
東京外国為替市場概況
8時
18日の東京外国為替市場でドル円は小幅高。8時時点では149.33円とニューヨーク市場の終値(149.21円)と比べて12銭程度のドル高水準だった。昨日の米株高を受けて本日の日本株上昇を見越した買いが先行すると、昨日高値の149.28円を上抜けて149.39円まで値を上げている。
なお、トランプ米大統領は自身のSNSで「明朝の米露首脳電話会談を心待ちにしている。最終合意の多くの要素について、まだ課題が残っている」と述べた。
ユーロ円も小高い。8時時点では163.09円とニューヨーク市場の終値(162.98円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。小幅ながら円安が進んだ流れに沿って一時163.15円まで上げている。なお、昨日のCME225先物は37690円と大阪取引所比で490円高で引けた。
ユーロドルは8時時点では1.0921ドルとニューヨーク市場の終値(1.0922ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.39円
ユーロドル:1.0919ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.89円 - 163.15円
10時
18日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では149.47円とニューヨーク市場の終値(149.21円)と比べて26銭程度のドル高水準だった。本邦長期債利回りが低下し、日経平均株価が500円を超す上昇となり、仲値に向けたドル買いなどから、一時149.49円まで上値を伸ばした。
ユーロドルは小安い。10時時点では1.0916ドルとニューヨーク市場の終値(1.0922ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。本日のドイツ連邦議会での財政パッケージの採決や米露首脳会談などのイベントを控えたポジション調整の売りで、1.0915ドルまでわずかに下値を広げた。
ユーロ円は小幅高。10時時点では163.17円とニューヨーク市場の終値(162.98円)と比べて19銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて163.20円まで上値を伸ばしたものの、ユーロドルの軟調推移を受けて上値は限定的だった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.49円
ユーロドル:1.0915ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.89円 - 163.20円
12時
18日の東京外国為替市場でドル円はじり高。12時時点では149.67円とニューヨーク市場の終値(149.21円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。日経平均株価が一時600円を超える上昇となり、2月27日以来の38000円台を回復するなど堅調を維持。リスクオンの円売り傾向が続き、ドル円は149.72円まで上値を伸ばした。
ユーロドルはさえない推移が継続。12時時点では1.0908ドルとニューヨーク市場の終値(1.0922ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ安水準だった。円売り地合いのなか対円でのドルじり高が影響。大きな動きではないが、1.0908ドルまでユーロ安・ドル高が進んだ。
ユーロ円は本日高値圏の動きが続いた。12時時点では163.27円とニューヨーク市場の終値(162.98円)と比べて29銭程度のユーロ高水準だった。ドル円同様に株価動向をにらんだ円売り地合いが支援要因。ユーロドルがさえない推移となるなかでも、ユーロ円は163.35円まで上昇した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.72円
ユーロドル:1.0908ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.89円 - 163.35円
15時
18日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では149.74円と12時時点(149.67円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。12時過ぎに149.73円まで上値を広げた後は買いが一服し、149.52円付近まで下押しした。しかし、15時前後には再び買い圧力が強まり149.79円まで強含んだ。
ユーロ円は上昇。15時時点では163.34円と12時時点(163.27円)と比べて7銭程度のユーロ高水準だった。ドル円、ユーロドルともに値動きが鈍ったことで値幅は限定的になった。ただ、15時の東京オプションカットが過ぎると再び買いの勢いが増し、163.42円まで上昇した。
ユーロドルは狭いレンジで上下。15時時点では1.0908ドルと12時時点(1.0908ドル)とほぼ同水準だった。ドル円の上昇に連れて、ユーロドルも12時過ぎに1.0906ドルまで小幅に下値を広げた。ただ、一日を通しても18pipsの狭いレンジ内での取引に留まり、欧州の地政学に影響を与える2つのイベント(独の財政拡張案の採決と米露首脳会談)の結果発表待ちになっている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.79円
ユーロドル:1.0906ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.89円 - 163.42円
17時
18日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では149.74円と12時時点(149.67円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。12時過ぎに149.73円まで上値を広げた後は買いが一服し、149.52円付近まで下押しした。しかし、15時前後には再び買い圧力が強まり149.79円まで強含んだ。
ユーロ円は上昇。15時時点では163.34円と12時時点(163.27円)と比べて7銭程度のユーロ高水準だった。ドル円、ユーロドルともに値動きが鈍ったことで値幅は限定的になった。ただ、15時の東京オプションカットが過ぎると再び買いの勢いが増し、163.42円まで上昇した。
