フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年03月17日

東京外国為替市場概況

10時

 17日の東京外国為替市場でドル円は方向感なく上下。10時時点では148.79円とニューヨーク市場の終値(148.64円)と比べて15銭程度のドル高水準だった。日経平均株価が大幅続伸して始まったものの、時間外の米10年債利回りが4.27%台まで低下し、ダウ先が200ドル超下げると148.50円を割り込んだ。ただ、週末前後の日銀据え置き報道や、石破総理の支持率低下で高市氏が総理になった場合は日銀の利上げに制約ができるのではとの思惑もあり、本邦長期金が低下して始まったことが支えになりじり高に。東京仲値の値決め前には148.89円まで上値を広げるなど、レンジ内で方向感なく上下している。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0879ドルとニューヨーク市場の終値(1.0879ドル)とほぼ同水準だった。対円でドル買いが進むと上値が抑えられたが、値動きは依然として乏しい。

 ユーロ円はもみ合い。10時時点では161.88円とニューヨーク市場の終値(161.69円)と比べて19銭程度のユーロ高水準だった。総じてドル円に連れる動き。161.50円台まで弱含む場面もあったが、ドル円の上昇に連れて161.90円まで切り返した。もっとも、日経平均の上昇にもかかわらず、米株指数先物が軟調なことでリスク選好・回避のどちらにも動きにくく161円台後半でのもみ合いからはまだ抜け出せずにいる。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 148.89円
ユーロドル:1.0870ドル - 1.0885ドル
ユーロ円:161.50円 - 161.98円

12時

 17日の東京外国為替市場でドル円は方向の定まらない状態が持続。12時時点では148.64円とニューヨーク市場の終値(148.64円)と比べて横ばいだった。日銀据え置き報道や、石破総理退陣の場合に日銀利上げに制約ができるのとの思惑によるじり高の流れは148.90円まで若干上値を伸ばしたところで一巡。先週末のNY終値付近へ押し返された。日米金融政策発表を控える週の序盤とあって方向感が強まりにくい面もるようだ。石破首相から「為替の操作は一切行っていない」といった発言も伝わったが、目立った動意につながっていなかった。

 ユーロドルは小動き継続。12時時点では1.0881ドルとニューヨーク市場の終値(1.0879ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。明確な方向感がないなか1.0890ドルまで上昇する場面もあったが持続性はなかった。先週末NY終値付近へ押し戻されて推移した。

 ユーロ円はもみ合いが続いた。12時時点では161.74円とニューヨーク市場の終値(161.69円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。ドル円やユーロドルの振れが限られるなか、ユーロ円も強い方向感なく推移。161円後半レンジにとどまった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 148.90円
ユーロドル:1.0870ドル - 1.0890ドル
ユーロ円:161.50円 - 161.98円

15時

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では148.97円と12時時点(148.64円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。日経平均株価が37500円前後で高止まりしていること、米10年債利回りが下げ幅を縮めたこと、トランプ米大統領が「18日にプーチン露大統領と協議。ディールの見込み極めて高い」などと述べたことなどから、一時149.06円まで上値を伸ばし、14日の高値149.02円を上抜けた。
 
 ユーロ円も強含み。15時時点では162.05円と12時時点(161.74円)と比べて31銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて、一時162.26円まで上値を広げた。
 
 ユーロドルは小安い。15時時点では1.0877ドルと12時時点(1.0881ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。明日のトランプ米大統領とプーチン露大統領の会談への期待感から、1.0894ドルまでわずかに上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが下げ幅を縮めたことで上値は限定的だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 149.06円
ユーロドル:1.0870ドル - 1.0894ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.26円

17時

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では148.97円と12時時点(148.64円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。日経平均株価が37500円前後で高止まりしていること、米10年債利回りが下げ幅を縮めたこと、トランプ米大統領が「18日にプーチン露大統領と協議。ディールの見込み極めて高い」などと述べたことなどから、一時149.06円まで上値を伸ばし、14日の高値149.02円を上抜けた。
 
 ユーロ円も強含み。15時時点では162.05円と12時時点(161.74円)と比べて31銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて、一時162.26円まで上値を広げた。
 
 ユーロドルは小安い。15時時点では1.0877ドルと12時時点(1.0881ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。明日のトランプ米大統領とプーチン露大統領の会談への期待感から、1.0894ドルまでわずかに上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが下げ幅を縮めたことで上値は限定的だった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 149.06円
ユーロドル:1.0870ドル - 1.0894ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.26円

17時

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は上昇が一服。17時時点では148.85円と15時時点(148.97円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。15時過ぎに149.10円まで上値を伸ばすも、12日高値149.19円が目先の抵抗水準として意識されて失速。時間外の米株先物の弱含みや、米10年債利回りが4.30%を割り込んだことも重しとなり、17時過ぎには148.80円を下回った。
 
