
外国為替市場概況
8時
26日の東京外国為替市場でドル円は小高い。8時時点では149.95円とニューヨーク市場の終値(149.91円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。前日終値付近での小動きとなったが、8時前に149.98円までわずかに値を上げた。昨日NY時間につけた安値149.55円でいったんは下値を確認した格好となっており、日本株や米金利動向などをながめながら戻りを試すことになるか。
ユーロ円はもみ合い。8時時点では161.78円とニューヨーク市場の終値(161.78円)とほぼ同水準だった。前日終値付近でのもみ合いとなっており、日本株の取引開始や本邦勢の本格参入を待つ状態だ。なお、本日はアジア時間に2月豪消費者物価指数(CPI)が予定されており、豪ドル円など他のクロス円の動向も気にかけておきたい。
ユーロドルは8時時点では1.0788ドルとニューヨーク市場の終値(1.0791ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。目先は昨日安値の1.0777ドルがサポートとして意識されるか注目となる。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.88円 - 149.98円
ユーロドル:1.0788ドル - 1.0797ドル
ユーロ円:161.73円 - 161.84円
10時
26日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では150.16円とニューヨーク市場の終値(149.91円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。149.84円を下値に150円台を回復し、東京仲値頃に150.19円まで買われた。日経平均は上げ幅をやや縮小したものの底堅さは維持、また時間外の米10年債利回りが上昇したことなどに後押しされた。
なお、衆院財務金融委員会に出席している植田日銀総裁の発言「基調的な物価上昇率は2%をまだ少し下回っている」「2%の物価目標が実現しない中で目標の見直しはやってはいけないこと」などが伝わっている。
ユーロ円は底堅い。10時時点では161.94円とニューヨーク市場の終値(161.78円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。株高を背景としたリスク志向の円売りが支えとなり、ドル円の上昇にもつれて161.98円までじり高となった。
ユーロドルは上値が重い。10時時点では1.0784ドルとニューヨーク市場の終値(1.0791ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。目立った動きはないものの、昨日ニューヨーク市場からの地合いの弱さが継続。ドル円のドル高基調にもつれて、1.0783ドルまで下押した。
豪ドル/ドルも0.6309ドルを頭に0.6289ドルまで下落。日本時間9時30分に発表された2月豪消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%と予想や前回値を0.1ポイント下回った。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.19円
ユーロドル:1.0783ドル - 1.0797ドル
ユーロ円:161.68円 - 161.98円
12時
26日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では150.26円とニューヨーク市場の終値(149.91円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。仲値公示後もドル買いの勢いが続くと150.28円まで上昇。その後は150.00円台まで押し戻される場面も見られたが、売り一巡後は再び本日高値に迫った。
なお、新発10年債利回りは2008年10月以来となる1.585%まで上昇している。
豪ドル円は切り返し。2月豪消費者物価指数(CPI)を受けてじわじわと豪ドルが売られる中、「トランプ米大統領は数週間以内に銅輸入に関税を課す可能性がある」との報道が伝わると、豪ドル円は94.26円まで下落。もっとも、売り一巡後は94.81円まで切り返すなど荒い動きとなった。関税発動が早まるとの見方から銅が買い戻されて過去最高値を更新したことも、上昇を後押ししたもよう。
ユーロ円は堅調。12時時点では162.20円とニューヨーク市場の終値(161.78円)と比べて42銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が底堅く推移したほか、豪ドル円で円安となった影響もあり、162.23円まで連れて値を上げた。
ユーロドルは小高い。12時時点では1.0795ドルとニューヨーク市場の終値(1.0791ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円に連れて1.0797ドルまで上昇して朝方の高値に並ぶと、その後は高値圏でのもみ合いが続いた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.28円
ユーロドル:1.0778ドル - 1.0797ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.23円
15時
26日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では150.47円と12時時点(150.26円)と比べて21銭程度のドル高水準だった。後場の日経平均株価が一時400円超上昇したことで、150.62円まで上値を伸ばした。
片山自民党金融調査会長からは「ドル円は120円台の時期が長かったので、120円台が実力との見方が多い」「円高方向への誘導手段としての為替介入は、長期的には効果があまり大きくないので、根本的な対策が必要。自民党として、新NISAの税制優遇拡充を検討している」などの発言が伝わっている。
ユーロ円は強含み。15時時点では162.29円と12時時点(162.20円)と比べて9銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて、一時162.40円まで日通し高値を更新した。
ユーロドルは15時時点では1.0785ドルと12時時点(1.0795ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。円主導の値動きとなったことで、1.07ドル台後半での小動きに終始した。