ユーロドルは狭いレンジで上下。15時時点では1.0908ドルと12時時点(1.0908ドル)とほぼ同水準だった。ドル円の上昇に連れて、ユーロドルも12時過ぎに1.0906ドルまで小幅に下値を広げた。ただ、一日を通しても18pipsの狭いレンジ内での取引に留まり、欧州の地政学に影響を与える2つのイベント(独の財政拡張案の採決と米露首脳会談)の結果発表待ちになっている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.79円
ユーロドル:1.0906ドル - 1.0924ドル
ユーロ円:162.89円 - 163.42円
東京マーケットダイジェスト
ドル円:1ドル=149.74円(前営業日NY終値比△0.53円)
ユーロ円:1ユーロ=163.34円(△0.36円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0908ドル(▲0.0014ドル)
日経平均株価:37845.42円(前営業日比△448.90円)
東証株価指数(TOPIX):2783.56(△35.44)
債券先物6月物:138.34円(△0.04円)
新発10年物国債利回り:1.500%(▲0.005%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な国内経済指標)
<発表値> <前回発表値>
1月第三次産業活動指数
前月比 ▲0.3% 0.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は強含み。日経平均株価の上昇などを手掛かりに、投資家のリスク志向改善を意識した買いが入った。仲値に向けた買いなども観測されて上値を試す展開が続き、一時149.88円まで値を上げた。
・ユーロ円も強含み。ドル円や日本株の上昇を背景にした円売り・ユーロ買いが進み、163.45円まで上昇した。
・ユーロドルは小安い。1.09ドル台前半の限られたレンジ内推移となったが、対円などでドル買いが進んだ影響から1.0904ドルまで弱含んだ。
・日経平均株価は3日続伸。昨日の米国株高を背景に海外投資家からの買いが株価指数先物に入った。指数は一時600円超上昇して節目の3万8000円台を回復。ただ、同水準付近では個人投資家からの利益確定売りが観測されて、上値を抑制した。
・債券先物相場は小幅に3日続伸。昨日の米国債券相場が上昇した流れを引き継いで小高く始まった。その後は日本株の堅調推移を受けて、安全資産とされる債券需要が後退したことから下げに転じたが、売りの勢いも長続きはしなかった。今週に日銀金融政策決定会合を控えて全般に様子見ムードが強かった。
欧州外国為替市場概況
20時
18日の欧州外国為替市場でドル円は伸び悩み。20時時点では149.65円と17時時点(149.84円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。17時過ぎに149.90円まで上昇したものの、節目の150.00円手前では買いも一服。ここまでの上昇は日米金融イベントを控えた持ち高調整の動きが主体で、買いを後押しする手掛かり材料が乏しかったこともあり、その後は149.60円台まで押し戻された。
ユーロドルは買いが一服。20時時点では1.0934ドルと17時時点(1.0934ドル)とほぼ同水準だった。昨年10月以来の高値となる1.0955ドルまで上昇したが、一巡後は1.0930ドル台までやや上値を切り下げた。
ユーロ円は20時時点では163.64円と17時時点(163.85円)と比べて21銭程度のユーロ安水準だった。17時過ぎに164.19円まで上昇するも、その後はドル円やユーロドルの伸び悩みに伴って163円台半ばまで失速した。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.90円
ユーロドル:1.0904ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:162.89円 - 164.19円
22時
18日の欧州外国為替市場でドル円は強含み。22時時点では149.84円と20時時点(149.65円)と比べて19銭程度のドル高水準だった。149.60円近辺でのもみ合いが続いていたが、米経済指標の発表後には149.93円まで本日高値を更新した。2月米住宅着工件数や同建設許可件数が市場予想より強い結果となったほか、トランプ関税の影響が懸念される中で2月米輸入物価指数が予想を上回った。指標後には米長期金利の上昇とともにドル買いで反応し、米10年債利回りは4.33%台まで上昇した。
ユーロドルはさえない。22時時点では1.0911ドルと20時時点(1.0934ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の上昇とともに進んだドル買いの流れに沿った。21時30分過ぎには一時1.0893ドルまで本日安値を更新した。
ユーロ円は22時時点では163.51円と20時時点(163.64円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。ドル絡みの取引が中心となったことで明確な方向感は出なかったが、163.30円台まで弱含む場面も見られるなど頭の重さが目立った。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.93円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:162.89円 - 164.19円
欧州マーケットダイジェスト
(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.25円(18日15時時点比▲0.49円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.44円(△0.10円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0950ドル(△0.0042ドル)
FTSE100種総合株価指数:8705.23(前営業日比△24.94)
ドイツ株式指数(DAX):23380.70(△226.13)
10年物英国債利回り:4.643%(△0.005%)
10年物独国債利回り:2.810%(▲0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
3月独ZEW景況感指数
51.6 26.0
3月ユーロ圏ZEW景況感指数
39.8 24.2
1月ユーロ圏貿易収支
(季調済)140億ユーロの黒字 142億ユーロの黒字・改
(季調前)10億ユーロの黒字 155億ユーロの黒字
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは底堅い動き。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待からユーロ買い・ドル売りが先行。目先レジスタンスとして意識されていた11日の高値1.0947ドルを上抜けると一時1.0955ドルまで上値を伸ばし、昨年10月10日の高値に面合わせした。