 ユーロ円は伸び悩み。17時時点では161.89円と15時時点(162.05円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。13時過ぎにつけた162.26円や14日高値162.33円が上値抵抗として働いた。時間外のダウ先物が240ドル超安まで下げた動きを眺め、161.81円前後までユーロ売り・円買い戻しが進んだ。
 
 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.0876ドルと15時時点(1.0877ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。1.0869ドルまで日通し安値を更新するも売りは続かず。一巡後は1.0870ドル台で上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 149.10円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0894ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.26円

東京マーケットダイジェスト

ドル円:1ドル=148.97円(前営業日NY終値比△0.33円)
ユーロ円:1ユーロ=162.05円(△0.36円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0877ドル(▲0.0002ドル)
日経平均株価:37396.52円(前営業日比△343.42円)
東証株価指数(TOPIX):2748.12(△32.27)
債券先物6月物:138.30円(△0.16円)
新発10年物国債利回り:1.505%(▲0.010)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標) 
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。時間外の米10年債利回りが4.28%台まで低下したことなどから148.40円台まで下押すも、一時的だった。前週に複数の報道機関から日銀が18-19日の金融政策決定会合で利上げを見送ると報じられたほか、石破総理の支持率低下で高市氏が総理になった場合は日銀の利上げに制約ができるのではとの思惑を背景に本邦長期金利が低下して始まったこともあり、切り返した。その後は仲値にかけてドルが買われたほか、日経平均の堅調推移もあり、15時過ぎに149.10円まで上昇した。

・ユーロ円も堅調。ドル円が上昇したほか、日経平均や香港株の堅調推移も合わさると、162.26円までじりじりと上昇して14日高値162.33円に迫った。

・ユーロドルは上昇するも一時的。トランプ米大統領が「18日にプーチン露大統領と協議。ディールの見込み極めて高い」と発言し、会談への期待感から1.0894ドルまでわずかに上値を伸ばしたものの、米10年債利回りが一時4.31%台まで低下幅を縮めたこともあり、上値は限定的。1.08ドル台後半でのもみ合いが続いた。

・日経平均株価は続伸。前週末の米株高を受けて寄り付きから400円超上昇すると、後場に入り上げ幅は一時500円超に達した。ドル円がやや円安で推移したことも上昇を後押しした。

・債券先物相場は続伸。前週に日銀据え置き報道が相次ぎ、続伸してスタート。その後は下押すも一時的となり、日銀の据え置き予想の高まりもあり再び上昇した。日銀が実施した定例の国債買い入れオペが債券需給の引き締まりを示す結果となったことも債券相場を下支えした。政局不安への懸念を背景に超長期債は上昇しており、40年債利回りは一時3.000%と新発債としては2007年の発行開始以来の高水準となる場面が見られた。

欧州外国為替市場概況

20時

 17日の欧州外国為替市場でドル円は軟調。20時時点では148.49円と17時時点(148.85円)と比べて36銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが一時4.27%台に低下するのをながめ、148.48円付近まで下押して本日安値に接近した。
 なお、OECD(経済協力開発機構)は成長見通しを発表、貿易摩擦が足かせとし、2025年の世界経済成長率予測を前回3.3%から3.1%に下方修正したほか、同年の米成長見通しも従来2.4%から2.2%に引き下げた。

 ユーロドルは強含み。20時時点では1.0908ドルと17時時点(1.0876ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下を受けてドルが売られる中、1.0910ドルまで上昇した。

 ユーロ円は方向感定まらず。20時時点では161.97円と17時時点(161.89円)と比べて8銭程度のユーロ高水準だった。17時過ぎに161.70円台まで下押すも、一時的。その後はドル円の下落とユーロドルの上昇に挟まれ、162円を挟んで方向感に乏しい展開となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.46円 - 149.10円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0910ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.26円

22時

 17日の欧州外国為替市場でドル円は強含み。22時時点では148.82円と20時時点(148.49円)と比べて33銭程度のドル高水準だった。米経済指標の予想比下振れを受けて一瞬148.31円まで売られるも、米長期金利の上昇につれて148.95円付近まで切り返した。21時30分発表の2月米小売売上高(前月比)は+0.2%と予想+0.6%を下回り、前回値も下方修正された。同時に発表された3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数も-20.0と弱かった。
 米10年債利回りは4.27%前半まで低下で反応するも、直ぐに上向きに転じて4.33%手前まで上昇した。

