東京マーケットダイジェスト
ドル円は強含み。早朝はドル買いと円買いが交錯したため方向感がなかったが、株価持ち直しでクロス円に買い戻しがみられるとつれる形で買いが優勢となった。一時152.21円まで値を上げた。一方、先週末の米雇用統計後に付けた高値152.42円が目先のレジスタンスとして意識されると152円を割り込んでいる。
欧州マーケットダイジェスト
ドル円は下値が堅かった。欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長はこの日、トランプ米大統領が鉄鋼・アルミニウムの輸入品に25%の関税を課すことを決定したことを受け、「EUとして断固とした相応の対抗措置を取る」と発言。世界経済の混乱や貿易戦争を引き起こすとの懸念から円買い・ドル売りが先行すると、17時30分過ぎに一時151.65円と日通し安値を付けた。
ただ、リスク回避の動きは長続きせず、前日のNY時間安値151.57円が下値の目処として意識されると買い戻しが優勢に。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.54%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、前日の高値152.54円を上抜けて一時152.60円まで値を上げた。
もっとも、200日移動平均線が位置する152.76円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。対欧州・オセアニア通貨中心にドル売りが進んだ影響も受けた。
NYマーケットダイジェスト
ドル円は続伸。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.54%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。前日の高値152.54円を上抜けて一時152.61円まで値を上げた。
ただ、200日移動平均線が位置する152.76円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服し、152円台半ばでのもみ合いに転じた。クロス円の上昇につれた買いが入った半面、対欧州・オセアニア通貨でドル売りが進んだ影響を受けたため、相場は方向感が出なかった。
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「現在の政策スタンスはやや景気抑制的」
「2025年のインフレ率は2.5%前後、今後数年で2%へ」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「中立金利の水準は従来より有意に上昇すると予想」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「貿易政策についてコメントすることはFRBの役割ではない」
「大統領がFRB理事を解任することは法律で認められていない」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「景気後退ではない」
「インフレ対策をさらに進めたい」
「FRBは長期金利をコントロールできない」
「金利を引き下げれば、住宅ローン金利も下がるだろう。それがいつになるかは分からない」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「長期金利が高い理由は金融政策と関係がない」
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「大手銀行の資本水準はおおむね適正」
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「インフレ見通しは貿易摩擦によってより不透明に」
「インフレは年内に2%に戻る」
「ECBは特定の金利経路を事前にコミットすることはない」