NYの取引時間帯に入ると、2月米住宅着工/建設許可件数や2月米輸入物価指数が予想を上回ったことで、米長期金利の上昇とともにドル買いが進行。一時1.0893ドルと日通し安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0869ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。「独連邦議会(下院)は財政改革パッケージ案を可決した」と伝わった直後こそ独長期金利の上昇幅縮小の動きに伴って1.0897ドル付近まで下押ししたが、そのあとは徐々に買いが強まり1.0952ドル近辺まで切り返した。米長期金利が低下に転じたこともドル売りを誘った。
なお、格付け会社フィッチは「支出増加が財政再建策や持続的な成長見通しの改善で相殺されない場合、長期的にドイツの『AAA』格付けへの圧力が生じる可能性がある」と警告した。
・ドル円は上値が重かった。米住宅指標の上振れなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。米長期金利の上昇に伴うドル買いも入り、21時30分過ぎには一時149.93円と日通し高値を付けた。
ただ、節目の150.00円に接近した場面では戻り売りなどが出たため、伸び悩んだ。トランプ米政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強い中、米国株相場が下落し、米長期金利が低下に転じたことも相場の重し。3時過ぎには149.14円付近まで下押しした。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、ロシアによる侵略が続くウクライナ情勢を巡り、米国が提案する即時停戦案などについて電話会談を行った。米ホワイトハウスは「トランプ氏とプーチン氏は平和と停戦の必要性について協議」「エネルギー施設やインフラへの攻撃停止から和平を開始する」とし、ロシア大統領府は「プーチン大統領はエネルギー施設への攻撃停止を命令した」と伝えた。
・ユーロ円は伸び悩み。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時164.19円と1月7日以来の高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。ドル円の失速や米国株の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、一時163.02円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は5日続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場が上昇したことを受けて英株にも買いが波及した。ただ、本日の米国株が下落すると英株にも売りが出たため、終盤伸び悩んだ。HSBCやバークレイズなど金融株が買われたほか、BPやシェルなどエネルギー株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は3日続伸。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待から買いが優勢となった。個別ではラインメタル(5.67%高)やドイツ銀行(4.26%高)、バイエル(4.08%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。
ニューヨーク外国為替市場概況
24時
18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では149.66円と22時時点(149.84円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。21時30分過ぎに一時149.93円と日通し高値を付けたものの、節目の150.00円に接近した場面では戻り売りなどが出た。米国株相場の下落も相場の重しとなり、一時149.45円付近まで下押しした。
ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0917ドルと22時時点(1.0911ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに一時1.0893ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0869ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。
ユーロ円はじり安。24時時点では163.40円と22時時点(163.51円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。ドル円の伸び悩みや米国株安につれた売りが出ると一時163.06円付近まで下押しした。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.93円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:162.89円 - 164.19円
2時
18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では149.66円と22時時点(149.84円)と比べて18銭程度のドル安水準だった。21時30分過ぎに一時149.93円と日通し高値を付けたものの、節目の150.00円に接近した場面では戻り売りなどが出た。米国株相場の下落も相場の重しとなり、一時149.45円付近まで下押しした。
ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0917ドルと22時時点(1.0911ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ高水準だった。21時30分過ぎに一時1.0893ドルと日通し安値を付けたものの、前日の安値1.0869ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。
ユーロ円はじり安。24時時点では163.40円と22時時点(163.51円)と比べて11銭程度のユーロ安水準。ドル円の伸び悩みや米国株安につれた売りが出ると一時163.06円付近まで下押しした。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.13円 - 149.93円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:162.89円 - 164.19円
