フィボナッチ・ゾーン

【ドル円】【フィボナッチゾーン】 2025年01月24日

東京時間

要人発言

植田日銀総裁
「トランプ米大統領が就任したが金融資本市場は落ち着いている」
「利上げ後も実質金利は大幅マイナス、緩和環境は維持される」
「今回の利上げ、市場金利上昇を通して経済に影響を及ぼす」
「今後の利上げ、経済・物価・金融情勢次第で予断は持っていない」
「基礎的物価上昇率、見通しに沿って緩やかに上昇という範囲に留まっている」
「深刻なビハインドザカーブにあるとは見ていない」
「今回の利上げの影響については詳しく検討したい」
「物価見通しの上方修正は今年半ばまで、その後は落ち着く」
「トランプ関税や各国の報復措置の影響、現時点では不確実性が高い」
「極めて緩和度合いが強い状況を長く続けると、インフレ率が急上昇する」
「基調的な物価、データで分かる部分もあるがわからない部分もある」
「中立金利、まだ相応の距離がある」
「(今後の利上げについて)段階的に動いてゆくのが適切な対応」
「中立金利、かなりの幅があるとの見方に変わりはない」
「0.5%の政策金利、中立金利の幅から距離がある」
「米政権発足で市場の混乱なし、ここで動かない理由はないと判断」
「基調的な物価、26年度のどこかで物価目標と整合的な水準に収束してゆく」
「24・25年度の物価見通しの上方修正、第2ではなくある種の第1の力」
「コアコアの上方修正、オントラックから上方にずれている」
「コストプッシュの物価上昇、期待インフレ率を上げてしまう可能性」
「推計の中立金利は1-2.5%に分布、0.5%からは距離がある」
「ETFの扱いはもう少し時間をいただきたい、なかなか難しい問題」
「1月の氷見野副総裁講演はデータに応じて政策変更を議論する基本線をリマインドした」
「人口減少の中立金利への影響、リアルタイムではわからない」
「物価は今年後半にかけて低下、それに応じて実質賃金はプラスになってゆく」
「デフレに戻る確率はゼロではないが非常に低い」
「展望リポートで潜在成長率を引き下げた理由は人手不足」
「潜在成長率、修正幅小さく中立金利への影響はごくわずか」
「追加利上げに当たっては成長率より基礎的な物価が26年度後半にかけてどうなってゆくかを見て判断」

 24日午後の東京外国為替市場でドル円は神経質な値動き。17時時点では155.38円と15時時点(155.35円)と比べて3銭程度のドル高水準だった。植田日銀総裁の記者会見中に154.85円まで本日安値を更新した後、155.69円付近まで反発するなど荒く上下に振れた。その後は155円台前半の水準まで再び押し戻されており、結局は会見前の水準で落ち着いた。
 なお、植田日銀総裁は今後の利上げについて「経済・物価・金融情勢次第で予断は持っていない」「今回の影響も確かめつつ進める」「基礎的な物価が26年度後半にかけてどうなってゆくかを見て判断」などと言及した。

欧州時間

 24日の欧州外国為替市場でドル円はしっかり。22時時点では156.46円と20時時点(155.90円)と比べて56銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが低下幅を取り戻した動きや、対ユーロなどでのドル売りが一服したことも支えに買い戻しが継続。日銀金融政策イベントを受けた下げを取り戻すと、日銀金融政策決定会合の結果公表直後につけた高値156.41円を上抜けし22時ごろには156.51円までレンジ上限を広げた。

NY時間

ドル円は小幅ながら続落。日銀の利上げ決定を受けてアジア時間に一時154.85円まで売られた影響が残った。
 ただ、欧米市場に入ると一転買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。植田和男日銀総裁は金融政策決定会合後の会見で「利上げのペースやタイミングは予断を持っていない」「今回の利上げの影響がどのように出てくるかを確かめつつ、今後の進め方を決めたい」などと発言。市場では「日銀がしばらくは様子見に移る」との見方が広がり、円売りを促した。22時過ぎには一時156.57円と日通し高値を更新した。
 もっとも、前日の高値156.75円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。一時は4.65%台まで上昇した米10年債利回りが4.60%台まで低下したことも相場の重しとなり、2時30分前には155.52円付近まで下押しした。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローが観測された」との声も聞かれた。

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-フィボナッチ・ゾーン