フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年03月27日

外国為替市場概況

8時

 27日の東京外国為替市場でユーロ円は売りが先行。8時時点では161.38円とニューヨーク市場の終値(161.92円)と比べて54銭程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領は自動車関税に関する大統領令に署名。米国外で生産された自動車に対する25%の関税が4月2日から発動され、3日から徴収が開始されるとの方針が示された。世界的な貿易紛争による景気減速懸念からリスク回避の動きが先行し、一時161.37円まで値を下げた。

 他のクロス円も売り先行となり、カーニー・カナダ首相が即座に対抗措置を発動するとの見解を示すなか、カナダドル円は105.03円まで下押し。また、自動車製造業が主力産業であり、その大半が米国向けの輸入車となっているメキシコへの影響も懸念され、メキシコペソ円も7.43円まで値を下げた。

 ドル円は弱含み。8時時点では150.30円とニューヨーク市場の終値(150.57円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。朝方からリスク回避目的の円買いの動きが目立ち、一時150.29円まで値を下げた。目先は米自動車関税の日本株への影響などをにらんだ動きとなるか。また、本日はスポット応当日が期末・年度末ということもあり、実需勢の動向にも注意しておきたい。

 ユーロドルは8時時点では1.0737ドルとニューヨーク市場の終値(1.0754ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円などの下げにつれて1.0733ドルまで値を下げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.29円 - 150.60円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0759ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.97円

10時

 27日の東京外国為替市場でユーロ円は下げ渋り。10時時点では161.85円とニューヨーク市場の終値(161.92円)と比べて7銭程度のユーロ安水準だった。東京勢が参入するにつれて買い戻しが優勢に。一時約470円安まで売られた日経平均の下げ幅縮小を眺めながら、161円後半まで反発した。仲値付近では161.87円まで下値を切り上げている。
 他、米国の自動車関税を嫌気して105.03円まで売られたカナダドル円も一時105.40円台まで持ち直し、メキシコペソ円も7.42円を安値に下げ渋った。

 ドル円は上値が重い。10時時点では150.48円とニューヨーク市場の終値(150.57円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。東京勢の本格参入後はドル買い円売りが強まり、クロス円の持ち直しにもつれて150.62円まで上昇した。もっともその後は150.40円台まで緩む展開に。トランプ米大統領が発表した自動車関税について、石破首相が「対抗措置も選択肢としてある」と発言。日米貿易摩擦への警戒感が重しとなった。

 ユーロドルは下落が一服。10時時点では1.0755ドルとニューヨーク市場の終値(1.0754ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の切り返しにつれて、1.0750ドル台を回復した。本日1.0727ドル付近に位置する200日移動平均線が支持水準として働いた形となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.29円 - 150.62円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0759ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.97円

12時

 27日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。12時時点では150.17円とニューヨーク市場の終値(150.57円)と比べて40銭程度のドル安水準だった。再び軟調推移の日経平均をながめ、朝方に付けた150.29円を割り込むと150.09円まで下落。売り一巡後の戻りも150.20円台に留まった。

 ユーロドルは強含み。12時時点では1.0776ドルとニューヨーク市場の終値(1.0754ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円でドル売りの流れとなった影響を受け、1.0780ドルまで値を上げた。時間外の米10年債利回りの低下も上昇を後押しした。

 ユーロ円は下げ渋り。12時時点では161.82円とニューヨーク市場の終値(161.92円)と比べて10銭程度のユーロ安水準だった。本邦株安を嫌気して161.50円台まで下押すも、ユーロドルの上昇に支えられると161.95円付近まで上昇して朝方に付けた本日高値に迫った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.09円 - 150.62円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0780ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.97円

15時

 27日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。15時時点では150.24円と12時時点(150.17円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。後場の日経平均株価が一時400円超下落したことなどで、150.06円まで本日の安値を更新したものの、期末・年度末絡みのドル買いで下値は限定的だった。

 ユーロドルは15時時点では1.0769ドルと12時時点(1.0776ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ関税を背景にした朝方の売り仕掛けも200日移動平均線の1.0727ドルを下抜けることが出来なかったことで、1.0787ドルまで買い戻された。しかし、トランプ米大統領が「米に対して欧州連合(EU)がカナダと協力するなら、関税引き上げ計画」と述べたことで、1.0764ドル前後まで反落した。