4時
18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下落。4時時点では149.23円と2時時点(149.40円)と比べて17銭程度のドル安水準。米株の下げは一服するも、下げに転じた米長期金利の動きが売りを後押し、149.10円まで日通しの安値を更新した。米20年債入札が好調な結果になったことも手がかりに米10年債利回りは4.26%台まで低下幅を拡大した。
ユーロドルは小動き。4時時点では1.0943ドルと2時時点(1.0938ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準。高値の1.0955ドルを前に伸び悩むも、米長期金利の低下を受けたドルの重い動きが支えとなり、1.0940ドル台を中心とした小動きと下値の堅い動きとなった。
ユーロ円は4時時点では163.32円と2時時点(163.44円)と比べて12銭程度のユーロ安水準。上値の重い動きが続くも163.02円近辺で下げ渋り、163円前半での小動きにとどまっている。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.10円 - 149.93円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0955ドル
ユーロ円:162.89円 - 164.19円
NYマーケットダイジェスト
(18日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.27円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.39円(△0.41円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0945ドル(△0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:41581.31ドル(▲260.32ドル)
ナスダック総合株価指数:17504.12(▲304.54)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.02%)
WTI原油先物4月限:1バレル=66.90ドル(▲0.68ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=3040.8ドル(△34.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
2月米住宅着工件数
150.1万件 135.0万件・改
建設許可件数
145.6万件 147.3万件
2月米輸入物価指数
(前月比) 0.4% 0.4%・改
2月米鉱工業生産
(前月比) 0.7% 0.3%・改
設備稼働率 78.2% 77.7%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら3日続伸。2月米住宅着工/建設許可件数や2月米輸入物価指数が予想を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時149.93円と日通し高値を付けた。
ただ、節目の150.00円に接近した場面では戻り売りなどが出たため、上値が重くなった。トランプ米政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強い中、米国株相場が下落したことも相場の重し。好調な米20年債入札を受けて、米長期金利が低下幅を拡大したこともドル売りを促した。アジア時間の安値149.13円を下抜けると一時149.10円まで値を下げた。
なお、トランプ米大統領とプーチン露大統領はこの日、ウクライナ停戦案を巡り電話協議を行った。プーチン氏はウクライナのエネルギー資産に対するロシアの攻撃を制限することを確約したものの、米国が提案した即時の全面的な停戦には同意しなかった。
・ユーロドルは3日続伸。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待から、欧州市場序盤には一時1.0955ドルと昨年10月10日の高値に面合わせする場面があった。
ただ、NY市場に入ると米住宅指標の上振れなどを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが進行。21時30分過ぎに一時1.0893ドルと日通し安値を付けた。
もっとも、前日の安値1.0869ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。「独連邦議会(下院)は財政改革パッケージ案を可決した」と伝わった直後こそ独長期金利の上昇幅縮小の動きに伴って1.0897ドル付近まで下押ししたが、そのあとは徐々に買いが強まり1.0952ドル近辺まで切り返した。米長期金利が低下に転じたこともドル売りを誘った。
・ユーロ円も3日続伸した。欧州市場では一時164.19円と1月7日以来の高値を付ける場面もあったが、NY市場では上値が重い展開に。ドル円の失速や米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り、一時163.02円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。トランプ米政権による関税政策が貿易戦争や米経済の下押しにつながるとの懸念が根強い中、売りが優勢となった。18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整目的の売りも出た。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。電気自動車(EV)のテスラが5%超下落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。この日発表の米経済指標の上振れを受けて売りが先行したものの、米国株相場が下落すると買い戻しが優勢となり持ち直した。20年債入札が「好調」と受け止められたことも相場の支援材料。
・原油先物相場は3日ぶりに反落。中東の地政学リスクへの警戒感で買いが先行するも、米景気後退への懸念で上値は重く利食い売りに押された。ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は電話会談を行い、ロシアとウクライナの双方が発電所や石油精製所などエネルギー施設を標的とする攻撃を30日間停止することに合意したことも相場の重しとなった。
・金先物相場は6日続伸。4営業日連続で最高値を更新している。トランプ関税による景気懸念が根強いことが支えとなるなか、中東情勢の不安もリスク回避の動きを強め、安全資産とされる金に買いが入った。