グールズビー米シカゴ連銀総裁(FT紙インタビュー)が、「今後12-18カ月で金利はかなり下がると予想しているものの、景気先行き不透明感から追加利下げには予想以上に時間がかかる可能性がある」と述べた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.62円
ユーロドル:1.0778ドル - 1.0797ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.40円
17時
26日午後の東京外国為替市場でポンドは弱含み。2月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを背景に売りが進行。対ドルでは1.2903ドルまで下落したほか、対円では194円台半ばから194.06円前後まで値を下げている。なお、短期金利市場では5月の利下げ確率は80%程度織り込まれているという。
ユーロ円は買い一服。17時時点では162.22円と15時時点(162.29円)と比べて7銭程度のユーロ安水準だった。東京時間からの強い地合いを引き継いで欧州派入り際には一時162.44円まで日通し高値を付けた。もっとも、一巡すると利食い売りなどから上値がやや重くなっている。
ドル円は小安い。17時時点では150.40円と15時時点(150.47円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。時間外で米10年債利回りが上昇幅を縮めたことが嫌気され150.20円台までじりじりと上値を切り下げた。
ユーロドルは17時時点では1.0786ドルと15時時点(1.0785ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。引き続き1.07ドル台後半でこう着している。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.62円
ユーロドル:1.0778ドル - 1.0797ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.44円
20時
26日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。20時時点では150.18円と17時時点(150.40円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが上昇幅を消したうえ、日銀審議委員に本日就任した小枝淳子氏が「実質金利は極めて低い」「基調的なインフレは緩やかに上がっている」などと発言したことが売りを促し、150.03円付近まで下押しした。ただ、150円割れを死守すると米金利が再び上昇したこともあり150.20円台まで持ち直している。
ユーロドルはもみ合い。20時時点では1.0791ドルと17時時点(1.0786ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が上昇分を吐き出したことで1.0803ドルまで小幅に上げたが、上値は限られるなど依然として値動きは鈍い。
ユーロ円は20時時点では162.07円と17時時点(162.22円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれるなど162円台前半でやや戻りが鈍い。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.62円
ユーロドル:1.0778ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.44円
22時
26日の欧州外国為替市場でドル円は下値が堅い。22時時点では150.38円と20時時点(150.18円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.35%台まで上昇したことにつれる形で150.40円台まで下値を切り上げている。2月米耐久財受注額が予想を上回り、発表直後こそ反応は薄かったが徐々に好感された面もあったか。
ユーロドルは小動き。22時時点では1.0784ドルと20時時点(1.0791ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。これまでの値幅は25pips程度と狭い。欧州時間中盤に入っても依然として値動きは緩慢だ。
なお、ポンドドルは戻りが鈍く、一時1.2884ドルまで下落した。なお、英政府は春季予算案を発表し、今年のGDP成長率を+2%から+1%へ下方修正。リーブス財務相は記者会見で「米関税発動の場合、目標年度の経常収支の黒字をほぼゼロに減少させる可能性」などと述べた。
ユーロ円は22時時点では162.18円と20時時点(162.07円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。162円台前半での小康状態が続いている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.62円
ユーロドル:1.0778ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.44円
24時
26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では150.55円と22時時点(150.38円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇などを手掛かりに全般ドル買いが先行。24時前に一時150.60円付近まで上昇し、アジア時間に付けた日通し高値150.62円に迫った。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.47まで上昇した。
ユーロドルは下値が堅い。24時時点では1.0790ドルと22時時点(1.0784ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると前日の安値1.0777ドルを下抜けて一時1.0768ドルまで値を下げた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、1.0795ドル付近まで切り返した。