 ユーロドルは上昇一服。22時時点では1.0902ドルと20時時点(1.0908ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。20時過ぎにつけた1.0912ドルを本日高値に、2月米小売売上高の発表後に1.0888ドル付近までユーロ安ドル高に振れた。

 ユーロ円は底堅い。22時時点では162.24円と20時時点(161.97円)と比べて27銭程度のユーロ高水準だった。ドル円につれ高となり、米株先物の下げ幅縮小も支えに162.28円まで日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.31円 - 149.10円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0912ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.28円

欧州マーケットダイジェスト

(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.98円(17日15時時点比△0.01円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.59円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0913ドル(△0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:8680.29(前営業日比△47.96)
ドイツ株式指数(DAX):23154.57(△167.75)
10年物英国債利回り:4.638%(▲0.028%)
10年物独国債利回り:2.818%(▲0.058%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ユーロドルは堅調。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待からユーロ買い・ドル売りが先行。2月米小売売上高や3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数など、NY時間発表の米経済指標が低調な内容となったことが分かると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化した。前週末の高値1.0912ドルを上抜けて一時1.0930ドルまで値を上げた。

・オセアニア通貨はしっかり。安く始まったダウ平均が上昇に転じ、一時420ドル超上昇するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に買いが集まった。豪ドル米ドルは0.6388米ドル、NZドル米ドルは0.5822米ドルまで上げたほか、豪ドル円は95.17円、NZドル円は86.74円と日通し高値を更新した。

・ドル円は一進一退。対ユーロなどでドル売りが先行すると、円に対してもドル売りが出た。2月米小売売上高や3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると一時148.31円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。2月米小売売上高については「国内総生産(GDP)算出に用いられる自動車や外食などを除いた指標(コントロールグループ)が1.0%増と比較的強い結果となった」との声も聞かれ、米長期金利の上昇とともにドル買いが進んだ。23時前には一時149.10円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。
 NY午後に入ると、対欧州・オセアニア通貨などでドル売りが強まりドル円にも売りが波及。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、0時30分過ぎには148.45円付近まで押し戻された。もっとも、そのあとは米国株相場の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となり149.03円付近まで持ち直した。

・ユーロ円は底堅い動き。しばらくは162.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、NY市場に入ると強含んだ。安く始まった米国株相場が上昇に転じると円売り・ユーロ買いがじわりと強まり、3時過ぎに一時162.66円と日通し高値を付けた。

・ロンドン株式相場は4日続伸。本日のアジア株相場が上昇したことを受けて英株にも買いが波及した。「トランプ米大統領は18日にプーチン露大統領と協議する」と伝わり、ウクライナを巡る地政学リスクの後退が意識されたことも相場の支援材料。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待が投資家心理を支えた。ただ、米景気の先行き懸念は根強く、上昇のスピードは緩やかだった。個別ではザルトリウス(3.34%高)やシーメンス・エナジー(2.70%高)、バイエル(2.17%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は上昇。

ニューヨーク外国為替市場概況

24時

 17日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは強含み。24時時点では1.0916ドルと22時時点(1.0902ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。2月米小売売上高や3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数など、この日発表の米経済指標が低調な内容となったことを受けてユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。前週末の高値1.0912ドルを上抜けて一時1.0919ドルまで値を上げた。

 ドル円は戻りが鈍い。24時時点では148.60円と22時時点(148.82円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。安く始まった米国株相場が上昇に転じると円売り・ドル買いが先行。23時前に一時149.10円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、対ユーロなどでドル売りが強まるとドル円の上値も重くなった。米長期金利の低下も相場の重し。

 ユーロ円は伸び悩み。24時時点では162.21円と22時時点(162.24円)と比べて3銭程度のユーロ安水準。23時前に一時162.56円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。ドル円の失速が相場の重し。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.31円 - 149.10円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0919ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.56円

2時

 17日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはしっかり。2時時点では1.0921ドルと24時時点(1.0916ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準。この日発表された米経済指標の弱い結果を受けたドルの重い動きが継続。米10年債利回りが4.25%台まで低下幅を拡大した動きを眺めながら1.0930ドルまでレンジ上限を広げ、1.09ドル前半の高値圏で下値の堅い動きとなった。

 ドル円は底堅い。2時時点では148.73円と24時時点(148.60円)と比べて13銭程度のドル高水準。米長期金利の低下に伴ったドル売りで148.40円台まで下押しする場面もあったが、米株の底堅い動きも支えに下げ渋ると148.70円台に持ち直した。

 ユーロ円は2時時点で162.43円と24時時点(162.21円)と比べて22銭程度のユーロ高水準。162.56円を頭に上昇が一服するも、ユーロドルの上昇も支えに162円前半で下値を堅い動き。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.31円 - 149.10円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0930ドル
ユーロ円:161.50円 - 162.56円

