の安値をつけるなど、欧州のクロス円は売りに押される展開となった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.82円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.45円 - 162.20円
外国為替市場概況:22時
8日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩み。22時時点では146.83円と20時時点(146.88円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが上昇に転じ、ダウ先物が1000ドル超上昇したことで、146円後半から147.18円前後まで買い戻される場面があった。しかしながら147円台でのドル売り圧力強く、大台を割り込むと146.68円まで失速し、その後の戻りも限られた。
なお、ベッセント米財務長官の発言「トランプ米大統領は貿易不均衡是正を確約している」が伝わっている。
ユーロドルは底堅い。22時時点では1.0948ドルと20時時点(1.0927ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。1.0968ドル前後まで強含みに推移する局面があったものの、一巡後は複数のNYカットオプションが集中している1.0950ドルに引き付けられた。
ユーロ円は強含み。22時時点では160.75円と20時時点(160.50円)と比べて25銭程度のユーロ高水準だった。ダウ先物の大幅上昇したことで、161.03円前後まで買い戻される場面があった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.68円 - 148.12円
ユーロドル:1.0905ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.45円 - 162.20円
外国為替市場概況:24時
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では147.34円と22時時点(146.83円)と比べて51銭程度のドル高水準だった。22時過ぎに一時146.67円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。トランプ米大統領が表明した相互関税を巡り対象国との交渉が進むとの期待から、ダウ平均が一時1400ドル超上昇。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが優勢となった。23時30分前には一時147.67円付近まで値を上げた。
なお、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は「関税交渉では日本と韓国を優先している」などと述べた。
ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0910ドルと22時時点(1.0948ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0889ドルと日通し安値を更新した。
米中の貿易摩擦が激化するとの懸念からオフショア人民元(CNH)は対ドルで一時7.3848元まで下落し、過去最安値を更新した。
ユーロ円はもみ合い。24時時点では160.74円と22時時点(160.75円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.67円 - 148.12円
ユーロドル:1.0889ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.45円 - 162.20円
外国為替市場概況:2時
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。2時時点では146.54円と24時時点(147.34円)と比べて80銭程度のドル安水準だった。一時1400ドル超上昇したダウ平均が上げ幅を縮小したほか、一時4.25%台に上昇した米10年債利回りが上昇幅を縮小したことが重しとなって147円を割り込んだ。その後、レビット米ホワイトハウス報道官の発言として「中国が報復関税を撤回していないため、東部時間正午に104%の対中追加関税が発動」などが伝わると、貿易摩擦の激化懸念からダウ平均が一段と上げ幅を縮小して146.50円まで日通し安値を更新した。
ユーロドルは小高い。2時時点では1.0929ドルと24時時点(1.0910ドル)と比べて0.0019ドル程度のユーロ高水準だった。貿易摩擦の激化懸念を背景に米10年債利回りが4.16%付近まで低下するのをながめ、1.0930ドル台まで小幅に値を上げた。
ユーロ円は下げ渋り。2時時点では160.15円と24時時点(160.74円)と比べて59銭程度のユーロ安水準だった。ダウ平均の上げ幅縮小やドル円の下押しをながめ、160.07円まで下押し。もっとも、ユーロドルが小幅高となった影響もあり、その後は下げ渋った。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.50円 - 148.12円
ユーロドル:1.0889ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.07円 - 162.20円
外国為替市場概況:4時
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下値を広げる。4時時点では146.39円と2時時点(146.54円)と比べて15銭程度のドル安水準だった。米中貿易摩擦の激化懸念を嫌気してリスク回避ムードとなる中、146.25円まで下落して日通し安値を更新。その後の戻りも146.70円台に留まると、ダウ平均が一時マイナスに転じるのをながめて146.26円付近まで下押して本日安値に接近した。
ユーロドルは小高い。4時時点では1.0951ドルと2時時点(1.0929ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円でドル売りとなった影響を受けて1.0970ドル付近まで小幅に値を上げる場面が見られた。
ユーロ円は上値が重い。4時時点では160.32円と2時時点(160.15円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。ダウ平均の上げ幅縮小をながめて160.03円まで下落して日通し安値を更新。その後はユーロドルに連れて160.80円台まで上昇するも、ダウ平均が一時下げに転じたこともあり160.20円前後に押し戻された。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.25円 - 148.12円
ユーロドル:1.0889ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.03円 - 162.20円
外国為替市場概況:NYまとめ
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は146.27円と前営業日NY終値(147.84円)と比べて1円57銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領が表明した相互関税を巡り対象国との交渉が進むとの期待から、ダウ平均が一時1400ドル超上昇すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが先行。23時30分前に一時147.67円付近まで値を上げた。
ただ、一目均衡表転換線と基準線が合わせて位置する147.89円付近がレジスタンスとして意識されると失速した。「トランプ米政権は中国に対する104%の追加関税を明日9日に発動する」と伝わると、米中の貿易摩擦が激化するとの懸念からダウ平均が下げに転じ、一時800ドル超下落。リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり、4時30分過ぎに145.97円と日通し安値を付けた。
米相互関税を巡り米中の貿易戦争が激化するとの警戒感が高まる中、オフショア人民元(CNH)は急落した。対ドルでは一時7.4290元まで下落し、過去最安値を更新した。また、CNH円は19.69円と昨年9月以来の安値を更新した。
ユーロドルは3日ぶりに反発。終値は1.0958ドルと前営業日NY終値(1.0912ドル)と比べて0.0046ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると、23時30分過ぎに一時1.0889ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0882ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。対円でドル安が進んだ影響も受けて、4時30分前に1.0978ドル付近まで持ち直した。
なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するグールスビー米シカゴ連銀総裁はこの日、「トランプ大統領が打ち出した関税措置は想定されていたものよりもはるかに大きい」と述べ、「インフレが再燃するリスクへの不安もある」との考えを示した。
ユーロ円は反落。終値は160.29円と前営業日NY終値(161.31円)と比べて1円02銭程度のユーロ安水準。大幅高で始まった米国株相場が下げに転じるとリスク回避の円買いが優勢となり、2時30分過ぎに一時160.03円と日通し安値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時186.55円、豪ドル円は86.88円、NZドル円は80.74円、カナダドル円は102.37円、メキシコペソ円は7.00円まで値を下げたほか、南アフリカランド円は7.39円と2023年6月以来の安値を付けた。
本日の参考レンジ
ドル円:145.97円 - 148.12円
ユーロドル:1.0889ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.03円 - 162.20円