
外国為替市場概況:8時
4日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。8時時点では145.63円とニューヨーク市場の終値(146.06円)と比べて43銭程度のドル安水準だった。NY午後の買い戻しも146.50円近辺と浅かったこともあり、早朝のオセアニア市場から上値が重く始まり一時145.55円まで弱含んだ。
ユーロ円は軟調。8時時点では161.12円とニューヨーク市場の終値(161.43円)と比べて31銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の売りに連れて160.96円まで下押し、欧米勢参入後の安値(160.99円付近)をわずかに下抜け軟調推移。なお、昨日のCME225先物は33895円と3日の大阪取引所比で955円安で引けたことで、本日の日経平均も大幅な続落が予想されている。
ユーロドルは小高い。8時時点では1.1064ドルとニューヨーク市場の終値(1.1052ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の売りが上値を抑えているが、対円でのドル売りが下値を支えていることで小高く推移。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.55円 - 146.08円
ユーロドル:1.1049ドル - 1.1072ドル
ユーロ円:160.96円 - 161.52円
外国為替市場概況:10時
4日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。10時時点では145.96円とニューヨーク市場の終値(146.06円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。弱く始まった米株先物の持ち直しを眺めて146円台を回復し、9時過ぎには146.41円まで反発した。しかしながら日経平均が一時900円超安まで下げ幅を広げ、上昇して始まった時間外の米10年債利回りも低下に転じると、ドル売り円買い戻しが強まった。146円を割り込み、145.82円付近まで下落した。
ユーロ円は上昇一服。10時時点では161.44円とニューヨーク市場の終値(161.43円)と比べて1銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の反発に歩調を合わせて161.69円まで強含み。その後は弱い日本株を眺めながら、161.30円台まで水準を切り下げた。ただし対ドルでユーロは底堅い分だけ、対円での下押し幅は限られている。
なお、衆院財務金融委員会に出席した内田日銀副総裁の発言、「経済・物価の見通し実現していけば、政策金利引き上げ、緩和度合い調整していく」などが伝わっている。
ユーロドルは底堅い。10時時点では1.1060ドルとニューヨーク市場の終値(1.1052ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル買い戻しにつれて、一時1.1037ドルまでユーロ安ドル高に傾いた。もっともその後は、低下に転じた米長期金利を支えにじり高となり、1.1060ドル台を回復した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.55円 - 146.41円
ユーロドル:1.1037ドル - 1.1072ドル
ユーロ円:160.96円 - 161.69円
外国為替市場:12時
4日の東京外国為替市場でドル円は方向感定まらず。12時時点では146.12円とニューヨーク市場の終値(146.06円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。10時過ぎに146.40円まで値を上げるも、9時過ぎに付けた日通し高値146.41円を前に伸び悩んだ。日経平均が900円超下落したほか時間外の米10年債利回りが4.00%付近まで低下したことが重しとなると、145.90円台に下押し。もっとも、下げの勢いが一服すると146.20円まで値を戻すなど下値も堅く、146円台前半でやや方向感を欠いた。
ユーロドルは小高い。12時時点では1.1063ドルとニューヨーク市場の終値(1.1052ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。時間外の米長期金利の低下をながめて1.1079ドルまで小幅に値を上げた。
ユーロ円は上昇一服。12時時点では161.65円とニューヨーク市場の終値(161.43円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの小幅上昇に連れて162.00円まで値を上げるも一時的となり、その後は161.50円前後まで押し戻された。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.55円 - 146.41円
ユーロドル:1.1037ドル - 1.1079ドル
ユーロ円:160.96円 - 162.00円
外国為替市場概況:15時
4日午後の東京外国為替市場でドル円は下げ幅縮小。15時時点では145.85円と12時時点(146.12円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが3.96%台まで低下し、後場の日経平均株価が1400円超下落したことで、一時145.30円まで下値を広げた。しかし日経平均が下げ渋り、米10年債利回りが低下幅を縮めると145.90円台まで買い戻された。
ユーロドルは上昇一服。15時時点では1.1084ドルと12時時点(1.1063ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが3.96%台まで低下したことで、一時1.1108ドルまで上値を伸ばした。もっとも一巡後はドル円の反発につれて、1.1070ドル台まで上値を切り下げている。
ユーロ円は小高い。15時時点では161.66円と12時時点(161.65円)と比べて1銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の下落に連れて161.15円前後まで弱含む局面があったものの、ドル円の買い戻しに連れて161.72円付近まで反発した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.30円 - 146.41円
ユーロドル:1.1037ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:160.96円 - 162.00円
外国為替市場概況:17時
4日午後の東京外国為替市場でユーロドルは売り優勢。17時時点では1.1004ドルと15時時点(1.1084ドル)と比べて0.0080ドル程度のユーロ安水準だった。昨日とは一転して本日の欧州序盤ではドルの買い戻しが広がった。独10年債利回りが大きく低下していることも売りを促し、一時1.0976ドルまで本日安値を更新した。