4時

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上昇。4時時点では149.18円と2時時点(148.73円)と比べて45銭程度のドル高水準。米株の上げ幅拡大の動きを眺めながらリスクオンの円売りが優勢となった。149円台を回復すると149.24円まで高値を更新した。4.25%台まで低下した米10年債利回りが一時4.31%台まで持ち直し、低下幅をほぼ帳消しにした動きも支えとなった。

 ユーロ円は堅調。4時時点では162.97円と2時時点(162.43円)と比べて54銭程度のユーロ高水準。ダウ平均が500ドル超高まで上げ幅を拡大するなど、米株の堅調な動きを眺めながらクロス円はしっかり。ユーロ円は163.01円まで強含み、ポンド円は193.93円、豪ドル円は95.35円、加ドル円は104.50円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルはもみ合い。4時時点では1.0925ドルと2時時点(1.0921ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準。ユーロドルは上昇が一服し、高値圏となる1.0920ドル前後でこう着相場となるも、ポンドドルは1.2999ドル、豪ドル/ドルは0.6391ドルまで高値を更新するなどドルの重い動きが継続。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.31円 - 149.24円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0930ドル
ユーロ円:161.50円 - 163.01円

NYマーケットダイジェスト

(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.21円(前営業日比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.98円(△1.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0922ドル(△0.0043ドル)
ダウ工業株30種平均:41841.63ドル(△353.44ドル)
ナスダック総合株価指数:17808.66(△54.57)
10年物米国債利回り:4.30%(▲0.01%)
WTI原油先物4月限:1バレル=67.58ドル(△0.40ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=3006.1ドル(△5.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
        ▲20.0       5.7
2月米小売売上高
(前月比)   0.2%     ▲1.2%・改
(除く自動車) 0.3%     ▲0.6%・改
3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
         39        42

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は続伸。2月米小売売上高や3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが先行。21時30分過ぎに一時148.31円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。2月米小売売上高については「国内総生産(GDP)算出に用いられる自動車や外食などを除いた指標(コントロールグループ)が比較的強い結果となった」との声が聞かれ、米長期金利の上昇とともに一転買い戻しが進んだ。23時前には一時149.10円とアジア時間の高値に面合わせした。
 NY午後に入ると、対欧州・オセアニア通貨などでドル売りが強まりドル円にも売りが波及。3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を下回ったことや米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、0時30分過ぎには148.45円付近まで下押しした。
 もっとも、そのあとは米国株相場の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢に。アジア時間の高値149.10円や12日の高値149.19円を上抜けて一時149.28円まで上値を伸ばした。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

・ユーロドルも続伸。独財政拡大やウクライナの停戦協議進展への期待からユーロ買い・ドル売りが先行。この日発表の米経済指標が低調な内容となったこともドル売りを促し、前週末の高値1.0912ドルを上抜けて一時1.0929ドルまで値を上げた。
 ただ、11日の高値1.0947ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。NY中盤以降は1.09ドル台前半でのもみ合いに終始した。

・ユーロ円も続伸した。安く始まったダウ平均が上昇に転じ、一時520ドル超上昇すると円売り・ユーロ買いがじわりと強まった。5時30分過ぎには163.05円と日通し高値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時193.97円、豪ドル円は95.35円、NZドル円は86.90円、カナダドル円は104.52円、スイスフラン円は169.50円、南アフリカランド円は8.25円まで値を上げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。2月米小売売上高は予想を下回ったものの、自動車を除く数値は市場予想に一致。また、GDP算出に用いられるコントロールグループが比較的強い結果となった。個人消費を巡る過度な懸念が和らぐと景気敏感株中心に買いが集まり、指数は一時520ドル超上昇した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反発。この日発表の米経済指標が低調な内容となったことを受けて買いが入った半面、米国株相場の上昇に伴う売りが出たため相場は大きな方向感が出なかった。18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買が手控えられた面もあったようだ。

・原油先物相場は続伸。中東地域の石油供給網の混乱懸念や中国の景気刺激策導入への期待を背景に買いが先行した。トランプ米大統領は15日にイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する大規模な攻撃を開始するよう米軍に命じ、中東の地政学リスクが警戒されている。

・金先物相場は5日続伸。先週末に清算値ベースで初の3000ドル台乗せを達成し、利益確定や持ち高調整の売りも見られたが、トランプ関税や地政学リスクの不確実性などへの警戒感が根強いことを支援材料に堅調地合いを維持。この日発表の2月米小売売上高や3月米ニューヨーク連銀製造業景気指数などの米指標が低調な結果になったことも買いを後押した。

短期トレード向きの「DMM FX」

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