
外国為替市場概況:8時
7日の東京外国為替市場でドル円は急落。8時時点では145.16円とニューヨーク市場の終値(146.93円)と比べて1円77銭程度のドル安水準だった。先週末にベッセント米財務長官が「新たな関税は必要な措置だ」と述べたほか、ラトニック米商務長官が「延期はない」と発言するなど、米政権が関税政策に対して強気な姿勢を示したことで週明け早朝から売りが活発化。日米株価指数先物が急落したことも売りを促し、一時145.00円まで大幅に値を下げている。
ユーロ円も急落。8時時点では159.41円とニューヨーク市場の終値(160.91円)と比べて1円50銭程度のユーロ安水準だった。米関税政策に伴う世界経済の景気減速懸念が一段と高まると、株価急落ととも円が急騰。ユーロ円は158.30円、ポンド円は186.15円、豪ドル円は86.15円、NZドル円は80.31円までそれぞれ値を下げた。
ユーロドルは下値が堅い。8時時点では1.0982ドルとニューヨーク市場の終値(1.0956ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の下げにつれて1.0882ドルまで売りが先行したものの、その後はユーロ豪ドルなどその他ユーロクロスが買い戻された影響を受けて1.0995ドルまで切り返している。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.00円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.0995ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:10時
7日の東京外国為替市場でドル円は下げ渋る。10時時点では145.82円とニューヨーク市場の終値(146.93円)と比べて1円11銭程度のドル安水準だった。週明け早朝からリスク回避の円買いが先行し、8時過ぎには一時144.82円まで下押した。ただ、先週末の安値144.56円を前に下げ渋ると早朝から急落した反動で145.80円台まで持ち直した。もっとも日経平均が一時2900円超安まで大幅続落するなど投資家のリスクオフムードが強いなか、上値の重い地合いは変わっていない。
ユーロ円も売りが一服。10時時点では159.92円とニューヨーク市場の終値(160.91円)と比べて99銭程度のユーロ安水準だった。ドル円同様にクロス円の下げも一服した。ユーロドルの上昇は一服するも、ドル円の買い戻しを支えに160円手前まで持ち直した。
ユーロドルは伸び悩む。10時時点では1.0966ドルとニューヨーク市場の終値(1.0956ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。リスク動向に敏感なオセアニア通貨に対しての上昇も支えに買い戻しが入るも、1.1000ドルを頭に上値が抑えられ1.09ドル半ばに押し戻された。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1000ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:12時
7日の東京外国為替市場でドル円は下落幅を縮小。12時時点では146.62円とニューヨーク市場の終値(146.93円)と比べて31銭程度のドル安水準だった。週明け早朝の流動性が悪化しているなかの下振れが落ち着き、先週末のNY引けの水準へ少しずつ近づく動きが進行。時間外取引の米10年債利回りが週明けの動意再開後に3.86%台まで低下したところから一時3.95%台まで持ち直した動きも後押しとなり、ドル円は146.85円前後まで戻した。ただ、日経平均株価は寄り付き後3000円近く下落したところから1800円安付近まで下落幅を縮小したものの、依然として大幅安のまま2188円安で前引け。ドル円の上昇を限定している。
ユーロ円も円買いの流れが緩和。12時時点では160.33円とニューヨーク市場の終値(160.91円)と比べて58銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の上下にともなう円相場の流れに沿った動き。160.56円前後へ戻す場面があった。
ユーロドルは下押し。12時時点では1.0935ドルとニューヨーク市場の終値(1.0956ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル持ち直しをにらんで重く推移。1.0920ドル付近まで水準を切り下げた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1000ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:15時
7日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では145.71円と12時時点(146.62円)と比べて91銭程度のドル安水準だった。株の下げ幅縮小や米長期金利の持ち直しによるドルの買い戻しは、窓埋めをした水準で一服。後場の日経平均株価が再び軟調地合いになると徐々に上値が重くなり、戻り高値の146.85円付近から1円超下落した。クロス円の買いで146.20円台まで再び買われる場面もあったが、米10年債利回りが3.90%台まで低下すると15時過ぎには145.60円台まで弱含んだ。
ユーロ円は方向感がない。15時時点では160.51円と12時時点(160.33円)と比べて18銭程度のユーロ高水準だった。「中国が景気刺激策の前倒しを検討」との一部報道が伝わると、上海株や日経平均株価が小幅に下げ幅を縮め160.73円付近まで買い戻された。しかし、株の買い戻しもすぐに収まり、米長期金利低下にドル円の反応が敏感だったこともあり160円台前半まで戻すなど160円台で方向感のない動きを繰り返している。
ユーロドルは強含み。15時時点では1.1015ドルと12時時点(1.0935ドル)と比べて0.0080ドル程度のユーロ高水準だった。対円で再びドルが売られたことが支えに1.0920ドル付近から買い戻しが入った。15時前には午前中につけた高値を上抜け1.1020ドルまで強含んでいる。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1020ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:17時