 ユーロ円は伸び悩み。15時時点では161.79円と12時時点(161.82円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下げ止まりやユーロドルの買い戻しを受けて、161.99円まで上値を伸ばして本日高値を更新するも一時的。その後はユーロドルの反落に連れて161.70円台まで下押した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 150.62円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:161.37円 - 161.99円

17時

 27日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。17時時点では150.54円と15時時点(150.24円)と比べて30銭程度のドル高水準だった。日経平均株価が引けにかけて下げ幅を縮小、TOPIXは続伸して引けると、ドル円も買い戻された。その後も、米10年債利回りが4.37%台まで上昇したことがドルの支えとなり、17時過ぎには150.55円付近までじり高となり底堅い動き。

 ユーロ円は堅調。17時時点では162.05円と15時時点(161.79円)と比べて26銭程度のユーロ高水準だった。日経平均の大引け後に162.20円まで上値を広げた。その後は161.69円付近まで下押す場面もあったが、17時前には再び162円台を回復している。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.0764ドルと15時時点(1.0769ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円の買いに連れて1.0783ドル前後まで買われたが、日通し高値には届かず上値が抑えられた。米長期金利が上昇している一方で独長期金利が大幅に低下して始まったことで1.0754ドル前後まで売られる場面もあったが、一方的な動きにはならず1.07ドル後半でもみ合いになっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 150.62円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:161.37円 - 162.20円

20時

 27日の欧州外国為替市場でドル円はしっかり。20時時点では150.93円と17時時点(150.54円)と比べて39銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇を眺めながら上値を試す動きとなり、3日以来の高値となる150.98円まで強含んだ。ただ、25日(高値150.94円)同様に151円手前で上値の重さも示されている。米10年債利回りは4.40%手前まで上げ幅を拡大した。

 ユーロ円は一段高。20時時点では162.72円と17時時点(162.05円)と比べて67銭程度のユーロ高水準だった。ドル円につれるかっこうでクロス円全般が堅調な動き。ユーロ円は162.74円まで強含み、ポンド円は195.23円、豪ドル円は95.23円、NZドル円は86.70円、加ドル円は105.69円まで高値を更新した。

 ユーロドルは底堅い。20時時点では1.0781ドルと17時時点(1.0764ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇が重しとなるも、下押しは1.0750ドル台にとどめると、ユーロ円の上昇も支えに1.0780ドル近辺に持ち直した。引き続き値動きは限られている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 150.98円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:161.37円 - 162.74円

22時

 27日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩み。22時時点では150.73円と20時時点(150.93円)と比べて20銭程度のドル安水準だった。欧州序盤からの買いが継続する形で一時151.09円まで本日高値を伸ばした。ただ、3日高値の151.30円がレジスタンスとして意識されると伸び悩み。米10年債利回りが上昇幅を縮めるとともに150.60円台まで下押しした。
 なお、10-12月期米国内総生産(GDP)確定値や前週分の新規失業保険申請件数は予想より強かった半面、10-12月期米GDP個人消費・確定値や10-12月期米コアPCE・確定値は弱いなど、強弱入り混じる結果だった。

 ユーロドルは小幅高。22時時点では1.0787ドルと20時時点(1.0781ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇幅縮小に伴ってユーロ買い・ドル売りが強まり、一時1.0800ドルと本日高値を付けた。もっとも、独長期金利が低下しているため上値は限定的だった。

 ユーロ円は22時時点では162.60円と20時時点(162.72円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。欧州序盤からの上昇は162.99円までにとどまり、節目の163円を前に伸び悩んでいる。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.09円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0800ドル
ユーロ円:161.37円 - 162.99円

24時

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では151.00円と22時時点(150.73円)と比べて27銭程度のドル高水準だった。21時過ぎに一時151.09円と3日以来の高値を付けたものの、同日高値の151.30円がレジスタンスとして意識されると失速。ダウ平均が一時310ドル超下落したことも相場の重しとなり、150.58円付近まで下押しした。
 ただ、米ホワイトハウスが「関税の数字の一部は予想よりも控えめなものになる」との見解を示すと、ダウ平均が持ち直したためドル円にも買い戻しが入った。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.0789ドルと22時時点(1.0787ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。この日発表の米経済指標が強弱入り混じる内容となったため、大きな方向感は出なかった。

