フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年03月28日

外国為替市場概況

8時

 28日の東京外国為替市場でドル円は小動き。8時時点では151.04円とニューヨーク市場の終値(151.05円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。朝方に151.12円まで上昇する場面があったが、昨日高値の151.15円手前では買いも一服した。目先は同水準や3日につけた直近高値151.30円を上抜けられるかポイント。また、8時30分に発表される3月東京都区部消費者物価指数(CPI)や8時50分公表予定の日銀金融政策決定会合における主な意見(3月18-19日分)にも注目しておきたい。

 ユーロ円も小動き。8時時点では163.06円とニューヨーク市場の終値(163.15円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。163.10円前後でのもみ合いとなっており、本邦勢の本格参入や日本株の取引開始を待つ状態だ。

 ユーロドルは8時時点では1.0796ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。前日終値付近で動意を欠いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.02円 - 151.12円
ユーロドル:1.0796ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:163.05円 - 163.15円

10時

 28日の東京外国為替市場でドル円は上値を試した。10時時点では150.96円とニューヨーク市場の終値(151.05円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。3月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)は前年比2.4%と予想や前回値を0.2ポイント上回った。これを受けて150.77円までドル売り円買いで反応するも、本邦長期金利が伸び悩むと下落は一服。下値の固さを確認すると151円台を回復し、昨日高値151.15円を上抜けて151.21円まで上昇した。ただし3日高値151.30円が抵抗水準として意識され、仲値通過後は151円を割り込んだ。

 ユーロ円は伸び悩み。10時時点では162.96円とニューヨーク市場の終値(163.15円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。3月東京都区部CPIの発表後に下値を試し、162.85円まで売られた。その後はドル円の上昇につれて163円台を回復し、163.17円まで切り返す動きに。ただし、700円超安と軟調な日経平均が重しとなり、仲値後は再び161.80円台まで上値を切り下げている。

 ユーロドルはもみ合い。10時時点では1.0795ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。前日終値付近で動意を欠いた。ドル円のドル高基調が重しとなって1.0788ドルまで下押すも、一巡後は1.0790ドル台で小幅な上下に留まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.77円 - 151.21円
ユーロドル:1.0788ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.85円 - 163.17円

訂正:ユーロ円概況、仲値後の切り下げ水準を162.80円台に訂正しました。

 28日の東京外国為替市場でドル円は上値を試した。10時時点では150.96円とニューヨーク市場の終値(151.05円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。3月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合)は前年比2.4%と予想や前回値を0.2ポイント上回った。これを受けて150.77円までドル売り円買いで反応するも、本邦長期金利が伸び悩むと下落は一服。下値の固さを確認すると151円台を回復し、昨日高値151.15円を上抜けて151.21円まで上昇した。ただし3日高値151.30円が抵抗水準として意識され、仲値通過後は151円を割り込んだ。

 ユーロ円は伸び悩み。10時時点では162.96円とニューヨーク市場の終値(163.15円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。3月東京都区部CPIの発表後に下値を試し、162.85円まで売られた。その後はドル円の上昇につれて163円台を回復し、163.17円まで切り返す動きに。ただし、700円超安と軟調な日経平均が重しとなり、仲値後は再び162.80円台まで上値を切り下げている。

 ユーロドルはもみ合い。10時時点では1.0795ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。前日終値付近で動意を欠いた。ドル円のドル高基調が重しとなって1.0788ドルまで下押すも、一巡後は1.0790ドル台で小幅な上下に留まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.77円 - 151.21円
ユーロドル:1.0788ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.85円 - 163.17円

12時

 28日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。12時時点では150.83円とニューヨーク市場の終値(151.05円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。日経平均の下げ幅が800円を超え、3万7000円の大台を割り込んだことが重しとなり、11時前に150.71円まで下落。その後は150.80円前後で小動きとなった。

 ユーロ円は安値もみ合い。12時時点では162.81円とニューヨーク市場の終値(163.15円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。本邦株安をながめて162.67円まで下値を広げた後は、162円台後半で様子見となった。
 他クロス円も円買いが優勢となっており、豪ドル円が94.84円まで、ポンド円は195.13円まで、それぞれ売られている。

 ユーロドルは様子見。12時時点では1.0794ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。円主体の動きとなるなか、1.0790ドル台を中心とした狭いもみ合いとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.71円 - 151.21円
ユーロドル:1.0788ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.67円 - 163.17円

15時

 28日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では150.77円と12時時点(150.83円)と比べて6銭程度のドル安水準だった。後場の日経平均株価が一時900円超下落して下げ幅を拡大したことで、150.72円前後まで弱含みに推移した。しかし、月末に向けたドル需要への思惑もあって下値は限定的だった。

