東京外為市場
ドル円は下値が固い。15時時点では155.25円と12時時点(155.15円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。米政権による対中追加関税の発動は予定通りではあったものの、一部では回避期待も出ていたことから市場はリスクオフで反応。ドル円は155円を割り込み、一時154.83円付近まで下押した。もっとも朝方につけた154.72円には届かず、株式市場も落ち着きを取り戻すとともに155.20円台まで下値を切り上げた。
欧州外為市場
4日の欧州外国為替市場でドル円は小動き。22時時点では155.28円と20時時点(155.25円)と比べて3銭程度のドル高水準だった。トランプ関税を背景とした動きが落ち着き、値動きは限られた。米10年債利回りは4.59%台までやや上げ幅を拡大したが、ドル円は155.52円を頭に伸び悩み、155.30円を挟んでの小動きにとどまっている。
NY外為市場
4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は154.34円と前営業日NY終値(154.73円)と比べて39銭程度のドル安水準だった。欧州市場では一時155.52円まで上昇する場面もあったが、前日の高値155.89円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
NY市場に入ると、12月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や12月米製造業新規受注が予想より弱い内容となったことが分かり、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化。3時30分前に一時154.17円と日通し安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.92まで低下した。