ユーロ円は強含み。24時時点では162.45円と22時時点(162.18円)と比べて27銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると一時162.53円と日通し高値を付けた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.62円
ユーロドル:1.0768ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.53円
2時
26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇が一服。2時時点では150.56円と24時時点(150.55円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標である米10年債利回りは4.36%近辺で頭打ち。米株が軟化するなか4.33%前後へ低下する動きに合わせ、ドル円は150.75円まで上昇したところから一時150.40円近辺へ下押した。トランプ米大統領が「早ければ本日中の自動車関税発表を準備」と発言したことも警戒感を誘ったか。
ユーロドルは下値の堅い動きが続く。2時時点では1.0787ドルと24時時点(1.0790ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。NY入りにかけてつけた本日安値1.0768ドルへ並ぶ水準へ再び下振れる場面もあった。しかし米長期金利の上昇が頭打ちとなるなか戻すなど、底堅さを維持した。
ユーロ円はもみ合い。2時時点では162.42円と24時時点(162.45円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下押しをにらんで、162.61円まで上昇したところから162.10円台へ押し返されるなど円買いを強めかけたものの、ユーロドルの底堅い動きが支援となり下げ渋った。162円前半から半ばのレンジで上下した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.75円
ユーロドル:1.0768ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.61円
4時
26日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは下落。4時時点では1.0755ドルと2時時点(1.0787ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。レビット米ホワイトハウス報道官が「トランプ米大統領は午後4時(日本時間5時)に自動車関税を発表」と明らかにすると、米政権の関税政策への懸念からユーロ売り・ドル買いが進行。NY入り以降に下げ渋っていた水準1.0768ドルを割り込んで1.0752ドルまで5日以来、3週間ぶりの安値を更新した。
ユーロ円は急落。4時時点では161.81円と2時時点(162.42円)と比べ61銭程度のユーロ安水準だった。米自動車税発表や、ダウ平均が一時200ドル以上の下落となるなど米株の軟調を嫌気したリスク回避が圧迫要因。ユーロドルの下落に連動するように下振れ、昨日安値161.62円に迫る161.64円まで下落した。
ドル円はやや重い。4時時点で150.45円と2時時点(150.56円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。一時4.36%近辺まで上昇した米10年債利回りが4.32%台まで低下するなど米金利が低下。150.32円前後へ下押した。ユーロなど主要通貨に対するドル買いが強まったことから下落幅を縮小したものの、ユーロ円の円高推移が次第に重しとなり戻りを鈍らせた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.75円
ユーロドル:1.0752ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.64円 - 162.61円
26日:6時
26日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は150.57円と前営業日NY終値(149.91円)と比べて66銭程度のドル高水準だった。日銀審議委員に本日就任した小枝淳子氏が「実質金利は極めて低い」「基調的なインフレは緩やかに上がっている」などと発言すると円買い・ドル売りが優勢となり、欧州市場では一時150.02円付近まで下落した。
ただ、NY市場に入ると2月米耐久財受注額が予想を上回り、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化。アジア時間の高値150.62円を上抜けて一時150.75円まで上値を伸ばした。もっとも、前日の欧州時間の高値150.77円や同日高値の150.94円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ユーロドルは6日続落。終値は1.0754ドルと前営業日NY終値(1.0791ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ安水準となった。欧州市場序盤に一時1.0803ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0830ドルがレジスタンスとして意識されると失速。米経済指標の上振れや米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出た。
レビット米ホワイトハウス報道官が「トランプ米大統領は午後4時(日本時間5時)に記者会見を開き、輸入自動車への関税措置を発表する」と明らかにすると、米政権の関税政策への懸念からユーロ売り・ドル買いが加速。4時30分過ぎに一時1.0744ドルと5日以来の安値を更新した。
ユーロ円は小反発。終値は161.92円と前営業日NY終値(161.78円)と比べて14銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると0時30分前に一時162.61円と本日高値を付けたものの、ユーロドルの下落につれた売りが出ると161.64円の本日安値まで押し戻された。米政権の政策を巡る不透明感が根強い中、一時は230ドル超上昇したダウ平均は失速し、260ドル超下落したことも相場の重し。
本日の参考レンジ
ドル円:149.84円 - 150.75円
ユーロドル:1.0744ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:161.64円 - 162.61円