
東京外国為替市場概況
8時
20日の東京外国為替市場でドル円は前日安値を下抜け。8時時点では148.59円とニューヨーク市場の終値(148.69円)と比べて10銭程度のドル安準だった。FOMC後から続く円買いの流れが継続し、前日安値(148.61円)を下抜け148.55円まで弱含んだ。
ユーロドルは小動き。8時時点では1.0908ドルとニューヨーク市場の終値(1.0903ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。NY引け値近辺で小動き。対円でのドル売りで下値が支えられる一方で、ユーロ円の売りが重しになっている。
ユーロ円はじり安。8時時点では162.09円とニューヨーク市場の終値(162.13円)と比べて4銭程度のユーロ安水準だった。ドル円に連れて162.05円までじり安。ダウ先物は小幅に上昇しているがクロス円の支えにはなっていない。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.55円 - 148.87円
ユーロドル:1.0903ドル - 1.0913ドル
ユーロ円:162.05円 - 162.33円
10時
20日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅拡大。10時時点では148.28円とニューヨーク市場の終値(148.69円)と比べて41銭程度のドル安水準だった。FOMC後から続く円買いの流れが継続。日足一目均衡表・転換線や17日安値を割り込み、10時過ぎには148.25円まで下げ幅を拡大した。東京市場が休場で流動性が薄い中で、買い手が少ない状態が続いている。
ユーロ円は弱含み。10時時点では161.81円とニューヨーク市場の終値(162.13円)と比べて32銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の動きに連れて161.76円まで弱含んだ。ダウ先物は3桁の上げ幅を記録しているが、クロス円への影響はほぼなかった。
なお、豪ドル円は93.94円まで下落。2月の豪雇用統計の新規雇用者数が予想の+3万人を大幅に下回る-5.28万人になった。また、常勤雇用者数も-3.57万人になるなど、総じて弱い雇用結果となると、豪債利回りの急低下に連れて豪ドル売りが進んだ。なお、豪ドル/ドルは0.6329ドルまで下押しした。
ユーロドルは小動き。10時時点では1.0912ドルとニューヨーク市場の終値(1.0903ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。対円でドル売りが進むと1.0917ドルまで買われたが、値動きは限定的のまま。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.25円 - 148.87円
ユーロドル:1.0903ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:161.76円 - 162.33円
12時
20日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。12時時点では148.43円とニューヨーク市場の終値(148.69円)と比べて26銭程度のドル安水準だった。トランプ大統領がSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じて、米連邦準備理事会(FRB)への利下げを要請したことで、一時148.18円まで下値を広げた。
ユーロ円も弱含み。12時時点では161.92円とニューヨーク市場の終値(162.13円)と比べて21銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落に連れて、一時161.67円まで下値を広げる場面があった。
ユーロドルは小動き。12時時点では1.0909ドルとニューヨーク市場の終値(1.0903ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル売りによるユーロ買いと対円でのユーロ売りにより、1.0900ドルに控えている複数のNYカットオプション周辺での小動きが続いた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0903ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:161.67円 - 162.33円
15時
20日午後の東京外国為替市場でドル円は下げ渋る展開。15時時点では148.36円と12時時点(148.43円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。昨日のニューヨーク市場の高値150.15円から今朝の安値148.18円までほぼ2円下落した後は、東京市場が休場で参加者が少ないことで、一目・転換線148.35円付近での下げ渋る展開となった。
ユーロ円は弱含み。15時時点では161.64円と12時時点(161.92円)と比べて28銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落に連れて、161.64円まで下値を広げた。
ユーロドルは小幅安。15時時点では1.0895ドルと12時時点(1.0909ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。ポジション調整の売りで、一時1.0891ドルまでわずかに下値を広げた。
ポンドドルも本日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)を控えたポジション調整の売りで、1.2991ドルまでわずかに下値を広げた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0891ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:161.64円 - 162.33円
17時
20日午後の東京外国為替市場でユーロドルはさえない。17時時点では1.0879ドルと15時時点(1.0895ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。欧州勢の参入後は売りが先行。アジア時間に1.09ドル台前半で上値の重さを確認すると、2月独生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことも重しに1.0865ドルまで本日安値を更新した。なお、時間外の米10年債利回りは前日比小幅低下で始まった後に上昇に転じた一方、独10年物連邦債利回りはやや低下している。
ドル円は下値が堅い。17時時点では148.59円と15時時点(148.36円)と比べて23銭程度のドル高水準だった。15時30分過ぎにアジア時間午前につけた安値148.18円に面合わせしたものの、同水準付近では下げ止まった。その後は対欧州通貨などでドル買いが強まった流れに沿って148.60円台まで下値を切り上げた。
ユーロ円は17時時点では161.66円と15時時点(161.64円)と比べて2銭程度のユーロ高水準だった。15時30分前に161.43円の安値まで下押し。その後はドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、161.60円を挟んだ水準でのもみ合いに転じた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0865ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:161.43円 - 162.33円
欧州外国為替市場概況
20時
20日の欧州外国為替市場でユーロドルは弱含み。20時時点では1.0846ドルと17時時点(1.0879ドル)と比べて0.0033ドル程度のユーロ安水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州議会で「通商を巡る不確実性は高い」「米関税と欧州連合(EU)による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」などの見解を示すなか、欧州株安とともにユーロ売りが強まった。スイスフランが対ドルで下落したことにつれた売りも進み、一時1.0833ドルまで本日安値を更新した。