 ユーロドルは小安い。15時時点では1.0789ドルと12時時点(1.0794ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。ポジション調整の売りで、一時1.0785ドルまでわずかに下値を広げた。

 ユーロ円は小安い。15時時点では162.68円と12時時点(162.81円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。後場の日経平均株価が下げ幅を拡大したことで、一時162.66円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.71円 - 151.21円
ユーロドル:1.0785ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.66円 - 163.17円

17時

 28日午後の東京外国為替市場でドル円は軟調。17時時点では150.39円と15時時点(150.77円)と比べて38銭程度のドル安水準だった。日経平均株価が引けにかけて小幅に下げ幅を縮小したが支えにはならず、軟調な動き。米10年債利回りが4.31%まで低下すると、昨日NY参入後の安値150.58円付近をあっさりと下抜けた。17時過ぎには150.36円まで下値を広げている。ミャンマーやタイなどで大規模地震があり、バンコクの高層ビルも被害が出ていることでリスク回避の動きが進んだとの声もあった。

 ユーロ円は弱含み。17時時点では162.22円と15時時点(162.68円)と比べて46銭程度のユーロ安水準だった。ドル円に連れて上値が重くなる中、弱いフランスのインフレ指標が発表されるとさらに上値が重くなり162.19円まで弱含んだ。
 なお、ユーロポンドは0.8327ポンドまで下押し。2月の英小売売上高がヘッドラインとコア指数ともに、前月比でマイナス予想がプラスになったことがポンド買いを促した。

 ユーロドルは上値が抑えられる。17時時点では1.0786ドルと15時時点(1.0789ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の低下で1.0802ドルまでユーロ買い・ドル売りが進む場面もあった。ただ、フランスのインフレ指標が総じて予想を下振れたことが重しになり上値が抑えられると、一転1.0782ドルまで弱含んだ。なお、フランスの3月PPIは予想の+0.7%を大幅に下回る-0.8%となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.36円 - 151.21円
ユーロドル:1.0782ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.19円 - 163.17円

20時

 28日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋る。20時時点では150.71円と17時時点(150.39円)と比べて32銭程度のドル高水準だった。新規の手がかりが乏しいなか、時間外の米長期金利を眺めながらの動きとなった。一時4.31%台まで低下した米10年債利回りが下げ幅を縮小する動きになると、17時ごろにつけた150.36円を安値に150.70円台まで持ち直した。

 ユーロ円は小幅の買い戻し。20時時点では162.30円と17時時点(162.22円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。リスクオフの円買いが一服し、ドル円同様にクロス円もやや買い戻しが優勢となり、162.07円を安値に162.40円近辺まで持ち直した。

 ユーロドルはじり安。20時時点では1.0768ドルと17時時点(1.0786ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準だった。独債利回りの低下が重しとなるも、下押しは1.0768ドルにとどめ、引き続き1.07ドル後半で値動きは限定的。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.36円 - 151.21円
ユーロドル:1.0768ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

22時

 28日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩み。22時時点では150.64円と20時時点(150.71円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。2月米PCEコア・デフレーターが予想を上回ったことを受けて発表直後には150.91円付近まで値を上げた。ただ、買いは続かず米10年債利回りが4.30%付近まで低下幅を拡大すると150.57円近辺まで押し戻された。

 ユーロドルは下げ渋り。22時時点では1.0789ドルと20時時点(1.0768ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。20時過ぎに1.0765ドルまで下げ、その後も安値圏での推移が続いていたが、米長期金利の低下幅拡大を受けて1.0790ドル近辺まで反発している。

 ユーロ円は22時時点では162.52円と20時時点(162.30円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの下げ渋りにつれてやや買い戻しが入っている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.36円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0802ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

24時

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円はさえない。24時時点では150.09円と22時時点(150.64円)と比べて55銭程度のドル安水準だった。3月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が57.0と予想の57.9を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行。また、同時に発表された1年先・5年先の期待インフレ率が予想を上回り、速報値から上方修正されるとダウ平均が一時600ドル近く下落。リスク・オフの円買い・ドル売りも優勢となった。前日の安値150.06円を下抜けて、一時149.91円と日通し安値を更新した。

 ユーロドルは堅調。24時時点では1.0823ドルと22時時点(1.0789ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ高水準だった。「欧州連合(EU)は米国の相互関税に対して譲歩案提示を計画している」との一部報道をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。ミシガン消費者態度指数が予想下回ったことも相場の支援材料となり、前日の高値1.0821ドルを上抜けると一時1.0831ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は戻りが鈍い。24時時点では162.45円と22時時点(162.52円)と比べて7銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると162.84円付近まで下げ渋ったものの、ドル円の下落につれた売りが出ると162.30円付近まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.91円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0831ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

