
外国為替市場概況
8時
25日の東京外国為替市場でドル円はもみ合い。8時時点では150.72円とニューヨーク市場の終値(150.70円)と比べて2銭程度のドル高水準だった。朝方には150.76円まで上昇して昨日高値に面合わせしたものの、同水準を上抜けるには至らなかった。目先は昨日高値や3日につけた直近高値の151.30円などを再び試しにいくか注目。また、本日は5・10(ゴトー日)とあって仲値に向けた本邦実需勢の動向にも注意しておきたい。
ユーロ円ももみ合い。8時時点では162.82円とニューヨーク市場の終値(162.78円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。ドル円と同じく昨日高値の162.83円に面合わせする場面があった。前日の米国株高を引き継いで本日の日本株も上昇が見込まれるなか、株高を手掛かりにした円売りの流れが強まるか見極めたい。
ユーロドルは8時時点では1.0802ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。1.0800ドル付近での小動きとなった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.64円 - 150.76円
ユーロドル:1.0795ドル - 1.0803ドル
ユーロ円:162.67円 - 162.83円
10時
25日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では150.93円とニューヨーク市場の終値(150.70円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。昨日高値を上抜くと、日経平均が取引開始直後に3万8000円の大台を回復したことも追い風となり、150.94円まで上昇して3日以来の高値を付けた。
なお、新発10年債利回りは約2週間ぶりに1.56%台に上昇している。
ユーロ円も強含み。10時時点では163.01円とニューヨーク市場の終値(162.78円)と比べて23銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が高止まりしたほか、本邦株高も手掛かりに、163.03円まで上昇した。
ユーロドルは動意薄。10時時点では1.0800ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。円絡みの動きが中心となったこともあり、1.08ドルを挟んでの小動きが続いた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.64円 - 150.94円
ユーロドル:1.0795ドル - 1.0804ドル
ユーロ円:162.67円 - 163.03円
12時
25日の東京外国為替市場でドル円は伸び悩み。12時時点では150.76円とニューヨーク市場の終値(150.70円)と比べて6銭程度のドル高水準だった。一時38115円まで上昇していた日経平均株価が前引けの37881円にかけて上げ幅を縮小したことに連れて、午前中の高値150.94円から150.59円まで反落した。
この後12時23分から、植田日銀総裁が参院財政金融委員会に出席する予定となっている。
ユーロドルは小動き。12時時点では1.0796ドルとニューヨーク市場の終値(1.0801ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。円主導の値動きとなっていることで、1.0800ドル付近での小動きに終始した。
ユーロ円は12時時点では162.77円とニューヨーク市場の終値(162.78円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価の上げ幅縮小を受けて、一時162.66円まで反落した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.59円 - 150.94円
ユーロドル:1.0795ドル - 1.0808ドル
ユーロ円:162.66円 - 163.03円
15時
25日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。15時時点では150.43円と12時時点(150.76円)と比べて33銭程度のドル安水準だった。151円に届かなかったことによる持ち高調整と見られる売りに押され、150.43円まで下値を広げた。新発10年債利回りが1.57%台まで上昇した一方、時間外の米10年債利回りが小幅ながら低下していたことも重しとなった。
ユーロ円は上値が重い。15時時点では162.51円と12時時点(162.77円)と比べて26銭程度のユーロ安水準だった。日経平均は下げ渋ったもの、反発力は強まらなかった。ドル円の下落に歩調を合わせて、162.51円まで日通し安値を更新した。
なお、トルコリラ円は3.97円を上値に3.95円付近で伸び悩み。本日ロンドン13時(日本時間22時)頃に、シムシェキ・トルコ財務相が各国・地域の投資家と電話会議をするもよう。
ユーロドルは15時時点では1.0803ドルと12時時点(1.0796ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準だった。1.0809ドルまで買われたが、一巡後は伸び悩んだ。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.43円 - 150.94円
ユーロドル:1.0794ドル - 1.0809ドル
ユーロ円:162.51円 - 163.03円
17時
25日午後の東京外国為替市場でユーロドルはじり安。17時時点では1.0787ドルと15時時点(1.0803ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。軟調に始まった欧州株や、米長期金利の上昇が重しになり1.0785ドルまでじり安になり、前日安値1.0782ドルに迫った。
ドル円は堅調。17時時点では150.72円と15時時点(150.43円)と比べて29銭程度のドル高水準だった。クロス円の売りに連れて150.42円まで小幅に下値を広げたが、米10年債利回りが4.34%台までじり高となるとドルが全体的に買われたことが支えになり、再び150.70円台まで戻し底堅さを維持している。
ユーロ円は方向感ない。17時時点では162.59円と15時時点(162.51円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。欧米の株式指数先物が軟調な動きを見せると、16時前には162.39円まで下押す場面があった。ただ、売りの勢いも長続きはせず162円半ばを中心に方向感なく上下している。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.42円 - 150.94円
ユーロドル:1.0785ドル - 1.0809ドル
ユーロ円:162.39円 - 163.03円
20時
25日の欧州外国為替市場でドル円は調整売り。20時時点では150.20円と17時時点(150.72円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。米長期金利の上昇を支えに150.77円近辺まで切り返したが、150円後半では引き続き上値の重さが示されると調整売りが優勢となった。時間外の米10年債利回りは4.36%台まで上げ幅を拡大したが、連日上昇の反動で150.18円まで売りに押された。
ユーロドルは小反発。20時時点では1.0820ドルと17時時点(1.0787ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ高水準だった。昨日からの売り圧力が継続するなか、時間外の米長期金利の上昇も重しに一時1.0777ドルと6日以来の安値をつけた。ただ、3月独Ifo企業景況感指数が予想通りの86.7と昨年7月以来の高水準となったことも支えに下げ渋ると、独債利回りの上げ幅拡大の動きを眺めながら1.0824ドルまで高値を更新した。ドル円のドル売りも買いを後押した。
ユーロ円は20時時点では162.52円と17時時点(162.59円)と比べて7銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下げに連れて17時過ぎに162.33円まで安値を更新するも、方向感にはつながっていない。その後はドル円の調整売りとユーロドルの買い戻しに挟まれ、162円半ばを中心に小幅の上下に終始した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.18円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0824ドル
ユーロ円:162.33円 - 163.03円