ドル円は下値が堅い。17時時点では146.27円と15時時点(145.85円)と比べて42銭程度のドル高水準だった。全般ドルの買い戻しが進んだ流れに沿って本日高値となる146.47円まで買い上げられた。昨日急ピッチでドル安が進んだ反動が広がっている模様。
なお、時間外の米10年債利回りは一時3.9438%と昨年10月4日以来の低水準を記録。短期金利市場では米連邦準備理事会(FRB)が今年1.00%利下げするとの予想が織り込まれているという。
ユーロ円は売り優勢。17時時点では160.96円と15時時点(161.66円)と比べて70銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落につれる形で160.67円まで値を下げている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.30円 - 146.47円
ユーロドル:1.0976ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:160.67円 - 162.00円
外国為替市場概況:20時
4日の欧州外国為替市場でドル円は売りが再燃。20時時点では145.10円と17時時点(146.27円)と比べて1円17銭程度のドル安水準だった。中国が米製品に34%の追加関税賦課の報復を行うとの報道を受け、リスク回避資産である債券を買う動きが加速。米10年債利回りが3.87%台まで急低下し、ドル円は146.55円まで持ち直していたところから145.04円まで急落した。
ユーロ円も円高推移。20時時点では160.06円と、17時時点(160.96円)と比べて90銭程度のユーロ安水準だった。米中の関税合戦を嫌気したリスク回避の円買いで、クロス円は軒並み下振れ。ユーロ円は一時159.85円、ポンド円は188.55円、豪ドル円は89.01円、NZドル円は82.11円まで下落した。
ユーロドルは持ち直す。20時時点では1.1030ドルと17時時点(1.1004ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ高水準だった。米金利の急低下を後押しにユーロ高・ドル安推移。1.0965ドルまで下値を探ったところから、1.1050ドル近辺まで戻した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.04円 - 146.55円
ユーロドル:1.0965ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.85円 - 162.00円
外国為替市場概況:22時
4日の欧州外国為替市場でドル円は下げが一服。22時時点では145.60円と20時時点(145.10円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。中国の対米報復関税報道を受けて20時過ぎに144.56円まで昨年10月2日以来の安値を更新した。下げが一服すると145円前半に持ち直して動きがいったん落ち着いたが、米雇用統計の発表後に145.60円台まで買い戻しが入った。一時3.85%台まで低下した米10年債利回りは3.93%台まで低下幅を縮小している。
3月米雇用統計は強弱まちまち。非農業部門雇用者数変化は予想を上回る22.8万人増となったが、失業率は4.2%と予想より悪化した。また、平均時給は前月比で予想通りの+0.3%となったが、前年比では+3.8%と予想以上に前月から伸びが鈍化した。
ユーロドルは買い戻しが一服。22時時点では1.1022ドルと20時時点(1.1030ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。米中関税合戦への警戒感で米長期金利が大幅低下し、1.1089ドル近辺まで買い戻しが入ったが、米雇用統計の発表後は1.10ドル前半に押し戻された。
ユーロ円は神経質な動き。22時時点では160.48円と20時時点(160.06円)と比べて42銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の下げが一服するなか、ユーロドルの買い戻しが支えとなり、159.59円を安値に一時161円台を回復した。ただ、ユーロドルの買い戻しの動きが失速すると160円前半に押し戻された。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.56円 - 146.55円
ユーロドル:1.0965ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.59円 - 162.00円
外国為替市場概況:24時
4日のニューヨーク外国為替市場でユーロ円は軟調。24時時点では159.86円と22時時点(160.48円)と比べて62銭程度のユーロ安水準だった。中国が米相互関税への報復関税を課すと発表したことを受けて、「貿易戦争」への懸念が一気に強まると欧米株価が急落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが優勢となった。24時前に一時159.03円と日通し安値を更新した。
なお、米株式市場でダウ平均は一時1700ドル超下落したほか、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数は5%を超える急落となった。
ドル円は戻りが鈍い。24時時点では145.51円と22時時点(145.60円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ると一時145.87円付近まで下げ渋ったものの、買い戻しが一巡後は再び弱含んだ。世界的な株価の下落でリスク回避の円買いが入った。
なお、トランプ米大統領は米国に投資している投資家へのメッセージとして、「私の政策は決して変わらない。富を築く絶好の機会。かつてないほど金持ちになれる」と自身のSNSに投稿。また、中国が対抗措置として米国からのすべての輸入品に34%の追加関税を課すと発表したことについては、「中国は間違った対応をした。パニックに陥った」との見方を示した。
ユーロドルはさえない。24時時点では1.0986ドルと22時時点(1.1022ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ安水準だった。2日のトランプ米大統領による「相互関税」の発表をきっかけとした世界同時株安の流れに歯止めがかからず、リスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。24時前には一時1.0960ドルと日通し安値を更新した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.56円 - 146.55円
ユーロドル:1.0960ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.03円 - 162.00円
外国為替市場概況:2時
