東京外為市場
ドル円は荒い値動き。トランプ米大統領が1日にカナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税を課す大統領令に署名したことを受け、米インフレ再燃リスクを意識したドル買いが先行した。週明けの早朝取引では一時155.79円まで上昇。その後はクロス円が全面安となった影響から154.67円まで押し戻されたが、本邦勢の参入後は再び買い戻しが入り、155.89円まで反発した。
欧州外為市場
3日の欧州外国為替市場でドル円は下値を広げる動き。22時時点では154.56円と20時時点(154.94円)と比べて38銭程度のドル安水準だった。欧米株価指数の軟調な動きを背景としたリスク回避の円買いが優勢となるなか、一時プラス圏に浮上した米10年債利回りが再び低下に転じ4.50%近辺まで下押した動きにも後押しされ、154.30円まで日通しの安値を更新した。
NY外為市場
3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。4時時点では154.94円と2時時点(154.69円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。シェインバウム・メキシコ大統領の「関税は1カ月先送り」との発言を受けた反発の勢いは一服。トランプ米大統領からは「まだメキシコと関税巡り合意していない」との発言が聞かれた。ただ、下押しは限られ、155円付近までじりじり戻した。