2時

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻り限定的。2時時点では150.08円と24時時点(150.09円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。26日安値149.84円や一目均衡表・転換線149.70円といったサポートを下値に控えるなか、149.91円が目先の底となり150.33円前後まで戻した。しかし欧州序盤の押し目150.36円を前にした同水準で反発は頭打ち。ダウ平均が700ドルを超える下落となるなど米株のさえない推移も重しとなり、150円前半レンジにとどまった。

 ユーロドルは高値圏で推移。2時時点では1.0821ドルと24時時点(1.0823ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。「欧州連合(EU)は米国の相互関税に対して譲歩案提示を計画」との一部報道を支援とした底堅さが継続。1.0845ドルまで一時上昇した。

 ユーロ円はもみ合い。2時時点では162.42円と24時時点(162.45円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇に連動して、162.93円前後まで戻した。しかしドル円の伸び悩みが重しとなった面もあって163円台を前に伸び悩み、162円半ばへ押し戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.91円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0845ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

4時

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円はさえない。4時時点では149.95円と2時時点(150.08円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。ダウ平均が770ドル近い下落となるなど米株が重く、米長期金利の指標である米10年債利回りは21日以来、1週間ぶりの4.25%割れまで低下。円買い・ドル売りが進み、ドル円は149.86円を本日安値に安値圏で推移した。

 ユーロドルは底堅い。4時時点では1.0824ドルと2時時点(1.0821ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。1.0845ドルへ上振れたところで頭打ち気味となって以降は戻りがやや鈍いものの、下押しは1.0812ドル前後までと1.08ドル台を維持して推移。米長期金利の低下が下支えになっている。

 ユーロ円はやや重い。4時時点では162.32円と2時時点(162.42円)と比べて10銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの底堅い動きは一定の支えとなっており底割れ感はないものの、さえないドル円の推移を反映した円相場の動向が影響しており戻りが鈍い。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.86円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0845ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

28日:6時

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は149.84円と前営業日NY終値(151.05円)と比べて1円21銭程度のドル安水準だった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE)は予想を下回った一方、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは予想を上回った。米経済の3分の2以上を占める個人消費が予想を下回ったうえ、基調的な物価圧力の高まりが示唆された。
 また、その後発表された3月米ミシガン大学消費者態度指数確報値は予想を下回った一方、1年先・5年先の期待インフレ率は予想を上回り、速報値から上方修正された。
 市場では「貿易摩擦が激化する様相を呈する中、物価高と景気悪化が重なるスタグフレーションのリスクが大きくなるとの懸念が広がった」との声が聞かれた。ダウ平均が一時760ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移すると、リスク・オフの円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の大幅低下も相場の重しとなり、5時30分前には一時149.69円まで値を下げた。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0828ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準となった。「米政権による関税の一部緩和を目指して欧州連合(EU)は譲歩可能な分野を洗い出す作業を進めている」との一部報道をきっかけにユーロ買いが先行。低調な米経済指標をきっかけに米景気の不透明感が改めて意識されると、米長期金利の大幅低下とともにドル売りが活発化した。前日の高値1.0821ドルを上抜けて一時1.0845ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は162.25円と前営業日NY終値(163.15円)と比べて90銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると162.93円付近まで下げ渋る場面もあったが、ドル円や米国株の下落につれた売りが出ると162.07円と欧州市場序盤に付けた日通し安値に面合わせした。

 米ドルカナダドルは下値が堅かった。トランプ米大統領とカーニー加首相はこの日、初の電話会談を実施。トランプ氏はSNSへの投稿で今回の電話会談について「極めて生産的であり、多くの点で合意した」と説明した。また、「4月下旬のカナダ総選挙後に会談を持つことで合意した」と話した。これを受けてカナダドル買いが先行すると一時1.4277カナダドルまで値を下げた。
 ただ、米政権の関税政策を巡る先行き不透明感が根強い中、カナダドル買いの勢いは長続きしなかった。トランプ氏がホワイトハウスで「カナダに対する関税措置は絶対に(absolutely)やり遂げる」と発言したことも意識されて、引けにかけては1.4324カナダドル付近まで持ち直した。

本日の参考レンジ
ドル円:149.69円 - 151.21円
ユーロドル:1.0765ドル - 1.0845ドル
ユーロ円:162.07円 - 163.17円

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