
外国為替市場概況:8時
2日の東京外国為替市場でドル円は堅調。8時時点では149.81円とニューヨーク市場の終値(149.61円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。ベッセント米財務長官が明日発表される米国の相互関税について、「他国は(米国に対する)関税を引き下げる措置を講じることができる」との発言が伝わると、市場は各国に対する関税が一律にならない可能性を示唆したと捉え、ややリスク選好の動きになった。ダウ先物も小高く推移していることもありドル円は一時149.89円まで買われ、その後も149円後半で堅調地合いを維持している。
ユーロ円は強含み。8時時点では161.79円とニューヨーク市場の終値(161.47円)と比べて32銭程度のユーロ高水準だった。米財務長官の発言が伝わると、クロス円が総じて買われユーロ円は161.94円まで強含んだ。また、豪ドル円は94.21円、NZドル円は85.59円までじり高。
ユーロドルは小高い。8時時点では1.0799ドルとニューヨーク市場の終値(1.0793ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の買いに連れて1.08ドル台を回復するなど小高く推移。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 149.89円
ユーロドル:1.0789ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.38円 - 161.94円
外国為替市場概況:10時
2日の東京外国為替市場でドル円は上昇が一服。10時時点では149.79円とニューヨーク市場の終値(149.61円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。時間外の米10年債利回りの上昇に後押しされ、一時149.92円までドル高が進行。もっとも、三桁高で寄りついた日経平均がマイナスに沈み、リスク回避の円買いが意識されて149.70円台まで上値を切り下げた。
なお10時10分より、植田日銀総裁が衆議院の財務金融委員会に出席予定。
ユーロ円はやや伸び悩み。10時時点では161.63円とニューヨーク市場の終値(161.47円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。161.55円付近を下押し水準に再び強含むも、日経平均のマイナス転が重しとなった。161.70円台では買いの勢いが緩み、161.60円台でじり安となった。
ユーロドルは10時時点では1.0790ドルとニューヨーク市場の終値(1.0793ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。朝方に1.08ドル台の重さを確認し、上昇して始まった米長期金利が重しとなった。10時過ぎには、1.0790ドル割れまでじり安となった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 149.92円
ユーロドル:1.0789ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.38円 - 161.94円
外国為替市場概況:12時
2日の東京外国為替市場でドル円は高止まり。12時時点では149.79円とニューヨーク市場の終値(149.61円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。朝方に伝えられた明朝発表予定のトランプ相互関税への懸念を後退させる報道などを手掛かりに149.95円まで強含む局面があったものの、発表を控えて上値は限定的。149円台後半での高止まりが続いた。
植田日銀総裁は、衆院財務金融委員会での質疑応答で、トランプ政権の関税政策について「規模によって各国の貿易活動に大きな影響が及ぶ可能性」「長い目で見て不確実性が高い」などと述べた。
ユーロ円は強含み。12時時点では161.69円とニューヨーク市場の終値(161.47円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。161円台後半の高値圏での小動きが続いた。
ユーロドルは動意薄。12時時点では1.0794ドルとニューヨーク市場の終値(1.0793ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。トランプ関税の公表を控えて、1.07ドル台後半での小動きが続いた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 149.95円
ユーロドル:1.0787ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.38円 - 161.94円
外国為替市場概況:15時
2日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。15時時点では149.88円と12時時点(149.79円)と比べて9銭程度のドル高水準だった。午前に150円を前に頭打ちとなった後の下押しを149.70円台に留めると、149.95円まで再び上昇して午前の高値に並んだ。
ユーロドルは小安い。15時時点では1.0789ドルと12時時点(1.0794ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。手掛かり材料に乏しいなか、ドル円でドル買いの流れとなった影響もあり、1.0786ドルまでわずかに下値を広げた。
ユーロ円は方向感定まらず。15時時点では161.71円と12時時点(161.69円)と比べて2銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上げとユーロドルの下げに挟まれ、161円台後半で方向感が定まらなかった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 149.95円