22時
25日の欧州外国為替市場で ドル円は下げ幅を拡大。22時時点では149.97円と20時時点(150.20円)と比べて23銭程度のドル安水準だった。欧州入り後から続く調整の円買いが継続し、21時半過ぎには150円の大台を割り込み149.86円まで下げ幅を拡大した。なお、欧州株は上げ幅を広げ全面高、ダウ先物もプラスに転じるなど株式市場はリスク選好の動きになっているが円相場は反応薄。また、米10年債利回りもやや上昇幅を削ってはいるが、依然として4.35%前後を維持している。
ユーロドルは小高い。22時時点では1.0824ドルと20時時点(1.0820ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル売りが支えになり、1.0830ドルまで小幅に上昇した。
また、チャーマーズ豪財務相が発表した予算案で、減税とエネルギー割引の延長を明らかにしたことで、豪ドル/ドルは0.6324ドルまで上値を広げた。
ユーロ円は弱含み。22時時点では162.33円と20時時点(162.52円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。ドル円が150円を割り込み下値を広げると、ユーロ円も162.24円まで弱含んだ。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.86円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:162.24円 - 163.03円
24時
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は弱含み。24時時点では149.72円と22時時点(149.97円)と比べて25銭程度のドル安水準だった。欧州市場の流れを引き継いで円買い・ドル売りが先行。3月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド連銀製造業景気指数、2月米新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ったことも相場の重しとなり、一時149.67円と日通し安値を付けた。
ユーロ円は軟調。24時時点では161.90円と22時時点(162.33円)と比べて43銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出ると一時161.80円と本日安値を更新した。
ユーロドルは上値が重い。24時時点では1.0813ドルと22時時点(1.0824ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ安水準だった。22時前に一時1.0830ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。ただ、低調な米経済指標が相次ぐ中、米長期金利が低下に転じたこともあって下押しは限定的だった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.67円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:161.80円 - 163.03円
2時
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円はいったん下げ止まり。2時時点では149.77円と24時時点(149.72円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて円買いが強まり149.55円まで日通し安値を更新。しかし一目均衡表・基準線149.43円などがサポートとして意識されると下げ渋り、一時149.83円前後へ戻した。
ユーロドルは戻りが鈍い。2時時点では1.0807ドルと24時時点(1.0813ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル下げ渋りもあって、ユーロ安・ドル高方向の動きが1.0797ドル前後まで進む場面もあった。
ユーロ円は下落の流れが落ち着く。2時時点では161.86円と24時時点(161.90円)と比べて4銭程度のユーロ安水準だった。ドル円が日通し安値を更新すると、ユーロ円も連動して161.62円まで下値を探った。しかし、その後は下げ止まったドル円同様に揺り戻しが入り、161.93円前後へ戻した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:161.62円 - 163.03円
4時
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円小動き。4時時点で149.84円と2時時点(149.77円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。日通し安値149.55円をつけて以降の揺り戻しは149.85円前後までで一巡。NYタイムも終盤に差し掛かるなか149円後半で動きを落ち着かせた。
ユーロドルは小安い。4時時点では1.0799ドルと2時時点(1.0807ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。1.08ドル割れからの戻りは1.0817ドル前後までで一服した。ダウ平均がマイナスへ転じるなど米株の上値が重くなったことから、若干リスク回避を意識した方向へ傾斜。再び1.08ドル割れ水準へ下押した。
ユーロ円はやや重い。4時時点では161.81円と2時時点(161.86円)と比べて5銭程度のユーロ安水準だった。小安いユーロドルや米株の失速をにらみ、戻りを鈍らせた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.55円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:161.62円 - 163.03円
25日:6時
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は149.91円と前営業日NY終値(150.70円)と比べて79銭程度のドル安水準だった。3月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド連銀製造業景気指数、2月米新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ると、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが優勢となった。月末・期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた円買いのフローも目立ち、一時149.55円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。一目均衡表基準線149.43円や転換線149.18円がサポートとして働くと149.94円付近まで下値を切り上げた。
ユーロドルは小幅ながら5日続落。終値は1.0791ドルと前営業日NY終値(1.0801ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準となった。日本時間夕刻に一時1.0777ドルと6日以来の安値を付けたものの、3月独Ifo企業景況感指数が市場予想通りの結果となり、昨年7月以来の高水準を更新したことが分かると買い戻しが優勢に。22時前に一時1.0830ドルと日通し高値を更新した。
ただ、前日の高値1.0858ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。引けにかけては1.0790ドル付近まで押し戻された。
ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は161.78円と前営業日NY終値(162.78円)と比べて1円程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた売りが出ると、1時前に一時161.62円と本日安値を更新した。ロンドン・フィキシングに向けた円買いも目立った。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時193.64円、豪ドル円は94.34円、NZドル円は85.82円、カナダドル円は104.54円、スイスフラン円は169.71円、メキシコペソ円は7.44円、南アフリカランド円は8.20円まで値を下げた。
本日の参考レンジ
ドル円:149.55円 - 150.94円
ユーロドル:1.0777ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:161.62円 - 163.03円