7日午後の東京外国為替市場でユーロ円は神経質な動きが続いた。17時時点では160.39円と15時時点(160.51円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。欧州株先物に下落圧力が強まると、16時前には159.75円までユーロ安円高に傾いた。現物の欧州株は大幅安で始まったものの、一時10%超安まで売られた独DAXが6%前後まで低下幅を縮小。株の持ち直しを眺めてユーロ円も160.50円台まで切り返した。ただ一巡後はユーロドルの伸び悩みにつれて、160円前半で上値を切り下げる場面があった。
ドル円は底堅い。17時時点では145.79円と15時時点(145.71円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。世界株安の流れが強まるなかリスク回避の円買いが再び意識されて、16時過ぎには145.08円までドル安円高に振れた。もっとも大台手前で下げ止まると、米長期金利の低下幅縮小を眺めながら今度はドル買い戻しが優勢に。流動性が薄いため値も飛びやすく、145.80円台まで水準を切り上げた。
ユーロドルは上値が重い。17時時点では1.1001ドルと15時時点(1.1015ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。欧州勢がユーロ買いドル売りで参入すると、1.1050ドルまで日通し高値を更新。しかしながらその後、低下幅を拡大した独長期金利が重しとなり、1.10ドル割れまでユーロ売り戻しが進んだ。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:20時
7日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻しが一服。20時時点では146.23円と17時時点(145.79円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。18時前に146.30円台まで上げたところから一旦145円後半まで下落。もっともその後は、米長期金利が上昇に転じ、大きく売られていた米株先物も下げ幅縮小を受けてドル買い円売り戻しが優勢に。時間外の米10年債利回りが4.01%半ばまで上昇を眺めて、一時146.62円まで値を上げた。しかしながら米長期金利の上昇が一服すると、ドル円も146.10円台まで水準を切り下げている。
ユーロ円は上値が重い。20時時点では160.25円と17時時点(160.39円)と比べて14銭程度のユーロ安水準だった。欧州株を眺めながら160.95円を戻りの高値に18時半頃に160円を割り込んだ。その後、伊外相が欧州連合(EU)の対米報復関税の発動が4月30日まで延期される可能性を示唆し、貿易戦争への過度な警戒感が後退。リスク回避の巻き戻しが欧州株や債券で進むと、ユーロ円も160.92円付近まで上げ足を速めた。もっとも再び161円手前で伸び悩むと、160円前半まで失速している。
ユーロドルは弱含み。20時時点では1.0959ドルと17時時点(1.1001ドル)と比べて0.0042ドル程度のユーロ安水準だった。独長期金利が低下基調を強めると、1.0950ドル付近まで下押して東京午後からの上げ幅を吐き出した。独金利の低下幅縮小での戻しも1.0982ドル前後までだった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.13円
外国為替市場概況:22時
7日の欧州外国為替市場でドル円は強含み。22時時点では146.95円と20時時点(146.23円)と比べて72銭程度のドル高水準だった。ハセット米経済諮問委員会(NEC)委員長がトランプ関税の交渉余地を示唆した。これを受けて米10年債利回りは一時4.05%台後半まで上昇し、ドル円は147.05円前後まで買われた。
ハセットNEC委員長は「トランプ大統領は貿易相手国が本当に素晴らしい提案をするなら耳を傾けるだろう」と発言した。
ユーロドルは強含み。22時時点では1.0974ドルと20時時点(1.0959ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。20時半前に1.0935ドル前後まで弱含んだものの、フォンデアライエン欧州委員長が「米国と関税交渉をする用意がある」と述べたことで、1.0991ドル前後まで買い戻された。
ユーロ円は強含み。22時時点では161.28円と20時時点(160.25円)と比べて1円3銭程度のユーロ高水準だった。米株先物が下げ幅を縮小するなどリスク回避の後退で、一時161.55円まで上値を伸ばした。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.12円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 161.55円
外国為替市場概況:24時
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では147.56円と22時時点(146.95円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。一部通信社が「ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は『トランプ米大統領は中国以外への関税を90日間停止することを検討している』と発言した」と報じると、貿易戦争への過度な警戒感が後退。リスク回避の巻き戻しが急速に進んだ。米長期金利が上昇したことも相場の支援材料となり、一時147.97円まで値を上げた。なお、一時1700ドル超下落したダウ平均は持ち直し、890ドル超上昇する場面があった。
ただ、米ホワイトハウスが「90日間の関税停止はフェイクニュース」との見解を示すと米国株は再び失速。ドル円にも売りが出て146.93円付近まで下押しした。
ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0921ドルと22時時点(1.0974ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。「米関税を90日間停止」との一部報道をきっかけに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.21%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが進行。24時過ぎに一時1.0906ドル付近まで値を下げた。