 ユーロ円はドル円と似た動き。24時時点では162.94円と22時時点(162.60円)と比べて34銭程度のユーロ高水準。22時30分過ぎに162.41円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。24時前には一時163.00円と日通し高値を更新した。安く始まった米国株相場が持ち直したことも相場を下支えした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.09円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0800ドル
ユーロ円:161.37円 - 163.00円

2時

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅さを維持。2時時点では151.01円と24時時点(151.00円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。安寄り後にプラス圏へ持ち直したダウ平均が再びマイナスへ転じるなど、安定を欠く米株の動向をにらんで151円付近で戻りを鈍らせた。しかし株価下落の勢いも限られ、ドル円の下押しは150.66円前後にとどまった。上値を試す流れを回復してNY朝方につけた151.09円を上回り、151.15円まで上値を広げた。

 ユーロドルは一時上振れも下押す。2時時点では1.0799ドルと24時時点(1.0789ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。米株持ち直しの流れを後押しとした上振れが1.0821ドルまで進んだ。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けたドル売りも後押しとなったようだが、フロー一服で頭打ち。1.08ドル割れへ下押した。

 ユーロ円は高値圏を維持。2時時点では163.07円と24時時点(162.94円)と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルの上振れやドル円の底堅い推移といった各々の局面の動きが順次ユーロ円を支えるような格好となり下押しを回避。163.17円まで上昇した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.15円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0821ドル
ユーロ円:161.37円 - 163.17円

4時

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動きが継続。4時時点で151.11円と2時時点(151.01円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。NY終盤に差し掛かり徐々に動きを落ち着かせた。しかし、おおむね151円台で推移しており底堅さを維持した。

 ユーロドルは戻りが鈍い。4時時点では1.0791ドルと2時時点(1.0799ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。ロンドンフィキシングにかけ1.0821ドルまで上振れた後は戻りが鈍った。1.08ドル台へ戻す場面を挟みつつも次第に上値を切り下げた。

 ユーロ円は高止まり。4時時点では163.06円と2時時点(163.07円)と比べ1銭程度のユーロ安水準だった。163.36円まで上値を伸ばしたところでやや頭打ち気味。しかしダウ平均が42200ドル台を目先の底に下げ渋るなかクロス円の下押しは限定的。ユーロ円は163円台を維持して推移した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.15円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0821ドル
ユーロ円:161.37円 - 163.36円

27日:6時

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は151.05円と前営業日NY終値(150.57円)と比べて48銭程度のドル高水準だった。米関税強化が米国内の物価上昇圧力を高めるとの観測から、米長期金利が上昇。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが進み、21時過ぎには一時151.09円まで上昇した。その後、3日の高値151.30円がレジスタンスとして意識されると150.58円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。
 米ホワイトハウスが「関税の数字の一部は予想よりも控えめなものになる」との見解を示すと、一時は310ドル超下落したダウ平均がプラス圏を回復。ドル円にも買い戻しが入った。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてはドル売りのフローも目立ったが、フィキシング通過後は再び強含み、1時30分過ぎに151.15円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは7営業日ぶりに反発。終値は1.0801ドルと前営業日NY終値(1.0754ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ高水準となった。この日発表の米経済指標は強弱入り混じる内容となったため、相場への影響は限定的で方向感に乏しい展開が続いた。ロンドン・フィキシングに向けてはドル売りのフローが目立ち、0時30分過ぎに一時1.0821ドルと日通し高値を付けたものの、フィキシング通過後は1.0800ドルを挟んだレンジ取引に終始した。
 米商務省は明日28日に2月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)を発表する。当該指標は米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しており、市場では「足もとのインフレ動向を確認したいとの思惑が広がっている」との声が聞かれた。

 ユーロ円は続伸。終値は163.15円と前営業日NY終値(161.92円)と比べて1円23銭程度のユーロ高水準。円安が進んだ欧州市場の流れがNY市場でも続いた。22時30分過ぎには162.41円付近まで下押しする場面もあったが、売り一巡後は再び買いが優勢となり、2時過ぎに一時163.36円と日通し高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:150.06円 - 151.15円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0821ドル
ユーロ円:161.37円 - 163.36円

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