ユーロドル:1.0786ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.38円 - 161.94円
外国為替市場概況:17時
2日午後の東京外国為替市場でユーロ円は弱含み。17時時点では161.51円と15時時点(161.71円)と比べて20銭程度のユーロ安水準だった。独DAXなど欧州株が下落してスタートしたことを背景にリスク回避の売りが進行。一時161.37円まで値を下げた。また、ポンド円は193.10円、スイスフラン円は169.14円まで下落している。
ドル円は頭が重い。17時時点では149.66円と15時時点(149.88円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。東京市場での強い地合いが続き一時150.00円まで上げたが、欧州株安を受けて失速。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことも重しに149.60円台まで上値を切り下げている。
ユーロドルは17時時点では1.0791ドルと15時時点(1.0789ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。欧州株の下落を受けて1.0780ドルまで下げたが、昨日安値の1.0778ドルを割り込む動きにはなっていない。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 150.00円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.94円
外国為替市場概況:20時
2日の欧州外国為替市場でドル円はさえない。20時時点では149.41円と17時時点(149.66円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りの低下や日米株価指数先物の下落を受けてさらに売りが強まった。「中国が企業の米国投資を制限」との一部報道も投資家心理の悪化につながり、一時149.32円まで日通し安値を更新した。
ユーロ円は軟調。20時時点では161.28円と17時時点(161.51円)と比べて23銭程度のユーロ安水準だった。米関税政策による世界的な貿易戦争への懸念が一段と高まるなか、一時161.12円まで下値を広げた。
ユーロドルは20時時点では1.0794ドルと17時時点(1.0791ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。1.08ドルを挟んで上下したが方向感が定まっていない。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.32円 - 150.00円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:161.12円 - 161.94円
外国為替市場概況:22時
2日の欧州外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。22時時点では149.17円と20時時点(149.41円)と比べて24銭程度のドル安水準だった。米長期金利の低下と日欧米株価下落を受けて149.19円まで下げた後、3月ADP全米雇用報告が+15.5万人と予想の+12.0万人を上回ったことが伝わると149.40円付近まで反発。ただ、米10年債利回りが4.12%台まで低下幅を拡大すると売りが再開し、149.10円まで下値を広げている。
ユーロドルは底堅い。22時時点では1.0818ドルと20時時点(1.0794ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の大幅低下を受けてユーロ買い・ドル売りが強まり、一時1.0820ドルと日通し高値を付けた。
ユーロ円は22時時点では161.38円と20時時点(161.28円)と比べて10銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が下落した一方、ユーロドルが上昇した影響からユーロ円自体の方向感は出ていない。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.00円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0820ドル
ユーロ円:161.12円 - 161.94円
外国為替市場概況:24時
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下値が堅い。24時時点では149.69円と22時時点(149.17円)と比べて52銭程度のドル高水準だった。米長期金利の低下を手掛かりにしたドル売りの流れに沿って、21時30分過ぎに一時149.10円と日通し安値を付けたものの、前日の安値148.98円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.10%台から4.16%台まで低下幅を縮小したことも相場の支えとなり、一時149.79円付近まで切り返した。
ユーロドルは上昇。24時時点では1.0858ドルと22時時点(1.0818ドル)と比べて0.0040ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の上昇や米国株の持ち直しに伴うユーロ買い・ドル売りが入ると前日の高値1.0830ドルを上抜けて一時1.0861ドルまで上値を伸ばした。「欧州連合(EU)はトランプ関税によって最も大きな打撃を受ける可能性のある経済分野を支援するため、緊急措置を準備している」との報道もユーロ買いを促した。
ユーロ円は急伸。24時時点では162.53円と22時時点(161.38円)と比べて1円15銭程度のユーロ高水準。一時360ドル超下落したダウ平均は上げに転じるなど、安く始まった米国株相場が急速に持ち直すとドル円やクロス円に買い戻しが集まった。前日の高値162.38円を上抜けると上昇に弾みが付き、一時162.56円まで値を上げた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.00円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0861ドル