ユーロ円は24時時点では161.16円と22時時点(161.28円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。前週末の高値162.00円を上抜けて一時162.37円まで値を上げたものの、すぐに失速した。ドル円につれた動きとなった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.97円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 162.37円
外国為替市場概況:2時
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は強含み。2時時点では147.94円と24時時点(147.56円)と比べて38銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領から「中国は4月8日までに34%の関税引き上げを撤回しなければならない」などの発言が伝わると、米10年債利回りが一時4.05%台まで上昇幅を縮小すると共にドル円は147.10円台に下押すも一時的。その後は米10年債利回りが4.15%台まで再び上昇するのをながめ、全般ドル買いの流れとなる中で148.15円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは下げ一服。2時時点では1.0932ドルと24時時点(1.0921ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇を受けたドル買いの影響により下押すも、1.0900ドル手前では下げ渋り。売りの勢いが一服すると1.0930ドル台までやや値を戻した。
ユーロ円は2時時点では161.74円と24時時点(161.16円)と比べて58銭程度のユーロ高水準だった。160.70円台まで下押し後に161.90円台まで切り返すなど、ドル円につれた動きとなった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 148.15円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 162.37円
外国為替市場概況:4時
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は弱含み。4時時点では147.86円と2時時点(147.94円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。148円台での上値を重さを確認すると147.60円台までやや値を下げた。
なお、ダウ平均が一時プラス圏を回復したほか、米10年債利回りは4.19%台まで上昇後に4.13%台に低下するも、いずれも反応は薄かった。
ユーロドルは伸び悩み。4時時点では1.0933ドルと2時時点(1.0932ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円と同様に米長期金利への反応は薄く、1.0950ドル台での上値の重さを確認した後は1.0920ドル台まで小緩む場面が見られた。
ユーロ円は上値が重い。4時時点では161.66円と2時時点(161.74円)と比べて8銭程度のユーロ安水準だった。3時前に162円台に戻すも一時的となり、その後はドル円やユーロドルが小幅に値を下げた影響もあり、161.40円台まで下押した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 148.15円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 162.37円
外国為替市場概況:7日:NYまとめ
7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は147.84円と前営業日NY終値(146.93円)と比べて91銭程度のドル高水準だった。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長の発言として「トランプ米大統領は中国を除くすべての国・地域に対する関税を90日間、一時停止することを検討している」との報道が伝わると、米長期金利が大幅に上昇。一時1700ドル超下落したダウ平均が持ち直し、890ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、一時148.15円と日通し高値を更新した。
米ホワイトハウスが「90日間の関税停止はフェイクニュース」と当該記事を否定したうえ、トランプ氏が「関税の一時停止は考えていない」と発言すると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。米長期金利が高い水準を維持したことなどが相場を下支えし、引けにかけては再び148円台に乗せた。
なお、トランプ氏が自身のSNSに「中国が明日8日までに34%の追加関税を撤回しない場合、米国は9日から中国に50%の追加関税を課す」と警告した。
ユーロドルは続落。終値は1.0912ドルと前営業日NY終値(1.0956ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ安水準となった。日本時間夕刻に一時1.1050ドルまで上昇する場面もあったが、NY市場では上値の重い展開となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て、0時30分過ぎに一時1.0902ドル付近まで値を下げた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.53まで上昇した。
ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は161.31円と前営業日NY終値(160.91円)と比べて40銭程度のユーロ高水準。イタリア外相が「欧州連合(EU)の対米報復関税の発動は4月30日まで延期される可能性がある」との見解を示したほか、フォンデアライエン欧州委員長が「米国に工業製品でゼロ対ゼロの関税を提案した」と明らかにすると貿易戦争への過度な警戒感が後退。リスク回避の巻き戻しが進んだ。「トランプ氏は関税一時停止を検討」との一部報道をきっかけに、米国株が持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入った。23時過ぎには一時162.37円と日通し高値を更新した。もっとも、米ホワイトハウスが当該記事を否定すると伸び悩んだ。
本日の参考レンジ
ドル円:144.82円 - 148.15円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 162.37円