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い戻し。2時時点では146.71円と24時時点(145.51円)と比べて1円20銭程度のドル高水準だった。2日の米相互関税の発表以降に大きく売りが進んだ反動もあり、2時前に146.78円まで本日高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「急ぐ必要はないと感じている。時間はある」「政策調整の前に様子を見るつもり」などの見解を示し、相互関税の発表後も利下げを急がない姿勢を示したことで全般にドル買いが強まった影響も受けたようだ。
ユーロドルは戻りが鈍い。2時時点では1.0971ドルと24時時点(1.0986ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。1時前に1.1020ドル付近まで買い戻しが入ったものの、その後はドル買いの流れに沿って再び本日安値圏まで押し戻された。
ユーロ円は2時時点では160.95円と24時時点(159.86円)と比べて1円9銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれて円売り・ユーロ買いが進み、161.03円前後まで下値を切り上げた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.56円 - 146.78円
ユーロドル:1.0960ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.03円 - 162.00円
外国為替市場概況:4時
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買いが一服。4時時点では146.90円と2時時点(146.71円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。ドル買いの流れに沿って3時過ぎには147.43円まで本日高値を更新した。もっとも、米10年債利回りが3時過ぎにつけた4.01%台から3.96%台まで低下すると、つれて146.60円台まで押し戻された。
ユーロドルは下げ渋り。4時時点では1.0943ドルと2時時点(1.0971ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ安水準だった。2時過ぎに1.0925ドルまで本日安値を更新したが、その後は売りも一服。1.0960ドル台まで下げ渋る場面も見られた。
ユーロ円は4時時点では160.76円と2時時点(160.95円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。3時前に161.41円付近まで上昇するも、その後はドル円と同じく伸び悩む展開となり、161.00円を挟んだ神経質な動きとなった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.56円 - 147.43円
ユーロドル:1.0925ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.03円 - 162.00円
外国為替市場概況:6時
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は146.93円と前営業日NY終値(146.06円)と比べて87銭程度のドル高水準だった。トランプ米政権の「相互関税」に伴う世界経済の先行き不透明感が高まる中、中国が対抗措置を発表。報復の連鎖が世界経済の悪化につながるとの警戒から、欧米株相場が急落するとリスク回避の円買いが優勢となった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.8564%前後と昨年10月以来の低水準を記録したことも相場の重しとなり、20時過ぎに一時144.56円と昨年10月2日以来約半年ぶりの安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米労働省が発表した3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が22.8万人増と予想の13.5万人増を上回ったことが分かると全般ドル買いが進行。ダウ平均が2200ドル超下落するなど、米国株相場が急落するとリスク・オフのドル買いも活発化し、3時過ぎに一時147.43円と日通し高値を付けた。
トランプ米大統領はこの日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長に対し利下げを実施するよう求めたものの、パウエル氏は講演で「トランプ米政権の関税政策が経済に与える影響は予想を上回る可能性が高い」「高インフレと経済成長率の鈍化にリスクが高まっている」と述べ、今後の政策運営については「適切な方向性について結論を出すには時期尚早」と明言を避けた。また、「選挙で選ばれた公職者のコメントに反応したくない」としながらも、「急ぐ必要はないと感じている。時間はある」と話し、利下げを急がない姿勢を改めて示した。この発言もドル買いを誘った要因となった。
ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.0956ドルと前営業日NY終値(1.1052ドル)と比べて0.0096ドル程度のユーロ安水準となった。中国が米国の相互関税に対抗した報復措置を発表すると、米中の貿易摩擦激化に伴う景気減速懸念が増大。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、21時30分前に一時1.1089ドル付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.1108ドルや前日の高値1.1144ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧米株価の急落でリスク・オフのドル買いも優勢となり、2時過ぎに一時1.0925ドルと日通し安値を更新した。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.18まで上昇した。
ユーロ円は続落したものの、下値は堅かった。終値は160.91円と前営業日NY終値(161.43円)と比べて52銭程度のユーロ安水準。貿易摩擦の激化が世界経済を下押しするとの警戒から世界的に株価が下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが先行。24時前に一時159.03円と3月11日以来の安値を更新した。ただ、ドル円が急速に持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入り、一時161.41円付近まで下げ幅を縮めた。
本日の参考レンジ
ドル円:144.56円 - 147.43円
ユーロドル:1.0925ドル - 1.1108ドル
ユーロ円:159.03円 - 162.00円