スイスフランは売り優勢。スイス国立銀行(中央銀行)はこの日、政策金利を現行の0.50%から0.25%へと引き下げた。金利引き下げは予想通りだったが、声明文で「基調的なインフレ圧力は今後数四半期にわたり徐々に緩和し続けるだろう」「必要に応じて金融政策を調整する」などの見解が示されるとフラン売りが優勢に。対ドルで0.8828フラン、対ユーロで0.9583フランまでフラン安が進んだほか、対円でも168.36円まで値を下げた。
ドル円は伸び悩み。20時時点では148.60円と17時時点(148.59円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。対欧州通貨などでドル買いが進んだ流れに沿って148.70円台まで下値を切り上げたが、欧米株安が進んだ影響で投資家のリスク回避姿勢も強まったため、次第に買いの勢いも後退した。
ユーロ円は20時時点では161.17円と17時時点(161.66円)と比べて49銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルや株安を手掛かりにした円買い・ユーロ売りが進み、一時160.85円まで下押す場面も見られた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0833ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.85円 - 162.33円
22時
20日の欧州外国為替市場でポンドは一時上昇。英中銀(BOE)はこの日、市場予想通りに政策金利を4.50%で据え置いた。ただ、票決では2人が利下げを支持するとの事前予想に対して、今回の利下げ支持が1人にとどまったこともあり、金融政策の公表後は一時ポンド買いで反応。ポンドドルは1.29ドル台半ばから1.2980ドル前後まで上昇。ポンド円も192.30円台から192.73円付近まで値を上げた。ただ、欧州通貨全般で戻りの鈍い動きが続いたこともあり、ポンドドルはすぐに上昇幅を吐き出したほか、ポンド円の買いも長続きはしなかった。
なお、英中銀の金融政策委員会(MPC)議事要旨では「インフレ抑制には大きな進展があった」とした一方で、「中期的なインフレをめぐるリスクのシナリオを検討する可能性が高い」と言及。「金融政策のさらなる抑制解除には段階的かつ慎重なアプローチが適切」「金融政策は十分に長く抑制的な状態を維持する必要がある」などの見解が示された。
ドル円はもみ合い。22時時点では148.56円と20時時点(148.60円)と比べて4銭程度のドル安水準だった。3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が+12.5と市場予想の+8.5を上回ったことで148.70円前後まで上昇したが、買いの勢いは鈍かった。同時に公表された前週分の新規失業保険申請件数はほぼ予想に沿った内容だった。
ユーロドルは戻りが鈍い。22時時点では1.0833ドルと20時時点(1.0846ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。欧米株安などを手掛かりにした売りの流れが続いており、1.08ドル台半ばで戻りの鈍さを確認すると1.0831ドルまでやや下値を広げた。
ユーロ円は22時時点では160.94円と20時時点(161.17円)と比べて23銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルと同様に本日安値圏で戻りの鈍さが目立った。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.87円
ユーロドル:1.0831ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.85円 - 162.33円
ニューヨーク外国為替市場概況
24時
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は強含み。24時時点では148.70円と22時時点(148.56円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。安く始まった米国株相場が上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。2月米中古住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時148.92円と日通し高値を更新した。
ユーロドルは小安い。24時時点では1.0830ドルと22時時点(1.0833ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。全般ユーロ売りが進んだ欧州市場の流れを引き継いで、NY市場でもユーロ売り・ドル買いが先行。22時30分過ぎに一時1.0815ドルと日通し安値を付けた。
ユーロ円は下げ渋り。24時時点では161.04円と22時時点(160.94円)と比べて10銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが出ると一時160.74円と本日安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買いが入ると161.40円付近まで下げ渋った。
トルコリラ円は一時3.95円まで上昇した。トルコ中銀はこの日、緊急会合を開き翌日物貸出金利を現行の45%から46%に引き上げることを決定。また、必要なら追加措置を講じると表明した。この結果を受けてリラを買い戻す動きが広がった。
なお、トルコでの政治リスクが警戒される中、前日には一時3.61円まで急落し、史上最安値を更新していた。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.92円
ユーロドル:1.0815ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.74円 - 162.33円
2時
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇が一服。2時時点では148.75円と24時時点(148.70円)と比べて5銭程度のドル高水準。米10年債利回りの下げ幅縮小の動きも支えに148.96円まで日通しの高値を更新した。ただ、149円台復帰には至らず、米株の伸び悩みも重しに買いが一服し、148円後半での小動きにとどまっている。
ユーロドルは下げ渋る。2時時点では1.0848ドルと24時時点(1.0830ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が関税合戦によるユーロ圏経済の下押しに懸念を示したことを背景とした売りが一服し、1.08ドル半ばまで持ち直した。
ユーロ円は2時時点で161.37円と24時時点(161.04円)と比べて33銭程度のユーロ高水準。ドル円の底堅い動きが支えとなるなか、ユーロドルの買い戻しにつられ161円半ばまで切り返した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.96円
ユーロドル:1.0815ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.74円 - 162.33円
4時
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円はもみ合い。4時時点では148.80円と2時時点(148.75円)と比べて5銭程度のドル高水準。148.96円を頭に148円後半でこう着。米株が再びマイナス圏に沈み、米長期金利の低下幅縮小の動きが一服し、ドル円は伸び悩むも下押しは148.72円近辺にとどめ、狭いレンジ内で振幅。
ユーロドルも動意薄。4時時点では1.0848ドルと2時時点(1.0848ドル)とほぼ同水準。1.0850ドル台に戻りが抑えられ、1.0840ドル台でこう着。
ユーロ円は4時時点では161.42円と2時時点(161.37円)と比べて5銭程度のユーロ高水準。22時30分ごろに160.74円まで下押し後の戻りを161.58円近辺にとどめ、160円前半で小幅の上下に始終している。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.18円 - 148.96円
ユーロドル:1.0815ドル - 1.0917ドル
ユーロ円:160.74円 - 162.33円