ユーロ円:161.12円 - 162.56円
外国為替市場概況:2時
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円はじり高。2時時点では150.19円と24時時点(149.69円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.22%台まで上昇幅を拡大したことをながめ、円売り・ドル買いが進んだ。米国株の底堅い動きも相場の下支え要因として意識され、昨日高値の150.14円を上抜けて一時150.25円まで値を上げた。
ユーロ円は底堅い。2時時点では162.99円と24時時点(162.53円)と比べて46銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇や米株高を手掛かりに円売り・ユーロ買いが進み、一時163.04円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは買いが一服。2時時点では1.0852ドルと24時時点(1.0858ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。1時前に1.0873ドルの高値をつけたが、その後は米長期金利の上昇に伴うドル買いの流れに沿って1.08ドル台半ばまで押し戻された。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.25円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0873ドル
ユーロ円:161.12円 - 163.04円
外国為替市場概況:4時
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。4時時点では149.94円と2時時点(150.19円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。米国株相場や米長期金利の上昇が一服したことに伴い、2時前につけた高値150.25円から149.90円台までやや上値を切り下げた。
ユーロドルはもみ合い。4時時点では1.0853ドルと2時時点(1.0852ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。5時からの式典で詳細が発表される「相互関税」の内容を見極めたいとの思惑もあり、1.08ドル台半ばで方向感が乏しくなった。
ユーロ円は4時時点では162.74円と2時時点(162.99円)と比べて25銭程度のユーロ安水準だった。ドル円と同様に上昇一服となり、162.70円台まで弱含んだ。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.25円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0873ドル
ユーロ円:161.12円 - 163.05円
外国為替市場概況:6時
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は149.28円と前営業日NY終値(149.61円)と比べて33銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1080%前後と約1カ月ぶりの低水準を付けると円買い・ドル売りが先行。時間外のダウ先物や日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買いも入ると、21時30分過ぎに一時149.10円と日通し安値を更新した。なお、21時15分発表の3月ADP全米雇用報告は15.5万人増と予想の12.0万人増を上回ったものの、ドル買いでの反応は限定的だった。
ただ、前日の安値148.98円や一目均衡表基準線148.92円がサポートとして意識されると一転買い戻しが優勢となり、前日の高値150.14円を上抜けて一時150.25円まで値を上げた。米10年債利回りが上昇に転じたうえ、大幅安で始まった米国株相場が持ち直したことも相場の支援材料。
そのあとは米相互関税の詳細発表を前に150.00円を挟んだもみ合いが続いたが、トランプ米大統領による「相互関税」の詳細発表が始まると相場は荒く上下した。関税率の基本設定は10%とされ、当初報じられていた20%前後よりも小さかったことから150.49円の本日高値まで上昇したが、「日本の関税率は24%、中国は34%、EUは20%」と主要国が軒並み高い税率だったことが分かると一転売りが優勢に。5時30分過ぎに149.25円付近まで値を下げた。
ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0853ドルと前営業日NY終値(1.0793ドル)と比べて0.0060ドル程度のユーロ高水準となった。米国株相場の持ち直しを受けて、投資家のリスク回避姿勢が後退するとユーロ買い・ドル売りが先行。「欧州連合(EU)はトランプ関税によって最も大きな打撃を受ける可能性のある経済分野を支援するため、緊急措置を準備している」との一部報道もユーロ買いを促した。その後、トランプ米政権の「相互関税」の詳細が伝わると1.0924ドルまで値を上げたものの、1.0811ドル付近まで失速した。
ユーロ円は4日ぶりに反発。終値は162.04円と前営業日NY終値(161.47円)と比べて57銭程度のユーロ高水準。一時360ドル超下落したダウ平均が持ち直し、390ドル超上昇したため、リスク・オフの巻き戻しが進んだ。ただ、トランプ米政権の「相互関税」の詳細が伝わると一時164.18円まで値を上げたものの、すぐに失速。時間外のダウ先物や日経平均先物の下落とともに161.40円付近まで押し戻された。
本日の参考レンジ
ドル円:149.10円 - 150.49円
ユーロドル:1.0780ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:161.12円 - 164.18円