
東京時間
ドル円は荒い値動き。朝方から売りに押されて154.91円まで下押す場面があったものの、トランプ米大統領が「メキシコとカナダに25%の関税を課すことを検討中。2月1日に施行すると思う」との見解を示すと、米10年債利回りが4.57%台まで上昇したことに伴い、156.23円まで買い戻しが入った。ただ、米金利の上昇は続かず、10年債利回りが4.52%台まで低下したため、その後は一転して154.78円まで下押し。午後に入ると米金利の低下一服に伴って155円台半ばまで下値を切り上げるなど、米金利動向をにらみながら荒く上下した。
欧州時間
21日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻しが一服。22時時点では155.82円と20時時点(155.98円)と比べて16銭程度のドル安水準だった。米長期金利の低下幅縮小の動きを眺めながら156.05円近辺まで切り返した。ただ、米10年債利回りの持ち直しも4.58%台で一段落すると、ドル円は155円後半に押し戻された。
NY時間
ドル円は小幅続落。終値は155.52円と前営業日NY終値(155.62円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。対ユーロなどでドル買いが先行するとドル円にも買いが入り、20時30分前には156.05円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値156.23円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。ロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが観測されると一時155.25円付近まで下押しした。
なお、「日銀は23-24日に開く金融政策決定会合で、政策金利の追加引き上げを決める方向」との報道が伝わったが、「追加利上げは織り込み済み」との見方から反応は限定的だった。